海の上で76日間生き延びる【書評】大西洋漂流76日間

海の上で76日間生き延びる【書評】大西洋漂流76日間

大西洋漂流76日間 (ハヤカワ文庫NF) posted with ヨメレバ スティーヴン キャラハン 早川書房 1999 […]

最終更新日:2012年1月27日

本のタイトル見ただけで、だいたい概要を説明するまでもない感じでありますが、そういうことです。

船が難破して、イカダというかゴムボートというか、そんなもので76日間漂流。そして大西洋を渡りきって生き延びた著者の手記。

本に限ったことではないですが、最近は「体験談」てやつが大好きで、そんな中でも本書の「体験談」てのは、世界でごくわずかしか出来ないであろう体験をリアルに書き綴ってくれているというだけで、ものすごく貴重。

90%は3日で死ぬ

大抵、海難事故に遭った場合、漂流者の90%は3日間で死んでしまうらしい。

それを、著者は76日間、たった一人で大西洋の上をさまよい続けて、生き抜いた。

「さまよう」と書いたが、厳密に言えばたださまよっていただけではない。漂流地点からの海図と潮流を元に、きちんと目的をもって「島」に辿り着けるよう計算し「生き残るべくして生き残った」

魚を仕留め海水を濾過し雨水を集める

76日間、当然飲まず食わずでは生きられない。

水中銃で魚を仕留め、海水を濾過し、雨水を集める。

時化の日は、ボートが転覆しないよう必死に生きる。凪いでいる時も、ボートの上ではまともに眠ることもままならない。

「サバイバルの手引き」になるかどうかはわからないが、普通に生きているだけでは決して出来ない体験を読める。

非常に貴重な手記。

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