今度は「Z」で主役はシャア【書評】シャアに学ぶ“逆境”に克つ仕事術

今度は「Z」で主役はシャア【書評】シャアに学ぶ“逆境”に克つ仕事術

シャアに学ぶ“逆境”に克つ仕事術 posted with ヨメレバ 鈴木 博毅 日本実業出版社 2012-03-15 A […]

最終更新日:2015年6月13日

著者鈴木博毅様より献本いただきました。ありがとうございます。

ガンダムのビジネス書「ガンダムが教えてくれたこと」の続編。「シャアに学ぶ”逆境”に克つ仕事術」を読み終えた。

前作が初代ガンダムの「1年戦争」がメインテーマテーマ主役は「アムロ」なビジネス書であることに対し、今作の主役は「シャア」

そして、メイン舞台はZガンダムの世界。

一年戦争で「失敗」したシャアが、そこからなにを学び、どう変わったか、という視点からマジメに「ビジネス」としてそれをどのように応用したらいいのか、という話。

相変わらずなマニアックっぷりがめちゃ面白い

前作を読んだときにも思ったが、とにかくまず著者の「ガンダムオタク」っぷりがめちゃめちゃすごい。(正確には「ただのガンダムオタク」ではなく「とんでもない軍事オタク」だと思う)

とにかく1冊を通してずーーーーーっと「ガンダム」を「教材」としてビジネスを学ぶ、みたいなテーマ。とにかくありとあらゆる全てのエピソードが全部ガンダムから出てくる。

シャアはこんなときにこういう発言、こういう行動をしていて、これはビジネスな視点で見ればこういうことで、だからこうしたらいいと思う。

基本路線は全てこれ。

「続編」な面白さもたっぷり

一人のなんちゃてガンダム好きとして、とにかくいいなと思ったのが、見事なまでに「2冊目のガンダム」だということ。

1冊目「ガンダムが教えてくれたこと」の舞台は初代ガンダム。そして、2冊目「シャアに学ぶ”逆境”に克つ仕事術」の舞台は2作目のガンダムである「Zガンダム」

前作の主役はアムロだったのに対し、今作の主役はシャア。

「1冊目」では「よくない例」を上げられまくったシャアが、1年戦争での反省を元にしてどのように変化し、そしてそれがどんな成功をもたらしてくれたのか。

ただ安易に「シャア」をテーマにしているだけでは無く、舞台を「Zガンダム」に移したところ。そして「初代ガンダム」の失敗からシャアが様々なことを学んでいるところも含め、2冊合わせた1つの物語として読むことでますます面白さが増す。

平凡でもいい だってガンダムだもん

「ビジネス書」として書かれている内容は、まぁ正直なところ前作と同じく比較的平凡な内容が多いと思う。

しかし、これまた前作と同じく、世界がガンダムというだけで、面白くて、読みやすくて、ガンダムを思い出しながらニヤニヤ出来る。そして、ガンダムを思い出しながらニヤニヤして、ついでにちょっと勉強した気分にもなれる。

ある意味ビジネス書だし、ある意味ガンダムのファンブック。

前作と同じく、番外コラムでの「ガンダム登場キャラクターのモデル」を考察する部分も、これまた著者の恐るべき軍事オタクっぷり全開で面白い(ていうか、個人的にこれをメインテーマにした本を読みたい)

とにかく全編にわたって、ここまでマジメに、ビジネスな視点で「ガンダム」について考えた本はないと思う。

そして、この滑稽と思えるまでの「真面目な考察」は他の著者には容易に真似出来ることではない。

ある意味「ネタ本」なんだけど、ここまで徹底的に分析して考察されたら、もう諸手を挙げて褒め称えるしかない。

ラストChapter8はアツイ

と、ここまでは前作と同じく「ガンダムを楽しむことメイン」で読んでいたこの本だったのだが、最後のChapter8だけはなんだかもの凄く心に響いて、ガンダム抜きで素晴らしいものだった。

「地球に魂を引かれた人々達の既得権益へのしがみつき」が「現代」と似ている、というさわりから始まり、現実世界での「人類の認識が変わった」出来事までの流れは、読んでいて心が震えた。

「世界は変わるし、変えられる」みたいな、途方も無い「夢」も実現不可能では無い。

理想論では無くそういうことは「可能」なのではないか。そんな思いを強くすることが出来た。

ガンダムをマジメに考え続けたら、いつのまにか「本当に凄い」結果が見えてきた。

なんかそんな感じ。

「ネタ本」のつもりで読んでたのに、こんな思いを味わえるとは、心の底から期待を裏切られてしまった1冊だった。

参考

ガンダムがビジネス書とかそれもうおいしすぎるよ【書評】ガンダムが教えてくれたこと 一年戦争に学ぶ“勝ち残る組織”のつくり方 | goryugo

前作とまとめて読むと面白さ倍増

セール・特価情報

本カテゴリーの記事を全部見る