博士の愛した数式がなんかやたらと心に染みこんでいい話でとても良かった

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博士の愛した数式がなんかやたらと心に染みこんでいい話でとても良かった

博士の愛した数式 (新潮文庫)[Kindle版] posted with ヨメレバ 小川洋子 新潮社 2012-07-0 […]

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なんか久しぶりに小説を読み終えてとてもいい気分になって、嬉しい感じになってしまいましたです。

過去にKindleストアでセールしてるのを見かけて、映画(DVD)がけっこーいい感じだったのを覚えてて購入。

いちおーストーリーだいたい知ってるしなー、って中々読み始められなかったのですが、読んでみたら実に良い。

あー、小説読むのってすげーいいなーって気分を久しぶりに味わった感じです。

博士の愛した数式

ストーリーは、事故が原因で「記憶が80分しか持たない」元数学博士の元にやってきた家政婦が、博士の世話をしていく日常を描いた平和なお話し。

「数式」ってタイトルにもあるように、ストーリーの多くで「数字」に関する面白い話が出てきて、まずその辺りの「豆知識」的な小話が面白い。

220と284というのは「友愛数」と呼ばれる数字。220の自分自身を除いた約数が1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,110で、これを全部足すと284。284の自分自身を除いた約数が1,2,4,71,142で、これを全部足すと220。

こういう数字は探せば結構あるかもしれないんだけど、実はとても見つけるのが大変で、非常に貴重な数の組み合わせ。

友愛数 – Wikipedia

こんなような「数字の神秘」みたいなものを、うまく物語と組み合わせながら進んでいく話なんだけど、なんというかこの「数字の神秘」みたいな世界観で描かれた文章がこれまた神秘的な「小説の世界」として描かれている。

たぶんこの「美しい世界」が成り立ってるのは、未来からの視点での思い出話として語られている、って形式の影響が大きいと思うんだけど、久しぶりに「文字の世界」ってのを美しいと思えて、その世界観に浸れるお話でした。

映画(DVDだけど)を見て、これ面白かったなーって記憶はあったんだけど、あらすじをわかっていてもこんだけ「いいなー」って思えた話は、ひょっとしたら生まれて初めての体験かもしれない。

ものすごい久しぶりに、小説読むの楽しいなーって心の底から思えたよい作品でした。