タイトル通りなのですが、これが想像以上に自分にとって効果が大きかったので、ここにご報告いたします。
服などを全部写真に撮ってEvernoteで管理している、と言っていた方は複数人いたように思います。私はここの所、身の回りのものを出来るだけ少なくしようとずっと考え、実行していましたので、こういったことは自分には不要なのではないかと思い、具体的な行動は何もしていませんでした。
覚えたくないんだけど、把握したかった
先週の日曜日。ようやく暖かくなってきたので、そろそろ身の回りの衣類などを冬モードから夏モードに切り替えていこうと思い、冬にしか必要ないであろうものなどを奥深くにしまい、夏物を取り出したりしていました。
その際に、ふと思ったのです。「結構減らしたと思うけど、想像以上に自分が持ってるものってたくさんあるな」と。そして同時に、これらを覚えておこうとすること、把握しておこうとすることが非常に面倒な行為に感じてきました。
実際のところ、これらを把握出来ていないからといって困るような事は無いかもしれません。自分の持ってる服くらい、現物を見ればちゃんと思い出せますし、寒くなってきたら、箪笥の奥から全部服を引っ張り出してくれば完了です。次の冬も、寒さで凍え死ぬ事なく生きていく事はできます。
が、なにか心に引っかかる。何か頭の中が整理出来ていない気がする。何か無駄なことにエネルギーを使っている気がする。覚えておく必要は無いかもしれないのに、覚えておきたい、把握しておきたい自分がいる。ふと、あるタイミングでそれらを思い出したい自分は、確かにいる。(買い物するときなんかはよくそう感じます)
だからリストを作ろう
最近よく思うのですが、頭の中からある特定の「すべて」を思い出すというのは、想像以上に困難で、時間がかかる行為です。そして、この「すべてを思い出す」というのはまた、想像以上のストレスです。メンドクサイんです、色々。
チェックリスト、買い物リストを作っておくメリットというのは、こういう所だと思います。実際に、意識して色んなチェックリストを作ったりすることで、色々な状況でスムーズに物事が運ぶようになりました。
そして、そんなに便利だったら、自分の持ち物もリストにしちゃえばいいんじゃないかと考えました。
写真に頼ることにした
写真は、とてもすごいです。
なんだかんだ人間は、文字で認識するよりも画像で認識する方が得意なのではないかと感じます。ツイッターで、フォローしている人のIDは覚えられなくても、アイコンなら認識出来ます。IDを覚えていても、IDを見るよりも遥かに素早くアイコンでその人を認識しています。
文字と違い、視覚情報を脳で直接認識出来るのでしょうか?とにかく、写真は文字よりも素早く把握、認識は出来るものだといって良さそうです。
便利なものを知っていて、使わない手はありません。こういったことで、わざわざ無駄な苦労をする必要はありません。別に綺麗な写真でなくとも、自分がわかるものであればいいのです。
そして、いつもの如くEvernoteに頼ることにした
ここ最近、ほぼ必ずこのブログに登場するのが「第二の脳」Evernote。
写真を撮って、こいつに覚えておいてもらえばいいんです。綺麗でない、完璧でない写真で十分です。思い出す切っ掛けというものさえあれば、すぐに思い出すことは可能です。自分がわかればいいんです。
Evernoteに持ち物、というノートブックを作って、そこに撮った写真を全部入れ、Tシャツだとかスーツといった種類、春物や冬物、冠婚葬祭や部屋着という使用するタイミング、そういったタグを付けてみました。iPhoneカメラという非力な道具を使いましたが、少なくとも自分には十分わかるリストが作れました。
そして、これを作ってみて、想像以上に頭の中がスッキリした自分がいました。これで覚えておくことがまた一つ減った、もう忘れてもおk、という快感でしょうか?
と同時に、まだ一部のものをリスト化しただけなのに、自分が持っている「モノ」の多さに驚き、改めて要らない物を処分するきっかけが出来、かつ、今後極力要らない物を買わないようにしよう、という意識も高まりました。
おまけ
頭の中が整理される快感に負けて、この勢いで持っているものを本当に全部写真にしてEvernoteに突っ込んでやろうと考えていますが、これって実際やろうとしたら結構面倒ですよね。
個人的に、こうすれば楽が出来そうだ、続けられそうだと考えるコツを、自分向けも兼ねてちょっとまとめておきます。
別にEvernoteじゃなくていい
写真は結構容量が大きいので、無料アカウントなんかだとすぐパンクします。有料アカウント使ってても、本当に「全部」いれようと思ったらパンクします。だったら無理してEvernoteにする必要もないかもしれません。タグ付けやアルバム分け出来るような写真管理ソフトならなんでもいいわけですから。
別に全部やらなくてもいい
全部などを求めず、自分が気になる範囲のものだけでもいいかもしれません。私は、ひとまず持ってる服とかが気になったので、まずは服やら靴やらを整理しました。下着だとか靴下とかはいちいち写真とるの面倒なので、今回はやってません。また、CDはiTunesで管理していますし、「モノ」としてのCDはその内全部処分しようと思っているので、放ったらかしです。
別に一気にやらなくていい
特にEvernoteを使おうとする場合、一ヶ月にアップロード出来る容量の制限もあるので、思いついた範囲で整理出来れば十分だと思います。なにか思いついたら、その都度整理していけばいいと思います。月に一回、Evernoteの更新のタイミングを見計らって、ちょっとずつ写真にしていくのもいいかもしれません。
別に一個ずつじゃなくていい
小物類だとか、複数個でセットになっているものとかを一つ一つ写真とるの面倒。
新しく買ったものだけでもいいんじゃない?
新しく買ったものならば、その都度写真を一枚取る程度の手間で済むので、比較的続けられるかもしれません。古いものに関しては綺麗さっぱり気にしないと割りきってしまうと言う方法。
名前とかブランド名とかを付けておくと良い
最近私は、とにかく色々な名前が覚えられませんので、それもEvernoteに頼ることにしました。名前やブランド名を覚えておくことのメリットは大きいと思います。「名前」があれば、他者との意思疎通に便利です。気に入ったものがあって、また欲しいなどという場合にも、名前がわからないとGoogle様で検索することも困難です。天下のGoogle様もまだ、言葉、名前でしか検索ができません。「あれ」で伝わるようになるには、両者の卓越した技術が必要です。
どこで買った、いつ買った、その他思い出も付けておくと良い
いつ買ったなども覚えておくと、家電製品などは保証期限が切れる日も容易に分かりますし、メタデータは多ければ多いほど、活用の幅は広がると思います。物の記憶と同時に、思い出、感想の記憶にもなるという副次効果も出てきます。
最後に
完璧にしようとしない
完璧を求めると、却ってストレスが増えます。ストレスを減らす目的で、ストレスが増えてしまったら元も子も有りません。また、仮にある段階で完璧だと感じられたとしても、いつかそれが完璧でなくなる日はやってきます。出来る範囲で、柔軟に行うことが重要だと思います。
そして、多くの人にとっては「こんなことしない」というのが最も賢い方法なのかもしれません。「整理が目的になってはいかん。手段と目的を間違えるな」と、よく言われることですから。
参考
こういうことを考えるにあたって、最近影響が大きかった本