ちょっと本気でEvernoteの使い方を掘り下げてみる -第六回 GTD風なEvernoteの使い方 –

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もう第何回なのかよく分からなくなってきましたが、一応「第43回 脱出」まで続ける予定ですので、同じような内容を視点を変えて書く or ちょっと考えが変わった部分を書く、なんてことが多くなるのは避けられませんです。

タイトルにはGTD風と書いてある通り、あくまで「風」です。やりたいのは自分の欲求の把握。

基本的には、以前書いた、Evernote使っていつでもどこでも快適なGTD生活を満喫する方法を考えた からほとんど変わっていません。

いつもの如く、自分はこういう風に使っている、考えているという話ですので、こういう使い方もあるのか、という参考までに。

【超簡易版】GTDとはなにか

頭の中で気になったことを、これでもかというくらい時間をかけて全部書き出す。もう何も出てこないと思ってもまだまだ出てくるからとにかくこれでもかと書き出す。

書き出したものを一定のルールに従って「次にやること」「いつかやること」「待ってること」「プロジェクト」「参考資料」「いらない子」にわける。

あとは次にやることを見ながら粛々とそれらを実行するのみ。でも時々は整理整頓してもう一度頭の中のやりたい事を搾り出してね。

やりたい事をぜーんぶ書き出してみると、なんだか頭の中がとてもすっきりした不思議な快感が得られるよ。

(もうちょっとちゃんとしたWeb記事 連載:実践!GTD~一歩先の仕事管理|gihyo.jp … 技術評論社

EvernoteでちゃんとしたGTDはメンドクサイ

大雑把に言えば、上に書いてあることだけやってれば十分だと思います。GTDはあくまでも「体系だった方法論」。正しい間違っているという話は野暮なことなので、私はその辺りに首は突っ込みません。

その上であえて言いたいのが、「正しいGTD」をEvernoteでやるのはメンドクサイということ。

コンテキストだとかプロジェクトだとかゴールだとかロールだとか。GTDの本を読むと覚えることがいっぱいです。こういうのをフルに使いこなしたい場合は、やっぱり専用のソフトを使ったほうが快適に使えると思います。Evernoteで全部やろうとすると、中々面倒です。

それでも敢えてEvernoteを使っているのは、やりたい事、やった事というものが自分の人生における重要なログだから。あらゆる自分情報はEvernoteにまとめたい。だったらはじめからEvernoteを使えば余計な手間がかからなくて都合が良いのです。

そして、別に「正しいGTD」をしなくても自分には十分に快適だったから。

いつもの如く、完璧は追求しない作戦です。

それらを踏まえて、以下、実際に自分がどんな感じに使っているか。

使っているノートブックは実質3つ

Next Action(次にやる)、Project(プロジェクト)、Someday(いつかやる)
(完了したものを入れておく「アーカイブ」ノートブックもある。GTDノートだけでなく、ほとんどのノートはここに集まる)

以上の3つと、あらゆるノートの最初の入口となる Inboxノートブック。これが基本です。

GTDの作法に則って、Wait、資料というノートブックも作ってはいますが、あんまり機能してないから省略。

なんでもいいからメモる

思いついたその時を逃さず、走り書きでもなんでもいいからすかさずメモを取って、Evernoteに送ります。何か思いつくときは大抵PCの前にいる時ではないので、Fastever FastEver が活躍します。(ex. 牛乳を買う)

Fasteverからの入力では、ノートブックやタグの選択などは一切行ないません。全てデフォルトのまま。整理整頓はいつでも出来るので、まずはメモることに専念。

時々Inboxを整理 タグは大抵付けない

次にやりたいこと(Next Action)なのか、何か巨大な計画(Project)なのか、そのうちやりたいなーと思ったこと(Someday)なのか。一日一回、もしくは気が向いたときに Inboxにあるノートを該当のノートブックに移動させます。

どれにも属さないノートは、やりたい事ではないので、今回は割愛。

やりたい事が書かれたノートには、基本的にタグは付けません。適切なノートブックに移動させて、それらを時系列順に並べているだけです。ほとんどの内容は、タグを付ける手間の方が大きいからです。牛乳を買うだけの為にタグを付けるほうが面倒です。

目的は、牛乳を買うのを忘れないことですから。

Web Clip も同じように扱う

ネットを見ていて気になったページなども出来る限りEvernoteに送っています。これらの中には、試してみたいと思った内容のものや、ちょっと欲しいなぁと思ったものも含まれています。こういったノートも、先程の原則に従い、NextActionなどのノートブックに移動させます。

そして、同様に大抵はタグをつけていません。

タグ付けしたり、タイトルを変えておいたら後から分かりやすいんじゃないか?なんて事も思ったりしますが、これらも整理などをしていなくてもなんとかなっています。

最近はとにかく面倒なことを極力省いて、整理整頓などは後回しの傾向にあります。それよりも重要なのはなんでもいいからとにかくEvernoteに記録しておくこと。

継続的に行ないたい事や抽象的な事柄はプロジェクトに

「俺流GTD」で未だに悩んでいるのがプロジェクト的なものの扱いです。

繰り返し行ないたい事柄や、名前通り、プロジェクトと言えるようなものを入れたりしています。

仕事ならまだ分かりやすいのですが、個人の事になると中々「プロジェクト」という名前がしっくりきません。この辺りは未だに模索中(ずっとこんな状態です)

とても大事なことは日付を操作して上に表示させる

ノートの作成日、更新日を手動で操作する方法です。

基本的には使いません。が、やむをえずそういった必要が出てくることもあります。

現在の私は、免許証の更新を今日から一ヶ月後までに行わなければならない状況です。これがとてつもなく面倒で、やりたくない事です。そして、そういった理由で既に一ヶ月引き伸ばされています。

このノートの日付が古いままだと、作成日、更新日でノートを並べた場合にも、下の方に表示されて目に入らず、本当に忘れてしまう可能性が高まります。すごーく面倒でやりたくない事ですが、やらないともっと面倒になるので、出来るだけ目に付く場所に表示させています。

早く終わらせればスッキリするということは明白ですから、こういったことをすぐに終わらせられる人になりたいですね。

やらなきゃいけないことじゃなくて、やりたい事にする

気分の問題ですが、気分の問題は非常に大きいです。マイナスの感情で作られたノートは、後から見返しても嫌な気分になるだけです。

ここが個人的にはとても重要な部分。

NextActionに入っているものは全部「自分がやりたいこと」決して「やらなければいけない事」ではない。こういう意識を持っていれば、ウキウキした気分で行動ができるし、ノートを眺めながらニヤニヤすることも可能です。

ニヤニヤするためにも、早く免許証を更新してこようと思います。

GTDは現在の自分を把握する手段

本気でEvernoteを使ってやる、と思ってから一年弱。約一年ですが、ちょっとずつ自分の好きなことがわかるようになってきました。また同時に、思ったよりも自分は自分のことをわかっていない、ということもわかるようになってきました。

最近わかったのは、自分は「把握」することが好きだということ。そして、覚えておくことが嫌いだということ。

Evernoteは過去の自分を客観的に把握する手段。

GTDは現在の自分を客観的に把握する手段。

頭の中だけで考える場合に比べ、文字や画像を使いながら考えるということはとてつもなく便利で快適である。こういう思いが日に日に大きくなってきています。

参考

ちょっと本気でEvernoteの使い方を掘り下げてみる、の連載一覧

Evernoteリンク集一覧

最近はPosterousで雑記的なものも更新始めました。毎日更新目標。

Fastever
Fastever FastEver

Evernote 3.2.2
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この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

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