goryugoファンの皆様こんにちは。
この度寄稿をさせて頂きますOZPAと申します。
東京在住のグラフィックデザイナーの端っくれです。
OZPAの表4というブログにて、EvernoteやiPhone、Moleskineの記事を中心に書いております。
OZPAの表4 « 都内で働くグラフィックデザイナーの戯れ言。iPhone,Mac,Evernote,Moleskineなどについて書いたり書かなかったり。
RSS登録されると嬉し涙で脱水症状になります
先日の@ika621さんによる寄稿「参考になりすぎるEvernote活用例2 – @ika621」を拝読し、Twitterで「いいなー俺も書きたいなー」と冗談交じりで呟いたところ、「書いて書いて!」とまさかのオファーを頂きました。
Evernoteの権化、goryugoからお声かけ頂いたのは身に余る光栄なのですが、実は自分のブログにて「Evernoteを考える」という連載をしており、先日一段落ついたところだったんです。
だので「ネタが無い」「自信がない」「極度のO脚」などを理由にうやむやにしようかと思ったのですが、せっかくのチャンスだと考え直し、今回寄稿させて頂くことにしました。
さて、前回の@ika621さん、前々回の@nori510さんと、寄稿を寄せたお二人はご自分のノートブックを晒しての使用法を書いてらっしゃいました。自分も同じような内容では面白くないと思い(と言うかつい最近やってしまった)、ちょっと毛色の違ったエントリーをしようと思います。
タイトルは「趣味としてのEvernoteの使い方 ~ラーメンノートブック編~」
「107 ラーメン」ーーーふざけた名前ですが当人は至って真面目です。私のEvernoteの使用例をあげる上で最も適したものと言っても過言ではありません。
では、以下どのように使うかを記していこうと思います。
1.情報収集はRSSで
世の中には数多くのラーメンブログが存在しています。彼らは一日2杯や3杯ラーメンを食べることなど何とも思っておらず、さらには食べたラーメンはこれでもかとブログにアップしている方々です。寿命と血圧を切り売りしている漢達です。
私は彼らのブログをRSS登録し、行ったことのない気になるお店にチェックを入れています。
GoogleリーダーをPCで閲覧→記事をEvernoteに放り込む。ここでのポイントは少しでも琴線に触れたらEvernoteに送ることです。この感覚って大事だと思います。
Evernoteに突っ込めばその情報は「無くすことは無い」ですから。
2.ノートの整理、整形
無事にEvernoteのデフォルトノートブックに収まったラーメンノート。写真も自動的に転送されて、美味しそうなノートが並びます。
ですが、これで終わりではありません。食べなきゃ意味がない。
さて、ふとラーメン食べたい、となったときに「行きたかった店の情報はEvernoteに溜めてあるけど、ノート探すのメンドクサイ」では悲しいですね。
そこで大切なのが欲しい情報を取り出しやすくしておく事、つまりは「アウトプットを意識したノートの整理、整形」です。これは私がEvernoteを扱う上でかなり大切にしている事項。
具体的にはまず、ノートのタイトルを「店名@場所」に変更します。一目見て分かりやすいのが一番。
そしてタグ付け。食べたいラーメン店のノートには「want」「ramen」「場所タグ」の3つをつけて保存します。
場所タグとはその名の通り場所を示すタグ。「p東京」といった感じで頭にpを付け整理しています(p=Place)。なるべくタグは英語で付けたいのですが、地名は英語だと一覧性が悪いので。
もしここでお店の住所などが掲載されていない場合は適宜追加。これにて整形は終了です。「107 ラーメン」ノートブックに移動し、きたる時を待ちましょう。
3.ラーメン店を探す
街を歩いているとき、友人とドライブ中、あこがれのあの子とデート中など、ラーメンを食したい衝動がおそってきたらいよいよEvernoteの出番。iPhoneを取り出します。行きたいと思っていたお店をチョイスするわけです。
その際、店名を覚えているのであれば店名で検索をかければいいですが、最も多いのは「この辺で行きたかったラーメン屋を探す」と言うシチュエーション。
iPhoneアプリにて「高度な検索」からwant,ramen,p場所タグにチェックをいれ検索すればよいのですが、数多くあるタグの中から目的のものを探すのは一苦労ですね。
「tag:を使用する」
そこで覚えておきたいtipsが「tag:を使用した検索」です。検索窓にtag:を打ち込む事によりタグによる検索ができます。
「tag:want tag:ramen tag:p場所」と入力して検索。これで、そのあたりにある食べたかったラーメン店を効率よく探すことができます。
いちいち「tag:want tag:ramen tag:p場所」と入力するのはめんどくさいので、私は「tag:want tag:ramen tag:p」を「らめん」で辞書登録してあります。あとはpの後に場所を入力するだけ。
検索されたノートの中から気分のお店を見つけて食べにいきましょう。
4.ラーメンを食べる
いざや目的のお店に着いたらあとはラーメンをかっくらうだけ…ではありません。せっかくなので写真を撮っておきましょう。使用するアプリは「FastEver Snap」。
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撮影した写真をEvernoteに自動転送してくれるこのアプリはジオタグ対応で食べた記憶と共に場所も記録してくれます。
後は味わってよく噛んで食べてください。店を出るときにはごちそうさまを言いましょう。お店に飾るサインを頼まれたら快く引き受けましょう。
5.「食べたラーメンノート」を作る
食べ終わったラーメン店のノートはタイトルの先頭に[ラーメン]を付けます。そしてwantタグを外し代わりに「done」タグを付けることにしています。
後はレートタグ(勝手に評価)を付けて終了!
溜まったラーメンノートを見てニヤニヤするも、思い出しヨダレを垂らすも良いでしょう。垂らしたら拭きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか、「趣味としてのEvernoteの使い方 ~ラーメンノート編~」。
タイトルからしてあまりに限定的な使用例ですが、ラーメンの部分を読みたい本や行きたいお店・場所などに変える事によっていかようにも応用の利くノートブックが作れるのではないでしょうか。
先述の通り、私がEvernoteを使う際心がけているのは「何でも入れてしまう」と「アウトプットをしやすくする」という点。
元来この二つの命題は相容れないはずのものですが、それを解決してくれたのがタグの有効活用でした。
もちろん、タグを全てのノートに付けると言う行為はめんどくさいかもしれません。少なくとも「タグイラネ派」からすればめんどくさいと思われるでしょう。
ですが、タグは検索を優位にしてくれます。
最近発表されたベータ版ではMac,Win共にノートスタック機能(ノートブックの階層化)が実装され、タグの存在意義がなんだかボンヤリしてしまったような気がします。
とは言え、流石に場所ごとの階層を作るわけにはいきませんし、「tag:」検索を知っているかどうかで使い勝手は全く違います。タグは検索には欠かせない優秀な分類法だと思いますし、これからも「多タグ派」として生きていこうと考えてます。
ま、一週間後にはどうなってるか分かりませんけど。
最後に
今回寄稿をさせて頂き、Evernoteに対する姿勢を今一度自分に問う事が出来ました。
私がEvernote運用を本格的に開始したのは今年の5月頃。それにあたり、最も参考にさせて頂いたのがこのgoryugoのブログでした。
まずはマネから始めよう、と身の回りにある情報をすべからくEvernoteに入れたり、積極的にジオタグを使用してライフログを取り溜めたり。自分の生活の中にこれほどまでにEvernoteが入り込む事は想像しておりませんでした。
さらには影響受けまくって自分がブログを始めようとは。
このブログと出会えた事は今年の自分にとって大変に大きな出来事の一つであったと思っております。
そんなgoryugoブログにこういった形で寄稿をさせて頂けたことは大変光栄な事ですし、機会を与えてくださったgoryugoには感謝しきりです。本当にありがとうございました。
これからも自分なりのEvernote使用法を編み出したり挫折したりして、楽しい象さんとの暮らしを送っていければいいなぁーと思います。
おわり。
参考
OZPAの表4 « 都内で働くグラフィックデザイナーの戯れ言。iPhone,Mac,Evernote,Moleskineなどについて書いたり書かなかったり。
Twitter:@OZPA