以前読んだ、いつも三日坊主のあなたが続ける人になる50の方法。
この本に関するイベントが名古屋で行われる、という事で、佐々木正悟ファンな私は張り切って参加してきた。
どういう方法、考え方を用いれば「継続出来るか」というテーマについての2時間ほどのイベント。
ここで学んだ事をShareさせていただく。
人は「損」するのが嫌い
1万円「もらえた」時と、1万円「無くした」時。
同じ一万円なのに、ほとんどの人は1万円無くした時に感じる「損」を圧倒的に嫌う。
同じ1万円なのに、得られた時と失った時を比べると、同じ「価値」では無いものになってしまう。
そういえば、以前読んだこの本にも書いてあった。
今回の話は、この「損したくない」という気持ちを上手く使って「継続」出来る仕組みを作ろう、というのが大きな流れ。
損失参照点とは
シューティングゲーム(グラディウスⅢ)を引き合いに出して「損失参照点」という言葉の解説。
なぜ人(子供)は「ゲーム」にはまるのか。
主観的な満足度と、客観的な満足度は「大きく」違う。
人がゲームをする目的は「損したくない」からなのではないか?
ゲームをしないというのはすごく損した気分になるから、どうしてもゲームを始める。ただ、エンディングまで辿り着ける事が「大事」ではない。
いつも進む事が出来るステージまで進めないと「損」した気分になるから、やめたくない。
客観的には「いつもより先まで進む」満足度が大事なように見えるが、そのことはさほど大事ではなく「いつも進めるところ」まで進んで「損をしない」事が非常に大事な事。
この「いつも進めるところ」というのが「損失参照点」
継続のコツは自分の損失参照点を知る事
この「ゲームにはまってしまうのは損したくないから」という心理をベースにして、続けられない事を続けられる仕組みを作ってやろうぜ。
実例:早起きが出来ている人の話
とある「早起きが出来る」人の習慣は「なぜ続いているのか」を損失参照点を使って説明。
その人は「早起きする事で電車に座って通勤出来る」と言う事がちょー重要らしい。早起きをしないと電車に座れない、という「損」をする。損をしたくないから早起きが出来る。
早起きをしたことで、朝ジョギングするとか、早朝に勉強するとか、そういうかっこいいことはあくまでも「おまけ」で、出来たらいいな、っていう「理想の事」
そういう「理想」を目指すのは難しすぎるので、手が届く範囲、出来る範囲での「損だと感じる事」を知る事。その「損失参照点」がわかれば、損したくない気持ちを利用して、習慣にする事が出来る。
損失参照点は「自分」にしかわからない
自分がどういう事は「損」だと感じるのか、それは自分で見つけ出すしかない。しかし、それを見つけ出しやすくする手段はある。
- 仮でいいので目標を決める
- 記録する
- とにかく失敗する
仮の目標を決める
損失参照点を知るために大事な事は「損したくない」気持ちに気がつかないといけない。
その為には「成功」なのか「失敗」なのか、そういう事がはっきりしていないと難しい。
その成功失敗の判断を出来るようにするためにも、習慣化したい事があるならば、必ず目標を決める。
記録する
人は「全く同じ失敗」はしない。しかし、同じような失敗はする。その「同じような失敗」を出来るだけしないようにするためにもっとも良い方法が「記録」
とにかく失敗する
ここが最大のコツ。
失敗がもっとも大事。失敗のみが上達の秘訣。
何度も何度も失敗を繰り返し、失敗を覚えていく事でしか「失敗しない」状態には辿り着かない。何度も失敗する事で、これだけは出来るようにしたい。ていうかこれだけなら出来る。それを知る事が出来る。少しずつ見つかってくる。そこが「損失参照点」
損失参照点さえ見つけられれば、だいたい上手い事行く。人が「覚えて」いる事が出来るのは一つだけ。その覚えていられる事というのが、損をしたくないという気持ちの元になる「損失参照点」
「本当ならこれだけ出来るようにしたい」は無理だから「最低限なんとしてもこれだけはやりたい」を続ける事で、たまには「本当ならやりたい」レベルまで実行する事が出来る。
あらゆる習慣は「技術」が身につくもの
この話は面白かった。
「習慣」は目的別に3つに分類していたが、これがそうでもないという話。
- 継続系
- 蓄積系
- 技術系
例えば「早起き」という習慣は、どう頑張っても一日一回しかできない、とにかく目的が「続ける」もの。
しかし「全ての習慣」は「技術が向上する」もの。
言語化が難しいのだが「早起き」に関しても、何度も何度も失敗を繰り返して、失敗から少しずつ「技術」が向上しているのだと。
だから、とにかく失敗すればいい。失敗すればするほど、必ず技術は向上するのだ、と。
まとめ
最後はこの「まとめ」で話を終える。
- 仮の目標を決める
- 失敗を繰り返す
- ハードルを下げる
- やりたいことの技術が向上する
- 損失参照点が見つかる
- 記憶に残る = 習慣化
「失敗出来るようにしておく事」そして「失敗してもあまり気にしない事」
矛盾しているようにも感じるが、この2点が非常に大事な事だと思った。
ていうかね、だいたい言いたいだけな日刊日記。これって自分の中では「毎日」が大事なんだよ、って思ってたけど、今回の話ですんごく色々繋がった。
「日刊」にしておいて「失敗」する事。これによって「習慣化」が出来るんだろうなぁ、と思った次第。