著者佐々木正悟様より献本頂きましたありがとうございます。
佐々木氏とは何度かお会いしたことがあるのだが、彼はそーとー変な人である(褒め言葉)
私自身も「変な人」になることを目指してはいるのだが、いかんせんまだまだ付け焼き刃の変人で、まだまだ彼には遠く及ばない。
そんな「変な人」が「タスク管理」について書いた本。
これが、めちゃめちゃ面白かった。
「爪を切る」というToDo
「仕事術」的な本を読んだりすると、たいていよく書かれるテーマの1つに「タスク管理」があげられる。
この本もまんま佐々木流「タスク管理」について書かれた本なわけである。
その「佐々木流」のタスク管理の変な例として代表的なものが「爪を切る」ということまでタスクとして組み込むということ。
フツーに考えりゃ、これはもうどう考えても「おかしい」
こういう「おかしい」ところは個人的に大好きだったりするわけだが、話に聞くだけではさすがに真似をしようとは思っていなかった。
それが、この本を読めば読むほど「爪を切る」なんてことすらなぜ「タスク」として取り入れるのか理由がわかり、読み終えると自分も「爪を切る」ってのをToodledoに書き込みたくなってしまうのである。
時間の可視化
なんで爪を切るなんて「どうでもいいこと」すら「タスク」に組み込むのか。
それは、自分が本当に自由になる時間というものをはっきりと知るため。
1日の中で「生きるためにはどうしてもやらなければならないこと」をこなす時間というものは、実は恐ろしいほど把握出来ていない。
寝る時間、通勤時間、食事時間。
大抵の人は、少なくともこれらをこなさないと「生きていけない」
これを掘り下げていくと、人生の中でどれだけ多くの「やらなきゃいかんこと」があるのか少しずつ見えてくる。
どんどん煮詰めていくと「自分の時間」がどれだけあるのかが「わかる」ようになってくる。
そういう「時間」をちゃんと知るために、爪切りの時間すらきちんと「計算」しておいた方が「都合がいい」
時間と安心を確保するために時間を使う
この本に書かれていることを真似してみて思ったのが「時間と安心を確保するため」にこういった一見クソメンドクサイことをやっているのだな、ということ。
この方法の表面だけなぞれば、なんだか効率が悪いように見える。
真似するに当たって、そのための時間のロスというものはもちろん存在する。
「危機感を持って安心感を確保する」
なんだか上手く言えないけど、そんな実感を持ったのと同時に、一日一日の「安心感」というものは、確実に上がったと思う。