「おちゃらけ社会派ブロガー」Chikirin(Chikirinの日記)による、「知識にだまされない思考の技術」について書かれた本。
知識に影響されて「考えたつもり」にならないようにするためにはどうしたらいいのか。「考える」ことがいかに面白いか。どうやって「考え」たらいいのか。
読んでみて色々「考え」させられた。
自分のアタマで考えること
まず始めに「知識」を持っていることでその知識が「固定観念」にならないように警告。
考える、と簡単に言うけれども、知識に影響されて「考えたつもり」になっているだけ、ということがどれだけ多いか。
人は簡単に「自分で考えろ」と言うけれども、考えることだって「訓練」しないと出来るようにならないわけで、考えることは簡単では無いと言うことを思い知らされる。
「考える」とはインプットをアウトプットに変換すること
この本では「考える」こととは「インプットをアウトプットに変換すること」だと定義して、そこから話が進んでいく。
会議であれこれ「考えて」いても、何も生み出されないのであればそれは「考えていない」
たとえば会議では何を「考えたら」いいのかというと、どうやって結論を出すべきなのか、ということ。それを考える。
情報を集めるだけ集めても、何も考えたことにはならないし、集めた情報をグラフにしても、それだけでは何の意味も無い。それは「作業」をしただけで、何も考えていない。
結論はなに?と聞かれて、なにも出てこないのであれば、それは考えたとは言えない。
どうやって考えるか
こうやって色々言われると、なにをどうやって考えたらいいのか、よく考えてもわからなくなってくる。
どうやって考えればいいのか。どんな風に考える「訓練」をすればいいのか。最終的には「アタマの回転が速い」と言われる人になるには、どういうことをしておいたらいいのか。
その「考え方」や、考えるための判断基準、というものをどうやって手に入れたらいいのか。
これが本書のメインテーマ。
個人的には9章の「考えやすくなるグラフ」というものが面白く、色々な事に応用出来るんじゃないかと思った。
考えることってこんなにも難しいんだな、そして、ちゃんと考えるのってとても面白いことなんだな、って考えさせられたのでありました。
そんじゃーね!