ボードゲーム最強は「いたスト」か「カルドセプト」だと信じてやまないgoryugoです。
Androidでは既に登場していた「いただきストリート」が、iPhoneでも出来るようになったってことで、早速試してみました。
ちょっと試しにやってみて、十分に面白いいただきストリートだったので、すかさず600円で正式版にアップグレードいたしました。
いただきストリート基本ルール概要
いただきストリートは、大雑把に言うと「進化したモノポリー」
サイコロを振ってマップをぐるぐる回りながら、止まったマスの「お店」を購入。相手がお店に止まったら「お金」がもらえ、相手の「お店」に止まったらお金を支払う。
周回を重ねてお金をもらったり、お店を増資したり交換したり、さらには「株」を買ったりして資産を増やし、目標金額に到達したあとに「銀行」に戻ると「優勝」
モノポリーと大きく違うのは「株」と「5倍買い」という要素で、これがあることでゲームがすんごい面白い。
運と実力を駆使して優勝目指す、ボードゲームの定番とも言えるゲーム。
いただきストリート for SMARTPHONE
果たしてスマートフォンで「いたスト」をやってどこまで楽しいのか。色々不安はありましたが、ちゃんとスマートフォンに最適化された操作性になっており、安心していたストを楽しむことが出来ました。
ゲームを起動するとまずは名前の入力
体験版では最初のマップ「かいがら島」で遊べます。とりあえずルールは知ってるんでゲームを進めてみる
とりあえずサイコロを振って最初に進む「方向」を決める。
ちょっとわかりにくかったのが「方向」の決め方。矢印とかが出てるんだけど、それは全然関係なくて、自分が進みたい方向に指をスライドさせてコマを動かす。慣れれば問題ないけど、これはちょっと不親切に感じた。
イベントカードで色んな効果が発揮されたり
お店がお休みになるマスがあったり
お金が余ってると「5倍買い」の選択肢も出てくる
近場の「エリア」を買い占めて(同じエリアに自分の店が増えるとたくさん増資出来る)
株を使ってサクッと優勝!
ゲームが終わると「いただきコイン」てのをもらえます
これを使うと、ゲーム内の「コマ」とかを増やしたり出来る
そして、正式版を購入すると「段位認定」と「クエスト」ってモードが追加されます
段位認定は様々な条件を満たしてゲームをクリアすることでいたストの「腕前」を認定してもらうもの
クエストモードは、最初からお店や株を持った状態でゲームが始まるもの
自分だけ店がない…
チュートリアルとルール説明はちゃんとある
いたストはじめての人向けに、ちゃんと「チュートリアルモード」ってのと
簡単なルールの説明も存在してます
とりあえずはじめる分には問題はないでしょう。
オンライン対戦したい…
一応プレーヤーに「ゲスト」ってのを設定することでiPhoneを持ち替えての「複数人プレイ」は出来るのですが
まぁ多分AirPlayでiPhoneの画面をTVにでも映さない限り、つまんなくてやらないと思います。
これでオンライン対戦が出来ればちょー楽しそうなんだけど、現状基本は「1人プレイ」みたいです。
いたスト基本攻略
とりあえずルールを覚えてテキトーにやってるだけでも十分面白いわけですが、やっぱりやるからには「勝ち」を目指したいわけで。
ものすごい基本なんだけど、これだけは知っておけ、っていう知識をちょこっと書いておきます。(買い占めとか増資、5倍買いや方向転換などの基本ルールは省略)
とりあえず覚えておくべきことは4つ。
- サイコロの期待値と今後止まりやすい場所
- 止まりやすい場所と止まりにくい場所
- 株はちょー大事
- 10株と9株の売り買い
サイコロの期待値
マップ毎にサイコロの最大の「出目」というものが決まっています。
これによって「今後止まりやすい場所」や「今後止まりにくい場所」ってのが決まってきます。
例を挙げると、1マス先にはサイコロで「1」が出ないと止まれないんだけど、4マス先だと「4」が出る場合以外に、最初に「1」が出てから次に「3」が出る場合と「3」「1」の場合、「2」「2」の場合と、「次のターン」まで含めて考えると、1マス先に比べると止まる確率はだいぶ違ってきます。(正確には「1」「1」「2」とか「1」「2」「1」とかもっと可能性はある)
この辺りを真面目に計算して「方向転換」する際に支払金額が大きい場所に止まりにくい方向を選んだり、自分のマスに止まりやすい場所を選んだり、さらには「敵」が止まる確率が高い場所を狙って増資したり、より自分に利益になる確率が高い選択肢を選ぶのがだいじ。
何マスで方向転換するかとか細かく考えるとものすげぇ深い話になりますが、大雑把に言うとサイコロの最大値近辺は割と止まりやすいです。
止まりやすい場所と止まりにくい場所
上記のサイコロの期待値にも近いところがあるのですが、マップの構造によって「止まりやすいマス」と「止まりにくいマス」ってのが存在しています。
最初のマップ「かいがら島」なんかだと実感しにくいのですが「左半球」みたいな「方向転換」が多い場所なんかだと、上手に「逃げられてしまう」ような所も多いです。
同時に、方向転換をする際には、その先の高い店に止まる確率(もしくは5倍買いしたい店に止まる確率など)を考慮に入れつつ、きちんと方向を決めることが大事。
一般的な傾向として、長い直線の「先」の方にある店は「止まってしまう」確率が高くなります。
株はちょー大事
そしていたストでなによりも一番大事なのが「株」
株の使い分けがこのゲームの最大の鍵。
自分の持ってるお店のエリアの「株」を買って、その後に「増資」して株が値上がり。それで総資産増えた(゚д゚)ウマーがいたストの基本戦略です。
それだけでなく、あるエリアのお店が買い占められた、もしくは買い占められそうな場合に先のそのエリアの株を大量に買っておいて、増資された際に自分の資産も増えて(゚д゚)ウマーっていう「相乗り」てのも大事な戦略です。
10株と9株の売り買い
そして、もう一つ大事なのが10株買ったときと9株買ったときの違い。
株の値段は「エリアの土地の価値変動」と「10株以上の株を売り買いしたとき」に変化します。
増資すれば株の値段は上がるし、独占が崩れれば株の値段は下がる。
そして重要なのが「売り買い」による変動。
10株以上の株を売り買いすれば株の価格が変化するのですが、10株以上であれば何株売り買いしても「同じ割合」しか価格は変わりません。
これを利用するのが10株買いだとか10株売りと言われるテクニック。
他の人が株を大量に持っている場合、自分もその株を「一気にたくさん」買って、毎ターン10株ずつ売る。
これだけで株の価値はどんどん下がっていきます。
また逆に、自分の株を現金に換えたい場合にも、9株ずつ少しずつ売ることで、株の価値を下げずに手持ちの株を現金に換えていくことが可能です。
これをどう使い分けるか、ってのが中々難しくて面白いところ。
いたスト面白いよ
こういう感じで様々な「テクニック」が存在しつつも、運が悪いときにはどう頑張っても勝てない。だけどテクニックを磨けば「勝率」を上げることは可能、っていうゲームのバランスが実に絶妙。
一番盛り上がるのはなんだかんだ「対人戦」ではあるのですが、とりあえずiPhoneで「修行」しておけば、どこかでいたスト大会が行われた場合にも周りの人を蹴散らして「オレツエー」が出来ることでしょう。
ていうか、久しぶりにいたストやって、すんごい「多人数いたスト」やりたくなってきました。
とりあえず無料で体験出来るので、パーティーゲームの「たしなみ」としても、iPhone版でルールを覚えてみる、ってのも良いのではないかと思います。
一人でやっても結構面白いしね。