じっちゃんの名にかけて
なんか俺テレビに映るらしいよ、ってのがきっかけで、NHKのライフログの番組を実家に帰って見ておりましたgoryugoです。
番組のテーマが「ライフログ」ってことで、そういえば昔の写真とかってあるのかなぁ、みたいな話をしてて、ついさっき遙か昔の自分の写真を振り返ったりしておりました。
あまりにもプライスレス過ぎて泣いた
なんか、一人で泣いた。
すげーアツイものがこみ上げてきた。
自分自身の記憶が一切存在しない写真だからこそ、余計に泣けた。
今の自分てのは、両親だとか祖父母だとか、そういう色んな身の回りの人達のおかげで存在しているってことを、心の底から思い知った。
アルバムを掘り返してみると、なにこれなんで俺の写真ばっか撮影してて、俺の写真ばっか集めたアルバムとか作ってくれてるんだよ、って毒づきたくなるくらい、俺の写真がたくさんあった。
「愛」とか、そういう言葉を使うのはあまりにも恥ずかしいし、モノでしか愛を理解出来ないのか、って言われたりするかもしれないけど、写真ていう、誰にでもわかりやすい「愛」の形みたいなのを自分の目で見て、言葉に出来ない何かが溢れ出てきた。
カタチだけでもいいからきちんと残しておきたい
これらの写真を見て強く思った。
少なくとも自分が死ぬまで、こういう写真は無くしたらいかんな、と。
写真ていう、カタチだけのものなんだけど、この「カタチ」ってのは、自分が思っていた以上に、想像を超えるくらいかけがえのないモノなんだと思い知った。
31歳になって、世間的には十分に大人。というかおっさんというレベルの人間になって、正直、こういう写真が無くなったからといって日々の生活に変化があるわけではない。
というか、思い立ってこれらの写真を見返すまで、自分にとっては「存在していないもの」だった。
それでも、この写真を見返して、これは無くしてはいけないものだと思った。
写真という「モノ」を通してしか思い出せなかった事だけれども、こういう「モノ」は、無くしてはいけないものだと強く思った。
バックアップしなければ
親子3世代
写真のバックアップをきちんと取っておかなければならない。
少なくとも、今手元にある写真達は、なんとかして「なくならない」ものにしておかなければならない。
家にある写真をスキャンしてデジタルデータにしなければならない。
FlickrでもFacebookでもEvernoteでも、とにかくなんでもいいから、何かあったときのために写真をきちんとバックアップしなければならない。
モノとしての価値は、明らかに写真が勝っていることはわかっている。
それでも、バックアップしておかなければならない。
昨年の出来事を引き合いに出すのは心苦しいが、自分が住んでいるところだって、いつなんどき何が起こるかわからない。
そういう時に「モノ」を失ってしまったら、それでおしまいである。
自分の家だけにデータを置いておくのは、あまりにもリスクが高い。
だから、デジタル化する。めんどくさいけど、手元にある写真をスキャンして、デジタルにして、ネット上にバックアップして、無くなる可能性が低くなるように出来る努力をしておく。
スキャナー凄い!
とーちゃん結構俺に似てる
全然そんなつもりじゃなかったんだけど、ScanSnap持ってて良かった。
紙の書類とかを処分するためのScanSnapだったんだけど、今はじめて「スキャナー」の重要性を思い知った。
紙を手軽に処分出来るのは、ものすごく便利で役に立つことなんだけど、「スキャナー」の真価はそういうところじゃなくて、無くしたらいけないものを無くさないようにするためのものなんだと思った。
運良くScanSnapを持っていたので、わりとラクに写真をスキャン出来ましたが、写真をちゃんと保存できるのならそんなのなんでもいい。
とにかく出来る時に保存しておく。
思い立った時にこそ実行せねば
goryugo1さい
18の時に祖父が亡くなり、生まれて初めて身近な人を亡くす経験をして、その後、もう一方の祖父、そして今年の1月には祖母が亡くなった。
写真があるからと言って、思い出が新しく出来るわけでもないし、逆に、写真が無くなったからといって思い出が無くなるわけではない。
でも、今ここに写真があって、そして、ここに写真をより安全に残しておける方法が存在しているのに、少しの手間を惜しんで写真を残す努力を怠る理由が見つからなくなってしまった。
思い出がなくなりはしないのは事実ですが、人が「全て」を覚えておくことが不可能なのもまた事実。
ここ数年、意識してたくさん写真を撮ったり、その他様々な記録を残したりすることに力を入れていたりしていましたが、所詮それは「自分のため」のもの。
こうやって過去の写真を見返してみたら、自分のためだけでは到達出来ない、もう一段階上の「記録」というものに気がつけたような気がします。