Kindle Paperwhiteで自炊した本を読む手順と便利なツール

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Kindle Paperwhiteで自炊本を読む!!!

たぶんKindle Paperwhiteは自炊した本を読むには向いてないとは思うのですが、出来るならば試さねばならない。

Kindle Paperwhiteで自炊本を読む

Kindle Paperwhiteに自炊した本をとりあえず「入れて」「見るだけ」だったらものすごく簡単です。

パソコンにKindleを繋いでやると「外付けディスク」としてKindleが出てくるので

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その中のdocuments フォルダに読みたい本を入れてやればおk
(対応フォーマットはKindle商品ページの下の方に書いてあります。)

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他にも、Send to Kindle機能を使って、ワイヤレスでデータを移動させる、という手段もあります。

「そのまま」では読む気になれず

ただし、実際にこの方法を使っても、大抵の自炊本は「読む気にならない」クオリティです。

自炊した「たった一度の人生を記録しなさい」をKindle Paperwhiteで見てみるともの凄く残念な感じ。

ページの余白たっぷりで、文字もかすれまくり

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拡大してみると、どれだけかすれてるかよくわかります

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ぶっちゃけ、自炊したデータはそのままでは使い物にならないといっていいでしょう。

どうもこの「白黒端末」のKindle Paperwhiteで自炊したデータを読むためには、ちょいと手間をかけて、Kindle用に最適化してやる必要があるみたいなのです。

Calibreでpdfの最適化

で、色々と最適化の方法を調べてみると、色んな方法がありましたが、Win,Mac両方に対応したCalibreってソフトを使うのが一番お手軽な感じでした。

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calibre – E-book management

参考:Kindleで自炊(電子化)した本(PDFファイル)を読む!その具体的手順

ソフトをダウンロードして起動して、まずは最適化させたい端末を選ぶ。
けっこうたくさんの「電子ペーパー」端末に対応してます。

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そして「本を追加」から変換したいファイルを読み込んで

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「本を変換」からからKindle Paperwhiteに最適化をしてやる

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細かい設定も色々できるみたいだけど、とりあえず全部標準のままで

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最適化した自炊ファイルをKindleに送る

あとは、最適化した自炊本をKindleに送ってやれば、Kindleで読めるようになります。

Calibreはファイルをメールする機能もついてて、右クリックからメールを送ることも可能(Send to Kindle機能が使える)

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ただ、自分の環境、Gmailアカウントでメールを送ろうとすると、添付ファイル25MBの制限でメールが送れなかったので「ディスクに保存」からmobiフォーマットのファイルを保存して、Send to Kindle用のMacアプリからKindleにデータを入れてやりました。

実際に本を開いてみるとこんな感じ。
「そのまま」に比べたらだいーぶ読みやすい
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ちなみに、Kindleストアで同じ本を見てみると、こっちは画面いっぱいに文字が広がって、やっぱりこっちの方が良さげ。

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注意点

こういった感じで、自炊本をKindle用に最適化してやれば、だいーぶ読みやすくはなるのですが、注意すべき点が2つあります。

1つは、縦書き用のページ送りに非対応なこと。

Kindleストアで買った本ならば、縦書きの本は「画面の真ん中~左側タップ」が「進む」で、「画面右側タップ」が「戻る」

しかし、自炊本に関してはそうはならず「画面真ん中~右側タップ」が「進む」で、「画面左側タップ」が「戻る」

感覚的に「逆」になってしまうのは注意が必要です。

そしてもう1つはKindle Paperwhiteの容量の少なさ。

Kidle Paperwhiteは本体容量が2GBしかなく、SDカードでの容量の拡張なども出来ません。

自炊本はどうしても1ファイルの容量が大きくなりがちなため、20~30冊も入れようものなら大抵はそれだけ容量オーバー。

一応Amazonのクラウドに5GBまでデータを置いておけますが、十分に大容量とは言えず、1冊のダウンロードも時間がかかります(50MB-100MBだと2~3分とか)

まとめ

結局、Kindle Paperwhiteで自炊した本を読むのは「出来るけどあまり得意ではない」という感じ。

もちろん、電子インクの目に優しい感じで読めるのは大きなメリットなので、それだけでも価値はあるのですが、自炊本を読むのであれば他の端末の方が便利ではないかなーと思います。

ちなみに、マンガはだいたい「そのまま」でも読めることは読めますが、「そのまま」でも、Caribreを使っても、画面に余白ができまくり、これまた「読む気にならない」感じのものでした。

もうちょっと色々な方法は考えられ、それらの方法を試せば快適なるかもしれないけど、個人的にはそこまでしてKindle Paperwhiteで読みたいとは思わない、って結論に至りました。

Kindle Paperwhiteは、Kindleストアで買った本を快適に読む道具。

そう考えるのが、一番楽で、快適なのではないかと思った次第です。

参考:Kindleまとめ

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

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