BOSEのノイズキャンセルヘッドフォン「QC20i」を購入しました。
これ、BOSE初の「インイヤータイプ(耳に入れるやつ)」のノイズキャンセルヘッドフォンで、前評判では「このサイズでこのノイズキャンセルとかすごい!」と言われていたやつです。
BOSEのカナル型(耳栓型)ノイズキャンセルヘッドフォン QC20 が8月26日に発売されるみたいですよ | ごりゅご.com
この製品の「以前のモデル」に相当する「耳にかぶせる型」のヘッドフォンBOSE QC15も持ってるので、「ノイズキャンセル力」をQC15と比較しつつ、レビュー的なものをいろいろ書いてみたいと思います。
ノイズキャンセルヘッドフォンとは
ノイズキャンセルヘッドフォンというのは、すごーく大雑把に言えば文字通り「雑音をカットして静かな環境を作り出してくれる」ヘッドフォンの種類の1つ。
「声」はちゃんと聞き取れる状態を維持しつつ、冷蔵庫やエアコンなどの「一定のノイズ」を常に発している製品の音だけを消し去ってくれるという代物。
家で集中したいときだけでなく、カフェなどの「雑音」が多い場所や、新幹線、飛行機などの乗り物に乗っている時なんかでも「静かで快適な集中しやすい環境」を作り出してくれる素晴らしい逸品です。
個人的に、「新幹線」や「飛行機」に1年に数回乗る機会がある人ならば十二分に元が取れると思っています。
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手軽に持ち運べるQC20i
この「QC15」は、購入以来ものすごーく気に入って、特に飛行機に乗る時なんかはすごーく愛用していたんですが、やっぱり当たり前ながらも「ちょっとデカい」ので、荷物として持ち歩くと邪魔になりがちなんですよね。
そこで新しく登場したのが「インイヤータイプ」のQC20という製品。
製品発表からずーっと期待して待っていて、つい先程商品が届いたところであります!
QC20i内容物一覧
製品本体と保証書などが入った封筒が一緒に梱包されておりました
箱から中身を取り出すとイマドキな梱包があって
こんな感じで製品が入っておりました
内容物一覧。本体と、多言語対応の説明書、そしてノイズキャンセルユニット充電用のUSBケーブル、本体収納用のポートが入っていました
その他、「Sサイズ」「Lサイズ」のイヤーキャップも付属しています
付属ポーチは、製品を入れるとわりとギュウギュウ詰め
ちなみに、ポーチはiPhone5を1周り大きくしたくらいの大きさ
イヤフォンを詰めるとけっこう分厚いです
QC20i詳細
本体全体をもうちょっと詳しく。
クリップは、ケーブル自体を「挟んで」とめるタイプのもの。一度挟んでしまえばほとんどズレることはなく、安定した固定感。
邪魔ならば取っ払ってしまうことも可能です(写真は敢えてしっかり固定していない状態
「made for iPhone」のライセンス入りのリモコン。真ん中が再生、+-で音量調整。中央下のボタンは「Awareモード」という、外の音が聞き取りやすくなるモードとの切り替えボタン
裏側にはマイク用の穴が空いています
「Awareモード(周りの音が聞こえるモード)」のオンオフは、本体部分のランプの表示でわかるようになっています。
また、バッテリー残量が少なくなる(残り3時間以下。最大再生時間は16時間)と、緑色のランプが点滅します。本体の充電中は赤色。
なお、QC20は、バッテリーが切れた場合にもそのまま音楽を聴くことが可能です(その他BOSE製品は不可)
ちなみに、本体はmicroUSBケーブルで充電可能。(QC15は乾電池を利用)
付属のイヤーチップを取り外した状態。これ、初めて外す時はこの「へにゃへにゃシリコン」をちぎってしまいそうでちょっと怖かったです(2~3回で慣れた)
QC20iの耳へのはめ方
このQC20iは「耳栓」とはちょっと違う独特カタチをしています。
StayHear+チップという名前の「出っ張った」部分を耳に引っかけることで、圧迫感を無くしつつ、フィット感を向上させようという仕組み。
こんな感じで「出っ張り」の部分を使って耳の中で安定させる構造。
耳の形は人それぞれなので、よりフィットするためにS,M,L 3種類のイヤーチップが付属します
Sサイズを付けてみたら小さすぎて変な感じになったの図
「耳栓型」でもよく言われることですが、このQC20iも耳へのはめ方によって音質がかなり変化します。
どんな付け方が自分に一番合っているかはまだまだ研究しがいがありそうですが、上記写真のような「明らかに小さい」やつだと、重低音の迫力はかなり減少します。
Lだとちょっとだけ圧迫感があったので、自分の場合Mがベストかな?
タッチノイズはほとんど無し
あと、この「StayHearチップ」がすごいと思ったのが「カナル型(耳栓型)」のイヤフォンでよくある「タッチノイズ(歩いたり風が吹いたりするとゴソゴソって音がやたら響く現象)」が全然気にならないということ。
タッチノイズに関してはフツーのカナル型ヘッドフォンでも「工夫」によってそれを抑えることは出来るんですが、フツーに付けてもタッチノイズが無い、ってのは素晴らしい。
装着感も素晴らしい
そして、タッチノイズがないことに加え、装着感もこれまた素晴らしい。
カナル型みたいな「圧迫感」がほとんどなく、長時間付けていても全然耳が痛くならない。
感覚としては「耳栓」じゃなくて「耳の穴を(軽く)塞ぐイヤフォン」
BOSEのノイズキャンセルヘッドフォン「QC15」は、ノイズキャンセルの凄さだけで無く、装着感もすごく良い、というのが気に入っている点なのですが、QC20の装着感はQC15を完全に上回ってる!
「耳全体を覆う形」じゃないから、汗をかきやすい夏との相性も良く、春夏秋冬オールシーズン快適に使えます。
ノイズキャンセルも期待以上(QC15と同レベルくらい)
そして「ノイズキャンセルヘッドフォン」のメイン部分である「ノイズキャンセル」の効果についてですが、これまた驚くほど十分すぎる効果を発揮してくれています。
QC15と比べると「ホワイトノイズ」と言われる無音時のサーって言う音は少し多い感じもしましたが、それ以上に周りの雑音を消してくれるので「QC15レベル」は確保できていると感じました。
周囲の音が聞けるAwareモードに関しては、ホワイトノイズが激しく、さらにノイズキャンセルもほとんど効果が無い感じがしましたが、これはまぁ使わなければいいかな、と思ってます。
(当たり前だけど)ノイズキャンセルユニットは邪魔
QC20iのノイズキャンセルユニットは、イヤフォンジャックのすぐ横に存在しています。
これに関しては、まぁ事前に想像はしていたんですが、移動中にはなんだかんだ邪魔者です。
「電車の中だけ」「カフェの中だけ」などの移動を前提としない状況であればほとんど気になりませんが、これを付けて音楽を聴きながら歩く場合にはやっぱりだいぶ邪魔です。
歩きながらノイズキャンセルを満喫して音楽を聴きたい場合には、なんらかの対策が必要かもしれません。
(まぁ、歩きながらノイズキャンセルヘッドフォンで音楽を聴くのは結構危険なので、そういう事をするな、という意味なのかもしれません)
まとめ
色々と長くなったので、最後に改めて良いところ悪いところをまとめてみます。
良い点
- 素晴らしきノイズキャンセル性能
- 長時間付けても問題ない付け心地
- ほとんど気にならないタッチノイズ
- バッテリー切れでも音楽が聴ける
- microUSBで充電OK
悪い点
- Awareモードの効果があんまり無さそう
- どうやって付けたらいいかわかりにくい
- 静かすぎるので、歩いてる時に使うのは危険
- 歩いて使う時にはノイズキャンセルユニットが邪魔
- 本体やイヤーチップにほこりが付きやすい
- 他の製品に比べてかなり高い
このクオリティならば妥当な価格だとは思うんですが、やっぱり感覚的には「高い」です。
逆に言えば「価格」以外の点ではほとんど減点材料が見つからず、「悪い点」に関しては無理矢理探したと言えるくらい。
QC20を人に勧める時にもよく言ってたんだけど、年に2~3回飛行機に乗る人ならば、文句なしに元が取れると思います。
また「新幹線」とか「カフェ」で集中して何か作業したいと思っている人ならば、数回使ってみれば、それ以降は「得した」気分になれるのではないかと。
また、ボーズ・オンラインストアだと、30日間返品・返金保証(返品送料もBOSE負担)という自信満々な売り方をしているので、どの程度のノイズキャンセル力を持っているか気になる場合にはオンラインストアでの購入が良いかもしれません。
音質に関しては、使い込んでみないとわからない点も多いので、後ほど改めてレビューを書きたいと思います。現段階の感想だと、その他BOSE製品よりドンシャリ感少なめ。さほど素晴らしいわけでもないが、少なくとも悪くはない。iPhone付属イヤフォンと比べたら圧倒的な高音質。感覚的には1万円のイヤフォンレベル
参考
飛行機が別世界になる最強ノイズキャンセルヘッドフォン BOSE Quiet Comfort 15を買った | ごりゅご.com
BOSEのカナル型(耳栓型)ノイズキャンセルヘッドフォン QC20 が8月26日に発売されるみたいですよ | ごりゅご.com