RICOHの360°全天球カメラTHETAのレビュー&基礎知識 撮影や転送方法などのまとめ

手元に届いて間もないからなのかもしれませんが、起きてる時間の半分くらいはRICOHのTHETAのことを考えまくっています。
(主に、どういう用途で使えば面白そう、便利そうなのか)

シャッター1つで360°全部の写真が撮れるカメラ リコーTHETAの初日レビュー | ごりゅご.com

で、よくよく思い返してみると、元々存在は知っていて気になってはいたものの、THETAはイベントで見せびらかされて勢いで買ってしまったと言っても過言では無い感じで、よく考えたらすごーく基本的な部分とかなんにも知らずに買っていたことを思い出しました。

とりあえず現状「気になるなら買って損は無い」と思っているんですが、THETAの基本的な部分や、使ってみてわかったことなどをまとめてみたいと思います。

RICOH THETAとはどういうものか

RICOH THETAを一言で説明するならば「まわり全部が一発で撮れるカメラ」

こんな感じで目の前にTHETAを構えてシャッターボタンを押すと
2013 12 04 19 56 09

上から下から前から後ろからカメラのまわり「全部」をぐるっと撮影することができます。
スクリーンショット 2013 12 12 14 52 45

この画像は「グリグリ動かして見る」ことができ、周りの景色を簡単に伝えることができます → 全天球画像 | RICOH THETA

撮影した画像はスマホやPC、ウェブで閲覧

とは言え、THETA本体には「画面」が付いておらず、撮影した画像は本体では閲覧することが出来ません。

撮影した画像を見るには、専用のスマホアプリ(iOS,Android)を使ってTHETAの画像を転送する(THETAとスマホをWi-Fiで直接接続。初期設定を済ませれば以降は自動で繋がる)か、THETAの画像をPCに取り込み、Windows,Mac用の専用ソフトで閲覧、という2通りの方法があります。

RICOH THETA
価格: 無料
バージョン: 1.3.0

また、アプリから theta360.com という専用ウェブサイトに画像をアップロードすることで、誰でも見られるようにすることも可能です。(現状ブラウザにアップロードすれば「誰でも見られる」ようになるので注意)

サンプル(グリグリ動かせるのがポイント) → 全天球画像 | RICOH THETA

スマホでリモートシャッターが使える

また、スマホからTHETAに接続すれば、THETAの「シャッターボタン」をスマートフォン側から遠隔で操作することも可能です。
IMG 1258 5

スマホからの撮影は、露出調整が出来るというのと、残りの撮影可能数の目安がわかる、というのがポイント
IMG 1259

また、スマートフォンがTHETAとWi-Fiで繋がっている最中でも、3G,LTE回線でインターネット接続が行える、というのもポイントです。(通常、この手の機器にWi-Fi接続している時はインターネット接続ができず、一度Wi-Fiをオフにする必要がある)

参考:ひとりぶろぐ » FlashAirが、PQI Air Cardが使いやすくなる!WiFiストレージ接続中でも3G/LTE経由でインターネット通信ができるようにするiOSのWiFi設定

撮影画像はJPEG 本体には1200枚ほど保存可能

ちなみに、PCでTHETAに保存されている写真を読み込んでみるとわかるのですが、THETAで撮影した写真は、通常のカメラなどで利用されている「JPEG」形式で保存されています。

保存された写真をそのまま見るとこんな感じ
2013 12 04 15 53 57

元画像がJPEGということを利用して、撮影した画像をフォトショップだとかSkitchなんかで加工して、その後PCの専用アプリで閲覧する、なんてワザも使えたりもします。
(ただし、現状はTHETAのiOSアプリから写真をカメラロールに保存できず、加工などのためには基本的にPCが必要なのがメンドクサイ)

リコー THETAの360°写真にSkitchで注釈を付けられたよ | ごりゅご.com

ちなみに、THETA本体はメモリーカードを入れ替える、などということはできず、4GBの内蔵メモリーのみしか利用出来ません。

とは言え、写真1枚は2.5MB前後の大きさなので、本体には1200枚程度の画像が保存可能。

これくらい残しておけるならば「空き容量」はさほど気にしなくても大丈夫だろうし、いざとなればアプリからTHETA内の画像の削除もできるので安心です。

しスマートフォンに転送)

micorUSB充電が便利

また、個人的に気に入っているのはTHETA本体はmicorUSBケーブルで充電することができる、ということ。

2013 12 04 19 01 54 7

外出先でもモバイルバッテリーとケーブルさえあれば、電池切れに悩まされることもありません。

なお、バッテリー満タンでの撮影可能枚数は200枚(無線ON状態にて30秒毎に1枚撮影という条件にて)

本体に1200枚写真も保存できるし、電池の充電も簡単にできるということで、充電とか空き容量とかはあまり気にしなくていいというのは私の中で非常に大きな要素です。

手に持ったときの本人とTHETAの写り込み

もう1つ、個人的に購入前に一番気になっていたのが「撮影者」や「THETA本体」が写真の中にどの程度映り込んでくるのか、ということ。

まず基本的に、THETAを手に持って撮影した場合には基本的に自分も写ると考えておいた方がいいです。

ある意味最強の自分撮りカメラとも言えるし、自分が写るのが嫌な人にはただひたすらメンドクサイカメラだ、と考えることもできます。

正面に構えれば当然自分が写るし
スクリーンショット 2013 12 12 16 35 02

THETAを上の方に構えようが「下」をのぞけば自分がいます
スクリーンショット 2013 12 12 16 34 35

これを避ける方法の1つは、自分は物陰に隠れてスマホでシャッターを切るということ。

もう1つは、自分が写らないテクニックを覚えるか、THETAを「改造」して自分が写らないように工夫する、ということ。

参考 → ひとりぶろぐ » 全天球撮影デジカメRICOH THETA最大の欠点「自分が写る」を克服する

ちなみに私は、もうなんていうかそういう工夫が面倒なんで、自分が写るのは気にせずバシバシシャッターを切りまくる、ということにしました。
(目線の高さで撮るか、頭上に掲げて撮るかでけっこう見え方が変わってくるというのもある)

また、撮影者本人は基本「写ってしまう」んですが、THETA本体はそれなりにうまく加工されて、写真の中では「なかったこと」になるように見えます。

シャッターを押した親指は残り、本体は消えたように写る
スクリーンショット 2013 12 12 16 41 05

加工によって指がぶった切られたようにも見えますが、まぁそこは「そういうもの」だと思うしかないかなぁ。

まとめ

今までにも「同じような事」をする方法はあったけど「構えて」「撮る」という2アクションで「全部」が写るという意味で、圧倒的に「今までに無いカメラ」です。

スマホアプリで読み込み、書き出しができない、とか、iPad用のアプリがないとか、ブログに画像を埋め込めない(埋め込みはとてもめんどくさい)し、そもそも「画質」がしょぼいなど、まだまだ不便なところは色々ありますが、ブロガー的な目線で「今までできなかったことができる道具」だと思います。

「物体」ならば何枚かの写真で比較的容易に「伝える」ことができますが、建物や部屋、観光地などの「空間」は、普通のカメラだとどう頑張っても「切り取る」ことしかできない。

だがしかし、THETAがあればそれを丸ごと全部「伝える」ことができる。

たぶんきっと、これがそれなりに売れれば、パワーアップした「次のモデル」が出ることも期待できるわけでありまして、これからも色々とTHETAの面白さを追求して、いろいろお伝えできたらいーなーと思っております。

参考

シャッター1つで360°全部の写真が撮れるカメラ リコーTHETAの初日レビュー | ごりゅご.com

リコー THETAの360°写真にSkitchで注釈を付けられたよ | ごりゅご.com

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

iPad Workers

月額15ドル/年額120ドルで月1回のiPadオンラインセミナー
受講&iPad活用のヒントになる情報をお届けします。iPad Meetup(Zoom座談会)も開催します。
ライスワークやライフワークにiPadを活用したい人におすすめのコミュニティです。