網元を利用してNginxブログ環境へ AWSへのサーバ移転までの基礎知識

AWS AMIMOTO Nginx

年末年始にかけて色々とブログ環境の整備をチマチマと進めておりました。

これまではシックスコア+Wordpressの組み合わせでブログを運営していたのですが、AWS(Amazon Web Service)のEC2に「網元AMI」を組み合わせて、最近流行してるっぽいNginxでリバースプロキシキャッシュを使ったWordPressサーバーになりました。

AWSとかEC2とかNginxとか、なんか難しい言葉だらけなわけですが、まぁすげー簡単に言えばそういう感じの「凄そうなサーバ」に移転したというわけであります。

AWSとはなんなのか

クラウドコンピューティング なら アマゾン ウェブ サービス 仮想サーバー ストレージ データベースのための Amazon のクラウドプラットフォーム AWS 日本語

AWS & EC2 について説明すると果てしなく難しいことになりそうなので一言でまとめると、AWSはAmazonが提供している「クラウドウェブサービス」の総称で、その中の「EC2」というのがサーバのレンタルサービス、というイメージ。

クラウドコンピューティング なら アマゾン ウェブ サービス | 仮想サーバー、ストレージ、データベースのための Amazon のクラウドプラットフォーム(AWS 日本語)

ただ単純に安価でそれなりに良い「サーバ」が欲しい、ってところならば「さくらVPS」の方が良さそうだったんですが、個人的に決め手になったのはAWSを使えば網元というWordPressに最適化された環境がすぐに手に入るという所でした。

EC2の料金

Amazon EC2 料金表 アマゾン ウェブ サービス AWS 日本語 5

このEC2、転送量に応じて「従量制」で料金が変化する上に、そもそもの料金形態が非常に難しくて、いくらかかるかの計算がとても難しいんですが、色々調べてみる限りまぁ現状の自分のブログに使うならばさほど問題無さそう、という結論に至りました。

すごーく大雑把に、一番安いインスタンス(サーバマシンみたいなもの)であれば、最初の1年は無料orほぼ無料。2年目以降は1ヶ月2,000-3,000円($19.44)くらいの見込み(ここに転送量での課金が加わる)

後述するAMIMOTO環境であれば、これでだいたい月間数十万PVくらいなら捌けそうな感じ。

月間数百万PVクラスだと「そのまま」では厳しそうですが、AWSのメリットは「規模に応じた柔軟な変化」

クリックだけで簡単に「サーバパワーアップ」ができるってのはAWSの凄いところです。

まぁ、ここからもう1ランク上のインスタンスにしようとすると最低でも月々6000円くらいはかかりそうなんですが、そんだけPV増えてパワーアップしないといけないならば嬉しい悩み、ということで。

WordPressに最適化されたAMIMOTO

AWS Nginx WordPress 超高速 WordPress AMI 網元

EC2の利用において注意しないといけないのは、そもそもEC2というやつはブログなんかに使われる「レンタルサーバ」とはちょっと違って、だいたいなんでも「全部のこと」が出来る代わりに、OSインストール以外のだいたいなんでも全部のことを自分でやらないといけません。

イメージとしては、OSだけインストールされた状態で渡される「専用サーバ」みたいな感じ。

はいこれサーバね、ってところまではすぐなんだけど、この後の設定とかは自力で「黒い画面」から色んなことをやらないといけません。

黒い画面のアレです
スクリーンショット 2014 01 05 19 19 44

なんかこういうの弄れるとデキる人っぽくて、ていうかこれ使うと実際デキることがいっぱいあって便利で、この辺のことをそれなりに色々学びたいのもEC2を使い始めた理由です。

が、少なくとも新しくWordPressサーバを作る場合においては、さっきからいっぱい名前が出てきている「網元」を利用してやれば、この画面とかで操作することなく「WordPressに最適化されたサーバ」を手に入れることができます。

AmazonのEC2には、AMIという「セットアップされたサーバ環境」をクリックだけで手に入れる仕組みがあって、その「AMI」の1つとして「網元」というWordPressのために作られたものがあるわけです。

しかもこの「網元」は無料で利用出来るというんだから素晴らしい。

実際の網元環境構築のための設定方法も網元のページに書かれていて、AWSのアカウントさえ作ってしまえば説明を見ながら簡単に設定を行うことができます。
(AWSの登録にあたってはクレジットカードが必要)

使い方 – 超高速 WordPress AMI 網元

「サーバの引っ越し」の場合にはこのほかに「データベースのインポート」とか色々やることあるんですが、網元のインストールまでは恐ろしいほど簡単でした。

「データベース読み込み」でちょいちょい苦戦したり、引っ越し完了後にも、網元に標準で入っていたWordPressプラグインがとても便利そうでそれを色々いじってたり、それ以外にgitでテーマ管理出来るようにしたりとかCodaを使い始めてみたりとか、直接AWSとは関係ないことなんかもやってて時間がかかったんですが、おかげで今までよりもだいーぶ便利な環境を手に入れることができました。

網元のインストール手順とか、標準付属の便利なプラグイン、その他諸々と学んだことはいっぱいあるので、それらはまた後ほど順番にまとめていきたいと思います。

参考

AWS + Nginx + WordPress – 超高速 WordPress AMI 網元

Amazon EC2 料金表 | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

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