大事なことしか書かれていないから何もやらずに1日が終わる たすくまセミナーで学んだこと

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8月30日に行われた、佐々木正悟氏による「たすくまセミナー」に参加してきました。

8月30日の「たすくまセミナー」でちょっとだけ登場させて頂きます

個人的に、佐々木さんはいい意味での「変人」だと思ってます。

言ってること、やってることを聞いてみるとすっげぇ「変なこと」なんだけど、ちゃんと本人に詳しく話を聞いてみるとすごーく「合理的」なことばかり。

世間に惑わされがちな自分にとって、こういう人の話というのは非常に参考になりまくり。

当日話を聞いた中の要点をざっとまとめてみたいと思います。

私たちは重要なことしかやっていない

私たちは「重要なこと」しかできないし、重要なことしかやっていない。

15分前にトイレに行ったのは、今の自分にとって重要だから「トイレに行く」という行動をとった。

食事だって「食べることが重要だから」食べているし、寝るのも「重要だから」寝るし、ダラダラするのだって「重要だから」

今ダラダラしているのは、今の自分にとって「Facebookという息抜き」をしないと疲れ果ててしまうから。今ダラダラしているのは「息抜きという重要なこと」である。

この記憶は、後から振り返ると、「無駄」なことだったのかもしれない。

だけど、「重要なこと」というのは日々刻々と変化しているから「その時」の感情と「いま」の感情が異なるのは「当たり前」のこと。

今と当時の感情は異なるが、私たちは今その時の自分にとってもっとも重要なことしかやっていない

たとえば、今このセミナーを聞いていてつまんない、と思っても、途中で帰る人はほとんどいない。

これは「今この話を聞くことが重要」なのかもしれないが、それ以外にもたとえば「こういう場所で途中で帰るような変な奴だと思われたくない」だとか「お金払って途中で帰るのはもったいない」など、とにかくいろいろな「重要な理由」があるから「今ここにいて話を聞いている」

毎日10分の「やるべきこと」を毎日やれるかどうか

毎日10分だけでも「やるべきこと」を毎日続けるというのはとてつもなく難しい。

これが本当に「できる」人ならば、タスクシュートなんて仕組みはいらないと思う。

そして、こういう「毎日やるべきことを毎日やれるようにするツール」として、たすくま、タスクシュートというツールがある。

大事なことしか書いていないから「何もやらない」

「ToDoリスト」「タスクリスト」に書いてあることを全部順番に進めればあっけなく「やるべきこと」は終わるのに、人はなぜかこの「大事なことリスト」に書かれていない、全く違うことを始めてしまう。

人は「大事なことだけ見せられると不安になる」から「違うことを始めてしまう」

その関係性を表したグラフがこれ
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「大事なこと」というのは、人の興奮レベルを上げる方向に作用する。

そして、常に「大事なこと」しか目にしないような状況だと、興奮レベルが最高に達し、心理状態としては「不安」な状態になってしまう。

緊張するのは大事だけど、緊張しすぎるとパフォーマンスが下がる、というのも、これに近いもの。

やらないといけないことが大量にあって不安になってくると眠くなる、という状態は興奮度を下げるためには人として合理的な行動である、と言える。

(個人的にこの「眠くなる理由」というのはすごーく腑に落ちた)

「興奮レベルマックス」だと結局「不安でできなくなる」から、だから大事なこと以外の「タスク」もタスクリストに書いておく。

優先順位はコロコロ変わる

もう1つ大事なこととして「大事なこと」というのは「いつも大事」なわけではなく、時間帯や人間関係、ストレスレベルなどの様々な要因で優先順位というものは常にコロコロ変わる

たとえば、人間(日本人?)というものは「お昼の12時」だということを知ることで、多少なりとも「心理状態」は変化する。

この「変化」を踏まえて、その時間帯の1番最初に「やりたいこと」を置いておくというのは、わりと有効。

まとめ

忘れてはいけないのは「私たちは今その時の自分にとってもっとも重要なことしかやっていない」ので、1日は「大事なこと」だけで終わってしまうということ。

そして「優先順位」というものは様々な要因で簡単に変化してしまうので、毎日10分だけでも「やるべきこと」を毎日続けるというのはとてつもなく難しい。

で、こういう「しょっちゅう起きる優先順位の変化」にちゃんと対応できるツールというのが、今のところ「たすくま」と「TaskChute」しかない。

感想

この手のツールとかを使ってると、結構いろんな人が「どういう使い方が正しいのか」って悩む感じがするんですが、毎日何回もやることリストが変化しているって話はより多くの人に伝えたいことでした。

タスクシュートという仕組みがすごいなーと思うところは、まずなによりも「記録を残しておくこと」

そして、その記録を元にして「明日の見積もりを作る」ので、見積もりの「現実度」が高いということ。

で、記録が多ければ多いほど次の日の見積もりの精度は上がっていくんだけど、どこまでいっても予定は簡単にひっくり返るわけで、その予定をわりと簡単に、現実的に、ダメージが少なく軌道修正をしやすい、というのが「タスクシュート」という仕組みのいいところなのかな、と思った次第です。

ちなみに、たすくまを紹介しても私には1円も入ってきませんからね、と佐々木さんは何度かおっしゃっていたので、ぼくはこのブログからアフィリエイトリンク貼っておきますね

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たすくまの使い方を見てたらタスクシュートの考え方がすごくしっくり来たのでちょっと使ってみることにした

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この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

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