ちょっと前から、なにかとすげーすげーと褒められる記事を良く見かける「1Password」というパスワード管理アプリを使い始めました。
もともと、この手のパスワード管理アプリというのは、古くはWindowsの「ロボフォーム」の頃から使い始め、人生のストレスを大幅に軽減してくれる素晴らしい存在でありました。
とは言え、今やiPhoneにも標準のパスワード管理機能「キーチェーン」がある時代。今更パスワードアプリなんてものをわざわざ導入するメリットなんてあるのか、って思ってたんですが、あったんですよねぇ。すげぇあったんです。
1Passwordに「暗証番号」を保管する
1Passwordを色々使ってみてわかったのは、このアプリならではのいいところっていうのは、Webサイトでいちいちパスワードを覚えたりしなくてもいいんだよ、っていうところ以外の部分でした。
実は、この手の「覚えておかないといけないフレーズ」って、Webサイトのログイン以外にも色々あったりするんですよね。
銀行の暗証番号なんてまさに「パスワード」だし、クレジットカードだとか携帯の契約にも「暗証番号」ってものがある。(しかもよく忘れる)
最近だと「2段階認証」の緊急時の復活用のパスワードなんてのも必要なものだし、そういう風に覚えておくべきものってのを探してみると、Webサイトのパスワード以外にもこういうのっていっぱい存在することに気がついたのです。
で、この手のパスワードみたいななものを比較的安全に保存できて、なおかつ必要な時に手軽に取り出せる、現状もっとも優れていると思われるものが、この1Passwordというアプリケーションなのだと気がついたのです。
起動は、Touch IDのおかげで安全かつお手軽。そして「セキュアノート」に様々な「セキュア情報」を保管できる
画像も「セキュア」に保存可能
実はこういう「パスワード」的なものを見えないようにするってのは、ぼくの大好きEvernoteでも「ほぼ同じこと」はできるんです。
これでわりと安心!Evernote内のテキストを暗号化して見えないようにする | ごりゅご.com
それに対し、1Passwordというのは「パスワードに特化した」アプリなので、まず何よりもこの手の情報が「取り出しやすい」
そして、個人的にすっげーいい感じなのが、この「セキュアノート」にはファイルも保存できるというところなのです。
たとえば、今まで自分のEvernonoteに免許証の番号とかパスポートの情報とか、そういうのも(いちおう暗号化して)メモしてたりしてたんですが、まぁなんていうかそういうのいちいちめんどくさいんですよね。
この手のものは、スキャンしたデータを画像のまままるっと保管してしまうのが一番楽チンで、数字なんかを間違えて保存してしまう可能性も低くて便利なんだけど、Evernoteの場合、文字情報は暗号化できるけど、画像データの暗号化はできないという仕様なので、ちょっとこういう画像は保存しづらい。
でも、1Passwordならば、画像のデータなんかをそのまま、常にパスワードor指紋を入力しないと読み出せない状態にして保存できるんで、いろいろ手間暇少なくて楽チン。
iPhoneでは添付ファイルが保存できないので気をつけろ!
と、まぁなにかと個人的に「Webサイトのパスワード」以外の使い道が見つかったことで、ついでにこの手の「セキュア情報」は全部1Passwordに乗り換える決意ができた次第なのですが、一個だけ注意点があります。
つい最近から、iPhone版の1Passwordは無料化されたんだけど、Mac版の1Passwordは有料のままで、どうもこれが無料化される気配は今の所なさそうな感じ。
(いろいろ調べてもわからんことが多かったけど、Mac版のメジャーアップデートがiPhone版の無料化の後なので、しばらく無料化はないと判断した)
そして、この「添付ファイル」は、iPhoneで見ることはできても、iPhoneで保存することはできないという、実になんというかいろいろパソコン版のソフトを買わせるのがうまい仕様。
無料のiPhoneアプリに対して、Macアプリは6000円となかなかのお値段。
セキュアに文字情報を管理するだけならばiPhoneアプリ一つで事足りるんですが、やっぱり添付ファイルの保存が便利だからこそ使いたいアプリで、そうなるとやっぱりMacアプリが欲しくなるわけなのです。
いちおう、公式サイト(1Password)から30日お試し版をダウンロードできるので、気になる人はまずそれを試してみるのが良いかもしれません。
この手のパスワード管理系は、いろいろな意見があるんで、どこまでどうしたらいいのか難しいところですが「便利」な存在なので、上手に付き合っていきたいところであります。