Evernote社と日経新聞が提携(日経がEvernoteに2000万ドル出資)して、これからEvernoteと日経新聞の連携がいろいろ進んでいくというような発表がされていました。
まずは2015年頭に、Evernoteの「コンテキスト」に日経の記事が表示されるようになるとのこと。
これによって、Evernoteがどんな感じになるのか、いろいろと妄想してみたいと思います。
Evernoteの「関連ノート」を表示させるコンテキスト機能
今回の提携の第一歩として実現されるのが、Evernoteのプレミアム会員向け機能「コンテキスト」を利用したサービス。
「コンテキスト」という機能は、以前からEvernoteに存在していた「関連ノート」を発展させた機能で、関連している「ノート」だけでなく、関連しているWeb上の情報も出てくるようになる、というものです。
コンテキストという機能自体はすでにEvernoteに実装されているんですが、現段階でこの「関連するWeb上の情報」として表示できるものが英語のコンテンツしかなくて、日本語を使ってる場合には事実上「関連ノート」と「コンテキスト」はなんにも変わらん、という状態でした。
設定で「コンテキストに表示させるもの」を選択可能(プレミアム会員向け)
今回発表されたことをまとめると、Evernoteが日経新聞と提携することで「関連ノート」に自分のノートだけでなく関連している「日経の記事」もEvernoteのノートに表示されるようになる、ってのが大まかなイメージです。
これまでは「Google検索すると検索結果にEvernoteのノートが出てくる」ってことがありましたが、それとは方向が違う、また新しい「つながり」が生まれうるサービスになってくれそうな感じはしています。
ただ、まだよくわからない(たぶんまだちゃんと決まってない)ことも多くて、今の所Evernoteの有料会員でないと、この「コンテキスト」は使えないんだけど「日経の記事」もそもそもが「日経の有料会員向け」のサービス。
果たして、Evernoteの有料会員なら「日経の関連記事」は全部読めるのかどうか。そんなあたりも現段階ではまだどうもよくわかりません。
イメージ図としてコンテキストに出てきた日経の記事は「Evernoteアプリのまま」で開くことができて
さらに今書いてるノートに元記事へのリンク付きで簡単に引用ができる
この辺のイメージの「一番いい感じ」のことを想像すると、
- Evernoteにメモやアイデアを書いとく
- 日経のいい感じの「コンテキスト」が出てくる
- コンテキストを読んだり引用したりして、ノート自体の説得力をアップさせる
- ビジネスな場面において、説得力あるプレゼンができる
みたいな、一連の「仕事」を全部Evernoteで済ませてしまう、みたいなことができるようになる感じで、そしてたぶんきっとEvernoteはこういう方向のことを「できるようにしたい」と思っている感じがしています。
まぁ、個人的な話で言えばワークチャットがすっげー便利なことに比べると、日経の「コンテキスト」を自分がすっげー使う場面はあんま想像できないんですが、これまでに搭載されたEvernoteの新機能とかでも「使ってみて便利だと思い知った」みたいなやつもいっぱいあったので、そんな感じでこの「コンテキスト」もすごーく便利になることを期待したいと思います。
ノートリンクとか、最初はなんの役に立つのかまったくわからんかったけど、今ではすっげぇ便利に使ってますからねぇ。