Kindle Fire2機種を1ヶ月ほど触ってみた感想

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Kindle Voyageのレビューを書いたちょうど同じタイミングくらいに、ちょっとKindle Fireを試してみないか、とAmazonからレビュー用にKindle Fire2機種をお貸しいただきました。

FireHD6という11,800円で買えるすっげぇ安い小型タブレットと

Fire HDX8.9という40,980円するKindle Fireの中でも一番の高級機種

この2機種をお借りしました。

Kindle Fireシリーズをじっくり手にしたのは初めてなので、いろいろと思ったこととかを書いてみようと思います。

Kindle FireってKindleマンガ読むのにすげぇいいらしいよ、くらいの予備知識から

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「Kindle FireはKindleのコンテンツ(主に活字や漫画)を消費するのにこの上なく素晴らしい端末である」みたいなことを、レビューなんかでよく目にしていました。

ただ、私自身は「活字読むならKindle Paperwhite」「漫画読むならiPhone6 Plus or iPad」みたいな環境が備わっていたので、実はこのKindle Fireというやつはさほど興味を持ってませんでした。

ていうか、今回レビュー用に貸しますよーって言われて、ようやく現行のKindle Fireが4種類存在している、ということを知った程度のレベル。

そんな私goryugoが、Kindle Fireをはじめてまともに触ってみたレビューであります。

驚くほど安いHD6と実に薄くて持ちやすいHDX8.9

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とりあえず、第一印象として強烈だったのが、おっそろしいほどに対照的な2機種の方向性。

とにかく安いものを目指す機種HD6と、お値段まぁまぁだけど、すっげぇコスパ的にはいい感じの機種HDX8.9。

この2機種を同時に比べてみると、すっげぇ面白い。

ていうかね、2機種を実際に手に持ってみてすっげぇ驚いたんです。

fire HD6の方は、画面サイズちっちゃいくせに、すっげぇ分厚くて、驚くほど重い

そして、逆にHDX8.9は、iPad並みのサイズでけっこうでかいのに驚くほど薄く感じて、こんなに軽いのかよ、って衝撃を受ける。

ていうかこれ、サイズ大きいHDX8.9の方が軽いんじゃね?と思えるほど、HD6は重くて、HDX8.9は薄くて軽くて持ちやすかったです。
(実際は290gと375gでHDX8.9の方が大きい)
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まぁ、とはいえHD6はお値段およそ1万2千円という、タブレット端末としてありえないくらいお安い値段なんで、これも当然っちゃ当然だとは思うんですが。

とにかく安くていい感じのものと、まぁまぁ高いけど値段的にはとても良い感じのもの

Kindle Fire HD6は、とにかく安価に、まぁまぁいい感じのタブレットを手に入れようと思ったら最強ぽい感じ。

端末はそれなりにゴツくて重いとはいえ、活字や漫画を読むにはほとんど支障はないし、後述する「Kindle Fireの素晴らしさ」は十分に享受できます。

対して、Kindle Fire HDX8.9は、まぁまぁ高いけど、値段考えたらものすごーくクオリティが高い上に、手に持った感じが実にしっくりくる端末。

すっごく大雑把に言うと「iPadのでかいやつ」に相当するものなんだけど、4隅が薄くなっていく形のおかげでなんとなくiPadよりも薄いような印象を受けます。

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また、裏面の素材自体も金属ではない、ゴムっぽい感じのプラスチック素材でわりと滑りにくい、ってのも良い方向に作用してるかもしれません。

この裏面が「雑に扱っても問題なさそう」な素材であるおかげで、なんというかすごーく気楽に片手で掴める。

プラスチックな上に「軽い」ので、質感はiPadに比べるとかなり安っぽく感じますが、日常使用する端末としてはむしろこういう気楽に扱えるイメージのものの方がいいのかもしれません。

「Kindle Paperwhiteならば安いからZiplocに入れてお風呂に持ち込める。ただし、iPhoneとかiPadは無理」

そんな風に感じる私のような人ならば、この手の「雑に扱えそう」って端末はメリットが大きい感じがします。

線を引いたりしながら本を読みたい人向けのHD6

重い重いと言ってる「小さいやつ」のHD6ですが、これ本を読むのに関しては想像以上にいい感じです。

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画面サイズが新書1ページ分に近い感じなんで、ちょうど新書と同じような感じで本が「片手で」読める。

「読むだけ」でいうならばやはり電子インクを採用したKindle Paperwhiteとかの方が読みやすいんですが、あれ「読む」にはいいけど「操作がクソ遅い」んです。

実はKindleで「本を読む」のって、「読む」だけじゃく「探す」に相当する行為だったり「読んでる本に線を引く」って行為だったりも含めて「本を読む」だと思うんです。

Kindleのハイライトをウェブ上で一覧表示 デジタルだから保存もコピペも超簡単 | ごりゅご.com

で、こういう操作は「読む専用」の端末よりも「スマホやタブレット」の方が便利で早くて使いやすい。

(だから今私が持ってるKindleでは小説しか読んでない)

その点では、このFireHD6は「すっげぇ安い」というところも含めて「すっげぇいい端末」なんじゃないかと思います。

1マンちょっとで買えるタブレットでこんだけクオリティ高いのは存在しない。

とはいえ、私の場合に限定するならば、この「本を読みつつ線を引く」という役割はiPhone6 Plusでまかなえるため、まぁあえて買い足すほどのものではないかなぁって感じです。

なお、漫画に関しては縦向きで読めば「文字はまぁまぁ小さいけど十分読める」
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見開きで見ようとすると、さすがに辛い
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マンガとか動画にいい感じぽいHDX8.9

対して、Kindle Fire HDX8.9は、あんまり「活字」を読むのには向いてなさそうな端末です。

ただ単純に本体が「でかい」ので、やたらと「横長」になったり
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縦に持っても「ただ単純にでかくて読みにくい」
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それに対して、やはり便利なのが「マンガ」
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マンガに関しては、Kindleで提供されてる画像データ自体の良し悪しというものも影響しますが、とにかくまぁ驚くほど快適にマンガが読める感じ。

片手でマンガを読むって用途であれば、気分的にはiPad Airよりも快適です。

あと、以外にいい感じで驚いたのが「動画」

これが、画面が綺麗なのに加えて、わりとけっこう「音がいい」
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背面のスピーカーがきちんとステレオになる場所に配置されてて、音量も想像以上に大きめ。

Kindleのマンガを楽しむ端末としては、値段や大きさ、手軽さを含めて最強の端末ではないかと感じました。

Amazonのコンテンツを楽しむには本当に最強

ここまで色々書いてきましたが、Kindle Fireを一言で言うと「Amazonコンテンツを最強に快適に消費できる端末」というイメージです。

とにかく端末上でKindleの本だったりビデオだったりを開いたり購入するのが驚くほど簡単。

iPadやAndroidは「アプリ」のアイコンがホーム画面に並ぶのが「普通」ですが、Kindleは基本的に「コンテンツ」がアプリと同じようにホーム画面に並ぶため、余計な一手間を介することなく、素早く本を読み始められます。
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さらに最強にすげぇなぁと感じたのが、縦向き表示の時には本やビデオの下にそのまま「おすすめ関連商品」が並び、そのままストアへ移動→購入、というのが驚くほど簡単にできてしまうこと。
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人によってはこれはもはや「罠」と言えるレベル。

マンガを読み終えたら、そのまま「次の巻」が買えてしまい、エンドレスマンガ読みの旅が終わらない。終われない。

また、動画も同じように「買うのも見るのもすっげぇ簡単」

(ただ、iTunesもKindleもGoogle Playも、個人的に動画ってすっげぇ価格が高いと思ってて、Huluにハマってる私的には、動画というコンテンツは購入したいと思うものではない。そして、KindleでHulu動画見てみたら画質悪すぎて絶望した)

KindleのベースのOSはAndroidなので、有名どころのアプリやらゲームやらはKindle Fireでもだいたい遊べる。

(これもまた、iOS慣れしすぎた私的にはさほど魅力的ではない)

総合的に考えると、俺的には「いらん」という結論になってしまったわけなのですが、Kindleでマンガをよく読む人で、マンガ続き読みの「罠」にハマっても大丈夫な人にとっては、HDXは最強に便利なんじゃないかな、と。

HD6のほうは、まぁ値段安いから、Kindle用のタブレットを試したい。本を読める専用端末がほしい、とかだったらばまぁまぁアリなのかもしれません。

あと、お風呂に気楽に持ち込める端末としてならば「1万円ちょっと」というのは魅力的かも。

ただまぁ、この辺をいろいろ考慮してみたら、俺的には「Fire HDX」という7インチで約2万円の、iPad mini的ポジションのタブレットがマンガも読めて活字もまぁまぁ読めてしかも薄くて軽くて、俺的には一番いい感じの端末なんではないか、なんてことを思ってしまった次第なのでありました。

参考

Kindleまとめ | ごりゅご.com

30日返品保証につられてKindle voyageを購入したのでレビュー書きます | ごりゅご.com

Kindleのハイライトをウェブ上で一覧表示 デジタルだから保存もコピペも超簡単 | ごりゅご.com

huluの続きの再生が簡単で、テレビもわりと好きってことが判明した | ごりゅご.com

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

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