先日、2015年分の確定申告(2016年3月提出分)がようやく完了しました。
ここ3年ほどは、確定申告はマネーフォワード確定申告でやっているんですが、毎年毎年同じところで悩んで、同じことを何回も調べなおしたりしております。
さすがにこれはあまりにも残念で無駄手間すぎるので、来年以降の確定申告をスムーズに進めるために俺用のメモを残しておきたいと思います。
中の人の属性
- 在宅個人事業主
- 妻子あり
- 職業:作家・ブロガー
- 書籍印税とアフィリエイト、講演などが主な収入
- 良くも悪くも事業と個人の区別はつけづらい
日常の帳簿付けの方法など
日常生活においては、個人用のマネーフォワードを使って全てのお金の出入りを記録するようにしています。
マネーフォワードが優秀なのは、銀行口座やクレジットカードなどと連携させることで、現金以外のお金の出入りはほとんどだいたい自動で記録をすることができるところ。
電車代なども、モバイルSuicaと連携してやれば「何月何日に何駅から何駅まで乗った」って記録が金額とともにすべて自動で記録されてくれます。
現金だけは、残念ながらマネーフォワードアプリで手動入力するしかないんですが、可能な限り現金を使わないようにすることでなんとか対策を行っております。
そして、この個人用マネーフォワードでのお金の出入りは、すべて自動でマネーフォワード確定申告に反映させることが可能です。
個人的に、とにかくこれが非常に便利で最強で素晴らしい。
これがとにかく個人事業主の強い味方。
まずはとにかく全ての支出は個人用で「家計簿」として記録。
そして、その記録した項目は「確定申告」の方にも自動で反映されるので、個人事業主として帳簿をつけるときにそのお金が「経費」か「経費でないか」という判断をしています。
もう1つのポイントは、何らかのお金の支払いが発生した場合には、全てのレシート、領収書を受け取って、全てスキャンして保存しておくこと。
これなら、帳簿付けが多少遅くなっても、日付と金額から「何月何日に、何にいくら使ったのか」をきちんと思い出すことができるようになります。
複式簿記の基本
青色申告のために複式簿記で記帳する際に難しいのが「貸方」「借方」とかっていう費目をどういう風にしたらいいのか。
これをきちんと理解するのは難しいんだけど、とりあえずこれを覚えれば何とかなる、って教えてもらいました。
資産の場合
左(借方)が何が増えたのか
右(貸方)が何が減ったのか
例えば売上の場合、即座にお金が入ってこない限りは基本「売掛金」として処理する。
計上した売上高が「減って」売掛金が「増える」ってイメージ。
で、これが入金されると「普通預金」が増えて「売掛金」が減る。
一連のお金の流れは大体こんな感じ。
経費の場合は、左側が「経費の種類」で右側が「支払ったお金の出所」
(現金、普通預金、事業主借、など)
保管しとかないといけない紙類
確定申告する際に必要になる紙類。
これらの紙類は、確定申告時に原本が必要(保険、医療費、源泉徴収)だったり、保管義務がある(領収書)ので、捨てずにきちんと保存しておく。
- 生命保険、医療保険の控除証明書(毎年探すので気をつける。年間12万円まで控除される)
- 医療費の領収書(年間10万円を超えると還付がある。同一生計家族の合計。交通費も含めて良い)
- 源泉徴収の証明書(毎年1月頃から届き始める)
- 経費の領収書
見落としがちだけど覚えておくこと
その他、個人的に見落としがちなんだけど、覚えておかないといけないこと。
- 源泉徴収、振り込み手数料で引かれている金額を忘れない。アフィリエイトなどは売り上げ高をきちんと記録し、支払った手数料、源泉徴収分はちゃんとカウントする。
- 原稿料や講演料も基本的に源泉徴収されて振り込まれる
- 生命保険は「控除」で扱う。経費にしない
- 市民税などの税金も経費にならない
- 源泉徴収税の還付金などは翌年に「売り上げ」としてカウント
- 16歳未満の子供には扶養控除はなくなった
マネーフォワード用のテクニック
その他、主にマネーフォワード上で帳簿をつける際に覚えておきたいTipsなど。
- 源泉徴収(された分)は毎年手動で計算する必要がある(Bad!!!
- 生命保険なども旧生命保険、新生命保険など自分で分類して足し算して申告書に記入
- 勘定科目、自動仕訳ルール、仕分けテンプレートはきっちり作ると良い(設定から編集する)
- 固定資産は 決算・申告 > 固定資産台帳 から入力
- 家事按分は 決算・申告 > 家事按分 から設定
- 口座情報 > 事業用口座の選択で「個人」から「帳簿」に読み込む口座を選べる
- 間違えた項目は 会計帳簿 > 仕訳帳 から検索して一括編集
特に帳簿入力の手間を大幅に削減してくれるのが「自動仕訳ルール」の設定。
例えばモバイルSuicaで電車に乗ると、電車台は「入 駅名 出 駅名」というフォーマットで自動記録される。
これを例えば「モバイルSuicaで支払った時」「前方一致:入」くらいの自動仕訳ルールを一度設定してやれば、以降はすべて完全に「旅費交通費」と仕訳された状態で表示される。
もちろんある程度は「自動」でも仕訳してくれるが、ここで最初に手間を惜しまないようにすると、以降の帳簿の手間が本当に100分の1くらいの手間で済むようになってくる。
ほとんどの経費は「同じ名称」で自動的に登録されるので、ここをどれだけきっちりやるかが、マネーフォワード確定申告でどれだけ手間を減らせるかのキモとなる部分。
そして最後に、仕訳帳の記入が全部終わったら「決算・申告」タブの「確定申告書」を開いて、
- 源泉徴収の欄
- 社会保険料控除の欄
- 生命保険料控除の欄
に数字を記入して、書類を提出。
この記事が、来年の私のお役に立てれば幸いです。