先日こんな記事を書いたばかりですが、まだまだ世の中は絶賛確定申告シーズン真っ只中です。
上記記事を書いた後も、まだ「来年はどっちの確定申告ツールを使うか」を検討する余地(マネーフォワードは年払いで使ってる)があったので、両方をいろいろ比較してみてます。
最初にちょっとfreeeを使ってみた印象は「おーこれはすげー」ってところなんですが、freeeもある程度使ってみると物足りないところが出てきたのもこれまた事実。
そんな「マネーフォワード確定申告歴3年」「freee歴3週間」の私の経験を元に、マネーフォワードの方が良かった、って思ったところをまとめてみたいと思います。
MFクラウド確定申告のいいところ
FREEとMFクラウド確定申告(以降マネーフォワード)の両方を試してみて、マネーフォワードが良い、便利だって思ったのはざっとこんなところ。
- 複式簿記を学んだ人に違和感のないフォーマット
- 個人向けマネーフォワードとの連携がめっちゃ強力
- 得意先レポートでの売掛の管理(アフィリエイトとかわかりやすい
きちんと複式簿記で違和感のないフォーマット
まず何よりも大きいのは、マネーフォワードの「ちゃんと複式簿記」なところ。
上の画像がマネーフォワード上の帳簿(仕訳帳)の一部を表示したものなんですが、この「きっちり複式簿記」してるフォーマットは、複式簿記に慣れてれば慣れてるほど「わかりやすい」形式ではないかと思います。
対してfreeeの仕訳帳がこんな感じ。
まぁこれもおんなじようなフォーマットではあるんですが、いわゆるよく見るフォーマットとはなんかちょっと違うんですよね。
良い意味でも悪い意味でも「よく見るやつとはちょっと違うけど、多分こっちの方がわかりやすいと思うよ」っていう独自仕様になってるのがfreeeの基本スタイル。
そもそも自分が初めて確定申告をした頃はまだクラウド会計サービスを使っておらず、わからないなりに複式簿記のお勉強とかもしてました。
そうすると当時、freeeのこの「普通と違う」ってのがなんかどうもわかりにくくて、結局今までと似たような感じで使えそうなマネーフォワードを選んだのでありました。
多くの人にとってどちらがわかりやすいかは判断しづらいですが、多分多少なりとも複式簿記を学んだ人とか、税理士や会計士の人はマネーフォワードのフォーマットの方がわかりやすいと思うのではないかと思います。
個人向けとの連携は個人事業主と相性がすごくいい
もう1つ、マネーフォワードは「個人」と連携ができるんで、すでに個人向けのマネーフォワードを使ってる人だとか、個人の財布と会社の財布での貸し借りが多い個人事業主なんかの場合にはこの辺りいろいろ便利なことが多いです。
特に、今現在すでに個人向けマネーフォワードを使ってて、今年の確定申告をどうにかせねば、って人はほぼ迷わずマネーフォワード。
その理由は「オンライン明細の自動取得」
クラウド系の確定申告ツールの最大のメリットは、銀行口座やクレジットカード、Amazonのアカウントなどと連携して「自動で明細を取得してきて」「費目だけ手動で設定する」ってところ(さらに、費目は一度入力させれば以降学習する)だと思うんですが、サービスによっては数ヶ月前までしか明細が取得できない場合があります。
この場合でも、個人向けのマネーフォワードで明細を取得していれば、確定申告などのビジネス版に「個人向けの明細を引っ張ってくる」ってことが可能になり、すでに普通にオンラインの明細を取得できない時期の明細も取得が可能になります。
とにかく明細の自動取得は最強に便利で、これができるかできないかで確定申告の効率は別次元。
今回の確定申告どうしよう、そろそろどうにかしなければ、って思ってる人で、個人向けのマネーフォワードを使ってる場合にはほぼ一択で「マネーフォワードがいいと思う」という意見です。
使ってるなら多分そっちだねー
— 五藤隆介(⌚️あなたの知らないApple Watch🖋著者) (@goryugo) February 20, 2017
個人向けも全部のお金を記録しておくと「あとが楽」
また、私の場合は、とりあえず全てのお金の出入りはマネーフォワード(個人)に記録して、後から個人用と事業用で区別する、って方法を使ってます。
事業用の現金は記録して、日常の現金は記録しない、とかって方法だと記録忘れが多くなって逆に手間が増えてしまいがちだったのでこの方法を使うようになりました。
ガッツリと「事業」やってる感じであれば個人と事業の明確な線引きはしやすく、帳簿付けもルールが作りやすいかと思います。
ただ、その辺の区別が難しい個人事業主の場合には「とりあえず全部記録して後から考える」って方法が取りやすいのはマネーフォワードのメリットかなぁと思います。
売掛レポートがちゃんとついてくる(freeeは1個高いプランが必要)
後は細かいところですが、freeeだと1個高い、月に1980円のプランにしないとできない「売掛レポート」
例えばブログでのアフィリエイトとかは「月末に1ヶ月分の成果をまとめて」「翌々月20日に成果の振込」みたいなことが多いんですが、これをきっちりと管理しようとすれば「売掛け金の把握」は必須事項。
これが、マネーフォワードだと一番安いプランでもちゃんと使える、ってのも一応違いとして挙げられます。
ていうかそもそも、単純に一通り確定申告を済ませるための「一番安く済ませる料金」で比較すれば、マネーフォワードは「一番安い」です。
(freeは年9800円で、マネーフォワードは年8800円)
まとめ
まとめると「複式簿記がちゃんとわかる人」とか「個人向けマネーフォワードを使ってる人」の場合であれば、マネーフォワードが便利なことが多いです。
特に「今年から確定申告」で「すでに個人向けマネーフォワードを使ってる人」は迷わずマネーフォワード。
この辺の人に関してはマネーフォワードのメリットはほんとでかいです。
その他の場合なんかは、下記記事なども読んで、自分にとって一番良いやつを検討してみるといいのかと思います。
また、細かいところかもしれませんが、freeeはSuicaの明細取得に毎回画像認証させられるのがめんどくさい(マネーフォワードはMY JR WESTアカウントで登録するとずっと自動)とか、Amazonの明細が「商品ごと」ではなく「1会計ごと」になってしまうとかの細かい違いなんかもあったりします。
Amazonの明細はまぁ1個にまとめられてもいいんだけど、もしfreeeがいつまでもSuicaの自動明細取得できないってなると、これはちょっとめんどくさいかもしれないんで、どっちにするか再考の余地はありそうだな…