名古屋などから中部国際空港への名鉄電車への移動手段。 ミュースカイ、ミューチケット、特別車などと、色々と言葉がややこしく、非常にわかりにくく苦労したのでまとめました。 過去には家族旅行で「指定席に座るつもりで駅に向かったら、その電車には指定席がない」「次の指定席を待つと飛行機がギリギリで困る」「普通に通勤ラッシュに巻き込まれ、抱っこ紐ぶら下げて死ぬほど苦労した」と言う経験をしました。 皆様はそんなことがないようにお気をつけください。
ミュースカイとは
ミュースカイとは、一言で言うと「全指定席の中部国際空港行きの名鉄電車」のことです。 ただ、ややこしいのですが、指定席券を買わなくても空港には行けます。 中部国際空港駅へ行く電車は大きく3つあります。
- 全部指定席の「ミュースカイ」
- 一部が指定席の「快速特急」「特急」
- 指定席がない「準急」「快速急行」
つまり、ミュースカイ(電車が青色です。その他は赤色の電車。詳しくは名鉄のヘルプページへ)以外の電車であれば、指定席券(正式名称ミューチケット。360円)を買わなくとも中部国際空港駅へは行くことが可能です。 一部指定席の特急では、空港に着いた時により出口に近い先頭の2両が指定席になっており、それ以外の車両は指定席なしで普通に乗れます。 ちなみに、ミュースカイに乗るための指定席券「ミューチケット」は、どこから乗っても、どこでおりても「1人1回360円」が必要で、駅の券売機や窓口などで購入可能です。 電話予約、インターネット予約などは出来ず、駅の窓口で購入する必要があります。 チケットの購入はSuicaやmanacaなども利用可能で、乗車日の30日前から購入可能です。
名古屋からのミュースカイは30分に1本
名古屋駅からの所要時間はおよそ30分。朝6時ごろから、30分に1本程度の頻度でミュースカイが走っています。
また、ミュースカイではない一部指定席の「特急」も30分に1本程度走っています。特急の場合、ミュースカイよりも5分ほど余分に時間がかかるというデメリットはありますが、基本的には名古屋駅から1時間ほどみておけば概ね問題なく中部国際空港駅に到着できるかと思います。
また、昼間には指定席のない「準急」も走っています。こちらは基本的に所要時間が48分間。次のミュースカイに乗った方が早く駅に着くし、さらにその次の特急と比べても3分早いだけの到着です。 ゆっくりでいいから確実に座っていきたい。もしくは指定席券を買わずに、できれば座りたい、と言う場合以外には準急に乗るメリットはほとんどありません。 また、早朝(9時以前に到着)はミュースカイと「遅い電車」のみ。 深夜11時以降に駅に到着する電車も「遅い電車」のみです。 中部国際空港アクセス 時刻表 名古屋鉄道(名古屋から)
岐阜・一宮からは非常に本数が少なく名古屋で乗り換えが必要な場合も

名古屋からはそれなりの本数が出ているミュースカイですが、岐阜始発のミュースカイは、非常に本数が少ないです。(平日)
具体的には、朝の9時台から10時台の2本と、夕方の18、19、20時台の3本のみ。それ以外は一部指定席の「特急」のみです(特急は30分に1本。土日はミュースカイも特急も多い)
例えば、タイガー航空の名古屋から台北への便は午前11時頃に飛んでおり、可能ならば朝9時には空港についておきたいところなんですが、この時間帯は快速急行のみ(指定席なし)しか走っておらず、しかもこの便は通勤ラッシュで非常に混雑します。(LCCが安い理由の1つは、こういう電車の乗り継ぎが悪いなどの「空港が暇になりやすい時間」に空港を使っているから、と言うのもある) また、7時台、8時台に岐阜や一宮から乗る場合は、最悪「次の直通電車が1時間後」と言う場合もあります。 この場合、頑張ってラッシュの電車に乗り続けるか、名古屋で乗り換えて指定席に座る、などの方法をとる必要があります。(私たちが以前ハマったのがこれ) 中部国際空港アクセス 時刻表 名古屋鉄道(岐阜、一宮から)
可児・鵜沼方面は鵜沼発ならば本数は多い
また、私は直接利用したことはありませんが、新可児・新鵜沼・犬山遊園・犬山・江南・岩倉方面からのミュースカイは、およそ1時間に1本のペースで運行しています。(朝は30分に1本走っている)
新鵜沼から中部国際空港までの乗車時間はおよそ1時間で、それ以外の直通電車は「準急」や「普通」しかないので、ミュースカイに乗らない場合(指定席券を買わない場合)には、事実上名古屋での乗り換えが必須になります。 中部国際空港アクセス 時刻表 名古屋鉄道(新可児・新鵜沼・犬山遊園・犬山・江南・岩倉から)
参考(名鉄の公式ページ各方面からの時刻表が掲載されています)
ミュースカイに乗るべきかどうか
これらを踏まえ、果たして360円と言うお金を払ってミューチケットを購入し、指定席を利用すべきかどうか、についてですが、朝の通勤ラッシュと重なる時間に電車に乗る場合には、指定席券を購入することを強くオススメします。 また、名古屋よりも遠い場所、例えば一宮や岐阜などから乗る場合も、距離に関わらず同じ360円と言う金額を考えるとお得感が高く、これも指定席券を買う価値はあるのではないかと思います。 平日の午後などであれば、さほど電車は混雑しないので、ものすごく荷物が大きい、などの場合でなければ特に指定席券を買う必要はないのかもしれません。 参考までに、私は午前中に名鉄一宮駅から中部国際空港駅までの指定席を何度か利用しましたが、一宮ではガラガラな指定席も、名古屋、金山あたりでいつもほぼ満席になりました。 大人だけの旅行であればまず問題ありませんが、小さな子供などを連れて行く場合には、指定席券を購入しておいた方が良いのかもしれません。
前日からあらかじめホテルに泊まるという方法(駐車場代が非常に安い)

2016年の私たちの台湾旅行(1歳半の子連れ)では、朝のラッシュの時間に空港に到着する必要があり、さらに最寄駅から指定席に座れないため、前日にJ・HOTELりんくうという、中部国際空港駅のすぐ隣「りんくう常滑駅」のホテルに宿泊しました。
セミダブルの素泊まり、大人二人に幼児一人で9400円。 何よりも素晴らしかったのが、ホテルに1泊すればその後8日間まで無料で駐車場が利用できるというところ。(中部国際空港で駐車場を利用すると、5〜30日までは普通車で1回8500円)
考え方によっては、ほぼ無料でホテルに泊まることができた、とも言えるレベルのサービスです。
また、このホテルは「子連れ」で検索すると検索結果には出てこないのですが、電話で確認をしたところ、ベッド不要の2歳児も、追加料金なしで宿泊可能、との事でした。(申し込み時に備考欄に書いてくれればいい、と言われた。多分施設登録時にミスをしている?)
ホテルは駅から徒歩1分の場所にあり、隣には巨大なイオンモール(徒歩で一番近いところが食料品売り場と飲食のエリア)もあり、食事などにもほとんど困りません。
このイオンモール自体が、空港利用客をかなり意識しており、旅行者に便利な作りであることを随所に感じました。
初めての「前泊」でしたが、これは想像以上に満足ができ、子供が小学生くらいになるまでならば、また利用したいな、と考えています。