iOS11やiOS12でiPadを便利に使うために覚えておきたい機能と操作

iOS11になってiPadはとにかくいろいろ変わりました。
ここで紹介している内容は2019年7月現在の最新iOS12でも同じように操作できます。

ここ数ヶ月は、結構ずっと「iPadである程度の仕事ができるようにする」ってことを意識し続けてきていましたが、iOS11以降はこれがもう一歩先の世界が見えてきた感じがします。

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ただ、iOS11のいろんな機能は、とにかくこれまでと全然違うことが多くて、何かといろいろわかりにくいし、気がつかなければその機能にすら気がつかないことも多そうな感じ。

ベータの頃からいろいろ試した中で、この辺覚えておくと便利だと思うよ、この辺は知っておくといいと思うよ、ってやつをまとめてみました。

アプリ起動中にドックを出す

とりあえず基本的な操作の「ドックを出す」という操作。

これがあるおかげで、よく使うアプリの行き来はホームボタンを使わずともドックのみで大丈夫になりました。

コントロールセンターの出し方

コントロールセンターはドックを出す操作を「そのまま続けて上まで持ってく」感じ。(iOS11)

コントロールセンターの表示画面でありつつ、過去のアプリに移動できる画面でもあります。

iOS12の場合は右上端を下に向かって引き下げる操作に変更になりました。

長押しすることで表示項目を増やすことができます。

コントロールセンターのカスタマイズ

ちなみに、コントロールセンターに表示させる項目のカスタマイズは「設定」から変更可能。

対応してる機能も、iPhoneとは少し違ったりします。

マルチタスク(スライドオーバーの作り方)

ここからが本格的なiPadの独自機能であり、今までとは(いい意味で)iPadが全く別物になってくる機能。

言葉で説明するのは複雑なんですが、1回慣れるとパソコンとは違う種類の快適さがあったりします。

マルチタスクの起動は、ドックを出して、アプリ長押しして横に持ってくる、というのが「最初の動作」

出てきたウインドウは「端っこを横にスワイプする」という動作で隠します。

また、1度スライドオーバーを出すと、以降は画面の右端を左にスワイプすることで、再びウインドウを登場させることができるようになります。(複雑だけど、覚えればまぁ感覚である程度操作できるようになるはず)

また、右端から左へ、左端から右へのスワイプで、ウインドウを左右好きな方に移動させることも可能です。

スライドオーバーから画面分割

スライドオーバー状態から「横の棒を押し下げる」という特殊な動作で「画面分割モード」になります。

これ、覚えればわかるし、見た目的にも触れば理解はできるんだけど、動作としてはちょっと無理がある感じがします。

画面分割比率の変更

画面分割の比率変更は、iOS10と同じ感じ。

左側に持ってった小さいやつをフロート状態にする、とかってのも可能。

キーボードを接続した時の動作など

外付けキーボード(スマートカバー含む)を繋いだ時のキー操作、ショートカット、設定などについても、細かいところがいろいろ変わってます。

  • CaspLockで文字入力変更
  • コマンドスペースでスポットライト
  • コマンドタブでアプリ切り替え(画面分割をしていると動作が非常に複雑なので注意
  • 設定 > 一般 > キーボード の中に「ハードウェアキーボード」の設定が現れる

特に難しいのが「スライドオーバーや画面分割をしてる時のコマンドタブでのアプリ切り替え」

これはもう、すべてのパターンを上手に説明するのは無理。

とりあえず言えるのは、画面分割とかしてる時は不用意にコマンドタブ使うと変なことになりやすいぞ、というところ。

あとは慣れです。

両手操作でのファイル移動

iOS11で最強にすごい「パソコンライクになった」と言えるのがこのドラッグドロップなどでファイルを移動したり受け渡したりできる機能なんですが、操作方法は超わかりにくいし、現状は期待した動作をしてくれるアプリはかなり少ないです

(期待通り動いてくれるのは「メモ」と「写真」くらい)

操作の仕方は大雑把に言うとこんな感じ。

  • 写真などのファイルを長押ししつつ移動させる
  • 長押ししてるファイルはそのまま、別の指でドックを出す(親指や反対の手を使う。操作は画面下を上にスワイプ)
  • ドックのアプリアイコンの上に指を移動させて待機
  • 移動先の好みの場所で指を離す

文字にすると大変にわかりにくいですが、動画にするとこんな感じです。

ちょっと面白いのは、写真や選択したテキスト以外にも、SafariのURLなどもドラッグドロップの対象で、例えばこれを「メモ」に移動させてやれば、メモにいい感じにURLを貼り付けてやることができます。

ただ、基本的にこれらの「コピペ操作」に関しては、ウインドウを2つ表示させて移動させる方が便利な時の方が多いかなぁ。

(両手操作はさすがに難しすぎると思う)

この「写真を開いてメモに貼り付ける」って動作がUlyssesとかEvernoteで使えるようになれば超便利になると思うんですが、現状ではどちらのアプリでも機能しません

これができるようになってくると、iPadがかなり「仕事っぽい場面で使える」感じになると思うんで、いろんなアプリで使えるようになるのを期待して待ってます。

写真やURLの他にもテキストもドラッグドロップできるんで、例えばメールの文面をキーボード使わずに快適にメモに保存しておく、とかも簡単なんですよねこれ。

段落の入れ替えなんかも割とお手軽になるんですごく良い感じなんですが、大抵のアプリではまだ使えません。未来に期待です。それまではメモ帳使うのが一番いいです。

全然1つにまとまった感じがしないFiles

これは残念ながら「残念な感じなことを知っておくとよい」って言う項目なんですが、iOS11からついにようやく「ファイルを普通に扱えるようになるアプリ」のFilesについて。

iCloudドライブのファイルだけでなく、Dropboxのファイルとかも「同じように扱える」ものだと思ってたんですが、これがなんと言うか全然同じような感じになりません。

iCloud上のファイルはこんな風に見えるのに

Dropboxはこれ。これはちょっと、ねぇ… iCloudと同じように使えると思ってたけど、これは違うよねぇ。

ドラッグドロップでファイル動かしたりとか、これは「できる」って言えるんだろうか…

10月23日にDropboxアプリがアップデートされ、iCloudドライブと同じように使えるようになりました。

マークアップ機能でスクリーンショットは撮った直後に編集可能

スクリーンショットの撮影も結構便利になってます。

iOSの標準機能でマークアップ機能というのが追加されました。

スクリーンショットを撮影すると画面の左下に今撮影した画像が表示され(スクリーンショットを撮影しても残らない)その画像をタップすることですかさず「編集モード」に移行することが可能です。

ロック中にApple Pencilで画面を触るとメモ帳が起動

これも、人によってはiPadの使い方が別次元のものになる可能性を秘めた機能。
Apple Pencilで画面をタッチすれば、すぐにメモに手書きメモを残せると言うのは結構感動的です。

ただ、注意しないといけないのはメモをすかさず呼び出せるのは「ロック画面」の時だけで、ホーム画面が立ち上がったらダメだし、画面が真っ黒の時にも反応してくれません。

ある時にふと手書きメモを記録したくなった場合などは、電源ボタンを連打してロック画面を呼び出す、と言う必要がありそう。

2018年11月発売のiPad Proモデルのみ黒い画面をApple Pencil2でタップするとスリープ解除なしで即メモ起動します。

なお、この「すかさずメモ」は以前のメモを引き継いでメモするかどうか、なども設定画面からカスタマイズ可能です。

手書きメモに罫線などを入れる

画面キャプチャの動画が簡単に撮れる

ちなみに、この記事を書いてる最中にも何度も使ってますが、iPadの画面キャプチャもコントロールセンターからボタン一発で録画可能です。

ボタンを押してから3秒後に録画が始まって、終わるときは画面上部の赤いところを押してやればオーケー。

マイクのオンオフなども設定で変えられます。

参考までに、撮影した動画はこのアプリでGIFアニメにしてます。

ImgPlay Pro
価格: 240円(Sep 16, 2017 16:50)

用途によってはかなり「パソコンよりいい」場合も増えてきた

今回の記事は、iPadで動画キャプチャ撮りながらUlyssesを使ってブログの下書きを書くってことをやってたんで、記事の9割くらいはiPadで作って、最後にパソコンで全体を仕上げた、って感じです。

iPadの動画を編集するから、っていう特殊な事情ではあったんですが、今回は明確にパソコンよりiPadが便利だからiPad使ったってのを実感してます。

一言で言ってiOS11やiOS12 + iPadの組み合わせは将来がめっちゃ楽しみ
さらに2019年の秋にはiPad OSというiPad専用のOSまで登場して、さらにiPad活用の幅が広がりそうです。

もう大抵はiPadあれば十分満足だわ、って感じる人がこれから増えてくるんじゃないか、と言う期待感があります。

自分の場合でも(iPadでブログ書くための環境を整えるのに色々と手間暇はかけてるんですが)iPadでもMacでも「ほぼ同じくらいの作業効率で」ブログを書けるようになったって感じがしてて、少なくとも外に出かけてブログを書こうと思うなら、MacbookではなくiPadを選択すると思います。(セルラーモデルだからiPadが便利と言うのも理由だけど、これもiPadの強み)

iPadでブログを更新する手順と使っているアプリのまとめ | ごりゅご.com
iPhoneとはいろんな意味で全然別物のOSになってるんで、気になってる方は是非とも一度実機を触ってみることをオススメします。

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

iPad Workers

月額15ドル/年額120ドルで月1回のiPadオンラインセミナー
受講&iPad活用のヒントになる情報をお届けします。iPad Meetup(Zoom座談会)も開催します。
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