iPad Pro 12.9インチと10.5インチの比較レビュー

1ヶ月くらい前に、それぞれ思うところがあり、夫婦で使ってるiPadを交換してみました。

元々、iPadで絵を描いたりしたかった妻は12.9インチのiPad Pro、iPadを持ち歩いて外でブログを書いたりしたかった私は10.5インチのiPad Proを使っていました。

ただ、いろいろ生活スタイルが変わってきて「家の中であちこち移動しながらiPadを使いたくなった妻」と「家の中でAmazon Primeビデオとか見る機会が増えた私」が、それぞれ「相手が持ってるiPadが羨ましい」という状況に。

今時のiPadは、リセットしてiCloudから復元すればすかさず自分の環境を作り出すことができてしまうので、そのままお試しでサクッと交換。

そのままだいたい1ヶ月ちょっとくらい「でかいiPad Pro」を使い続けています。

今回は、10.5インチのiPad Proを使ってた(主にSmartKeyboardで文字入力と動画閲覧)自分が、12.9インチのiPad Proを使ってみてどう感じたのか、ということをまとめてみたいと思います。

重さも大きさも気分はMacBookAir 13(MacBookより重い)

10.5インチの小ぶりiPad Proと比べると、iPad Pro 12.9インチはかなりデカくて扱いにくいです

単体での重さは677g(Wi-Fiモデル)なので、ノートパソコンに比べれば重量は軽めですが、実は自分的に必須のSmartKeyboadの重さが340gくらいあり、合計で約1kg。(10.5インチは約700g)

すでにMacBookの重量920gを超えてきます。

また、10.5インチは新幹線の座席テーブルみたいな小さめの場所でも苦もなく使うことが出来「これこそがiPadのメリット」みたいな感じだったんですが、12.9は大きさも「普通のパソコン」

前後方向には少し短くなるので、多少扱いやすくなったりはしますが、まぁ「普通のパソコン」の大きさです。

もちろん iPadは「充電のための道具が軽くて小さい&iPhoneと同じでいい」というメリットがあるため、総合的な重さで言えば「持ち歩く荷物による」んですが、重さも大きさも気分はほぼ普通のノートパソコンという感じ。

13インチのMacBook Airが1350gなので、MacBookというよりMacBook Airを持ってる感覚に近いです。

雑誌閲覧は快適になった

デカくなってかなり取り回しはしづらくなったんですが、雑誌の閲覧は想像を超えるくらい快適になりました。

10.5インチだと、雑誌を見開きで読もうとするのは少々辛く、まともに文字を読もうと思ったら拡大しないと流石に辛い。

12.9インチを使ってもほとんどの雑誌よりもサイズは小さいんですが、それでもやはり大きさは正義で、大きい分だけ確実に読みやすいです。

Kindle Unlimitedは結構雑誌が充実してるんですが、12.9インチiPadを使うようになってからは雑誌を読む量が結構増えました。

Kindle Unlimitedで雑誌をいっぱい読めると、元を取ってる感を味わえて、Kindle Unlimitedの満足感も上がります。

参考サイズ

参考までに、iPad Pro2種類と、私が感覚的に理解できる雑誌の実サイズを載せときます。

iPad Proは「画面サイズの実測値」(公式データ見つからず)なので、多少精度は甘い可能性はあります。

(10.5インチに比べて12.9インチは縦横25%大きくなるイメージ)

製品(見開きサイズ) 大きさ(mm)
iPad 10.5 214 x 160
iPad 12.9 263 x 196
B5(週刊誌でよくある) 364 x 257
オレンジページ 470 x 297
ギターマガジン 420 x 560

SplitViewがかなり快適に使える

また、12.9インチiPad Proは画面サイズが大きいおかげでSplitView(アプリ2つ並べるやつ)がかなり快適です。

写真アプリを開いてブログ書いてる画面に画像を入れてくとか、Safari開きながらメモを取るとか「なんか見ながら書く」みたいな場面はちょいちょいあるんですが、こういう場面でも画面がデカくて大変使いやすい。

サイズ的には「iPad miniを2つ縦に並べて使ってる感じ」に極めて近く、文字入力もブラウザの表示も苦もなく行えます。

iPadでガッツリ仕事したいならこれはかなり強力です。

カメラコネクションキットでSDカードから写真取り込んで、それをブログに載せる、とかこういうのがすごく楽で、ホントに「普通に」ブログ書くのに使えます。

キーボードは特にメリット感じず

iPad 12.9インチに付けられるSmartKeyboardはキーピッチが約19mmとフルサイズキーボードと言って問題ない大きさになってます。

ただ、実は10.5インチiPadでもキーピッチ自体はそれほど変わらず、およそ18mmで、12.9インチ用とほとんど同じ。

個人的な感覚で言えば、ファブリックの独特のキーボードの押し心地さえ問題なければ、12.9インチだろうが10.5インチだろうがどっちも快適に文字入力でき、ほとんど差は感じません。

(ただし、12.9のフルサイズキーボードが気に入って、10.5インチiPadに12.9インチのスマートキーボードを付けている人もいる。付けるとめっちゃ左右にはみ出すが、接続は可能)

12.9インチのキーボードは少し両端に余白があるが、10.5インチはぎちぎちに詰め込まれている(おかげで10.5はかなり使いやすい)

また、完全に余談ですが、SmartKeyboardはキーの張力をファブリック(布)の反発力だけで実現してるそうです。おかげでめちゃくちゃ薄いのにそれなりに反発があるキーを作れてるんだという話です。

SmartKeyboardがやたら高価なのはそういう所にも理由があるのかも、と思います。

音質アップの効果はデカい

最後に、10.5インチと12.9インチでかなり違うのがスピーカーから出る音。

そもそもiPadは「Proモデルのみ」左右にステレオのスピーカーが搭載されており、こいつがかなり高音質で、iPad単体でかなり快適に動画を閲覧できるんですが、12.9インチはこれが特にすごい。

そもそもAppleの製品はiPhoneにしてもMacbookにしてもどれもかなりスピーカーのクオリティが高いんですが、12.9インチは特にすごい。

下手にサイズが小さいBluetoothスピーカーなんかを接続するくらいなら、iPad Proでそのまま音を再生した方が(物理的な左右の距離が開いていることもあり)ステレオ感があって高音質に思えます。

我が家ではBose Soundlink Revolveっていう25kくらいのスピーカーをよく使ってるんですが、12.9インチiPadで動画を見るときはiPadで音を出した方が快適です。

Soundlinkは無指向性の360度スピーカーで、iPadで動画を見るときには最適なポジションが確保しにくいから、というのも大きな理由ですが、まぁなんかそのくらい12.9インチのスピーカーは優秀です。

まとめ 個人的には10.5 仕事でガッツリ使うなら12.9はアリかも

色々とiPad 12.9インチを使ってみた感想をまとめてみましたが、個人的な感想で言えば10.5インチのiPad Proの方がお気に入りです。

次にiPadを買うとしたら確実に10.5インチのiPad Proを買います

iPad Pro 10.5インチの「軽くて小さいから取り回ししやすくて、なおかつ文字入力も苦にならない」というサイズ感は本当に絶妙です。

キーボードつけても1kgを余裕で下回る重さはお出かけで持ち歩いても大して苦にならない天才的サイズ。

家の中での利用ですら、軽くて小さいのは正義、だと思うくらい10.5インチのサイズはちょうどいい。

さらに、iPhoneと同じ道具で充電ができるから、旅行などでも荷物が増えない。PCを持ち歩くことと違い、純粋に増える荷物はiPadだけで済みます(これは12.9インチでも同じiPadだからこそのメリット)

セルラーモデルを買えば、開いた瞬間にネットにつながるし、サイズ小さいから狭いカフェとかでも楽に広げられるという「最強の隙間時間活用アイテム」だと思ってます。

自分の場合は家にiMac置いてるのが前提になってて、あくまでもiPadはサブ、という位置付けなので10.5インチが最強と感じてるのはあると思います。

ただ最近は、iPadでできることが増えてきたり、世界が変わってきたりしたことで、仕事の種類によってはiPadだけで全部完結できるようなことも多く、その場合の仕事道具はPC使わずiPadだけ、ってことも増えてきそうな感じはします。(Apple CEOのTim CookはiPadしか使ってないらしい。AppleのCEOという時点で一般人ではないけど、同じような「仕事」をしてる人はかなりいると思う)

で、そういうiPadだけで仕事できちゃうようなスペシャルな人の場合、やっぱり12.9インチのでかいiPadの方が便利じゃないかと。

色々と書いてきたんですが、改めて思うのがSmartKeyboard付けたiPad Pro(セルラーモデル)は超快適で便利でしかも動作も軽快で素晴らしいということ。

Appleのソフト的な部分での調整がすごいとかもあるみたいですが、体感速度は同じ値段くらいのMacやPCより完全に動作早いです。(iPad ProならiMovieで4K動画の編集もまともに動く)

私の場合でも、ブログ書くだけならiMacでもiPadでも効率はあんま変わりません。

「iPad + SmartKeyboard」を使ってる人を見かけることはほとんどありませんが、ホントにめっちゃ便利で快適で、ちょーオススメです。

これからそういう人も徐々に増えてくるんではないかと思うし、ぜひ一度試してみて欲しいなーと思います。

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

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