俺的Dynalistブームがひと段落して安定し、今再びScrapboxが俺の中でブームになっています。
ほとんど全ての影響は、Scrapbox本を読んで、イベント参加して実際にいろいろ話を聞いてきたからなんですが、今再びScrapboxが俺の中でブームになっています。
Scrapboxに何か書いてキーワードをリンクさせるという行為自体がもうすでに「趣味」で「目的」で、それだけですごく楽しい。
ただこれ、見た目はすごくシンプルでわかりやすいくせに、この「面白さ」を感じるに至るまでには結構色々と回り道をしてきた感じがします。
(ほとんど大体本に書いてあることですが)自分なりに理解したScrapboxを使うコツ、みたいなのをまとめてみたいと思います。
Scrapboxは全てを並列に扱うツールである
まず最初に、Scrapboxはどういうことに使うと便利なのか。どうすると役に立つのか。
Scrapboxが特殊なのは概念として「全ての情報が並列」であること。
いわゆるパソコンのフォルダ構造みたいなものは存在せず、全てのカードがリンクのみで繋がっている。
パソコン慣れしているほどこの「全てが並列」っていう概念が理解しにくいんだけど、実はこの概念というのは人間の脳のネットワーク構造とすごく似ていて、まさに脳を拡張してるような感じなんだと思うようになりました。
1個のことを思い出すと、そこから付随するものが次々と「リンク」して思い出されて、リンクをたどって順番に必要なものを探していく感覚。
これが面白さのコアになる部分だと思うんですが、この「並列」「リンク」みたいな概念を理解するのが色々と苦戦しました
Scrapbox3原則(主にアイデア用)
タグをつけるのではなく、文章に出てくるキーワードをリンクする。
これがScrapbox最強の肝で最も面白いところですごいところ。
Scrapboxの「リンク」のやり方は2種類あって、単語の先頭に # をつけるっていうパターンと、[単語をこのようにカッコで囲う]という方法があります。
どっちも「機能」としては同じものなんだけど、ただ「タグ」をつけるだけでは他のツールと同じことしかできない。
最強なのは文章に自然に溶け込むようにキーワードをカッコで括ること。
これによって今まではできなかった新しいつながりが生まれてくる。
Scrapbox本に書かれてたこの説明を読んで、結構衝撃を受けました。
たとえば、「テキストエディタは、真っ白なノートパッドのようなものである」といった文章です。この説明がどれだけ正確かはさておくとして、普通「テキストエディタ」の情報に「ノートパッド」というハッシュタグ(メタ情報)を付けたりはしません。しかし、Scrapboxではそのように記述しておいて、「ノートパッド」の部分をリンクにできます。
倉下忠憲. Scrapbox情報整理術 (Kindle の位置No.786-789). 株式会社マイナビ出版. Kindle 版.
そして同時に書かれていたのは、1個1個のページは基本的に文章で記述していくことを意識するようにすることと1ページは短めにするように意識すること。
この辺りを意識したら自分の中のScrapboxの見え方が大きく変わり、同時にめっちゃ便利で楽しくて役に立つツールに変わってきました。
もちろん#を使ったタグを使っていけないわけではなく(実際に自分も使ってる)、1ページが長いような奴も普通にあるので、全てにおいてこれが絶対なんてことはないんですが、それでも以下3原則を守っておけばきっと役に立つはず。
- 1ページは短く
- タグ付けするのではなく文章を書く
- 文章のキーワードをどんどんリンクで繋ぐ(どういうキーワードを選ぶかが肝)
特にこれらはアイデアの保管方法として意識しておくと良いかと思います。
また「ワード」に限らず「フレーズをキーワードとしてリンクする」というのも意識しておきたいところ。
この「1ページを短くしてリンクでつなぐ」というテクニックは料理のレシピなどにも大いに役立っていて、詳しい工程はリンク先で書いて、レシピ自体はできるだけ短くすることで、読みやすく、さらに忘れた場合にもわかりやすいレシピを残すことができるようになりました。
こうやってネタをまとめて整理していくこと自体がScrapboxの面白さで、こうやってページを育てること自体が目的で趣味で楽しさがあって最近は病みつきです。
人物名を括弧でくくっておけば人物データベースになるし、同時に「その人に会った時の出来事一覧」みたいなのも一発で見えてくる。
自分のアイデアと読んだ本のフレーズなどが同じキーワードで繋がってそこから新しいアイデアが生まれていく。
これぞまさに俺のためのWikiを作ってる感じで、圧倒的娯楽。
こうやっていろんなページ作って整理(リンク作り)するだけで遊んでられる。
まとめ 見つからなくて困らないやつを整理するのに最強
相変わらずこういうツールを使うといつもEvernoteとどう区別するかってのに悩むんですが、これに関しては「見つからないといけないものはEvernote」「見つからなくても大丈夫なやつがScrapbox」というルールで運用しています。
Scrapboxはファイルの添付などはできず、1個1個の「バラバラな情報を繋いでいく」というイメージのツール。
成果物を残しておく場所ではなく、どっちかっていうと「書きながら育てていくツール」ってイメージ。
また、ウェブブラウザベースのためインターネット環境が安定しない場所では必要な情報が取り出せません。
そういう意味で、例えば契約書みたいなものはEvernoteに保管しておいたほうが安心だし、旅行などの資料を置いておくにはちょっと心もとない。
今の所私はこんな感じのやつをメインで作りながら、それらに付随する人物の情報とかいろんなものを「横に広げていこうとしてる」ってイメージです。
- 料理のレシピ
- 食べた料理や飲食店の情報と感想
- 本のスクラップと感想
- 考えたことメモ(ScrapboxとEvernoteをどうやって使い分けようか?みたいな)
Podcastでも最近何回かScrapboxの話をしていますので、よかったらこちらもどうぞ。