Adobe IllustratorみたいなiOSアプリ「Vectornator」が2018年11月に大型アップデートしてVectornator2になり、さらに2019年8月にVectornator Xになりました。
アートボード機能や画像トレース機能が追加され、UIも変わりさらに使いやすく、多機能に(Illustratorに近く)なりました。
私が色々試した中では、現段階でIllustratorに一番近いiOSアプリです。
アートボード機能によってAdobe XDやFigmaの代わりに使うこともできそうです。
Vectornatorとは
iOS(タッチ操作)に最適化された操作性を持っているベクターデザインアプリ。
iPadだけで作業できるので、隙間時間に簡単なベークターデータのアイコンなどは作成できるようになりました。
ブラシツールを使って、指やApple Pencilで描いた線も後からアンカーポイントやハンドルの編集などパス操作が可能。
ペンツールを使えば最初からベジェ曲線も描けるアプリです。
書き出し(エクスポート)対応ファイル形式
Send to Illustratorでデスクトップ版のIllustratorアプリへも送れるし、複数ファイル形式への書き出しにも対応。
- JPG
- PNG
- SVG
- AI
- VN
アップデート前のアプリ使用感ですがVectornatorについて、ごりゅごcastでも話しています。
Vectornator Xの新機能
2019年8月16日にアップデートされVectornator Xになりました。
Vectornatorアップデートきたよ!あと今年中にMac版も出てiPad版のアプリとリアルタイムで同時編集できるようにって…楽しみ!➡️App名: Vectornator X、デベロッパ: Linearity GmbH https://t.co/JdwdzJS08i #iPad活用 #iPadで仕事 pic.twitter.com/IJwaBczmtD
— はるな👠iPad活用術 (@haruna1221) August 16, 2019
新機能としてはアートボード機能や画像のトレース機能が追加。
オートトレース機能はちょっと厳しいかなぁ。もうちょっと簡単な画像でも試してみるか。 #iPad活用 #iPadで仕事 #vectornator pic.twitter.com/1NBSJtK315
— はるな👠iPad活用術 (@haruna1221) August 16, 2019
ただしトレース機能に関しては数年前のAdobe Illustratorライブトレースレベルで今後に期待という感じでした。
今はまだ数年前のIllustratorライブトレースレベルだったけど、ここの開発スピードめっちゃ早いしバグ対応とかもちゃんとしてくれるし、今後に期待! #iPad活用 #iPadで仕事 #vectornator pic.twitter.com/e0odrcBTsf
— はるな👠iPad活用術 (@haruna1221) August 16, 2019
今年中にはMac版も登場予定で、iPadやiPhone版のアプリとリアルタイムで同時編集できるようになるようです。
Vectornatorの使い方動画
公式アカウントがツールの使い方をわかりやすく紹介しているYouTube動画を公開していたので紹介。
説明文は英語ですが、動画を見れば操作方法がわかるものになっています。
ペンツールの使い方(Pen Tool)
選択ツールの使い方(Selection Tool)
ハサミツールの使い方(Scissors Tool)
テキストツールの使い方(Text Tool)
スライダーの使い方やオブジェクトの回転方法など(Sliders)
オブジェクトの移動方法(Moving Objects)
画面上にジョイスティックが表示され、細かな移動なども簡単にできます。
タイポグラフィ(Typography)
テキスト編集もかなり細かく編集できます。カーニングやトラッキングなどもちゃんと出来ます。
オブジェクトの整列方法(Distribute Objects)
この感じだと今後同じようなシリーズで様々なチュートリアル動画が出てきそう。
Vectornatorを使っている人はチャンネル登録しておくと良さそうです。
まとめ
今年はAdobe公式から「Photoshop on iPad」というiPadで動くフルバージョンのPhotoshopアプリが登場と話題になっています。
Illustratorの方はまだ現段階では具体的なプロジェクトが発表されていないので、サードパーティー製アプリへの依存が強くなりそうです。
ただし私の環境下だけなのか不明なんですが、SVGでの書き出しやAdobe Illustratorへ送信すると線の太さがアプリ上で見たものよりも太くなってしまう(数値的には合ってる)のが困っているところ。(公式サポートには報告済み)
参考画像(今は改善されています)
2019年2月のV2.3で改善されました。この修正によりiPad上で見たままの状態でAdobe Illustratorへデータを送れるようになりました。