Podcastの収録音声をより良いものにしたくて、AdobeのAuditionを使い始めました。 これまでは、無料で使える「Audcity」という有名アプリを使ってたんですが、どうもこれMacが次のバージョンになるまでにAudacityがアップデートされないと使えなくなるっぽいんですよね。(って記事を準備してる間にAudacityは64bitアプリにアップデートされました) https://twitter.com/\_ogura\_cast/status/1098099299341152257 現状でも、Audacityの音はなぜかMac本体からしか再生されない(USB-Cで繋いでるモニタから出力ができない)とか謎の不具合?などの悩みもあったりして、それならば新しいの試してみるか、と。 ていうか、AdobieAuditionの画面とかAudacityに比べてプロっぽくてかっこいいから使ってみたい、っていうのも大きな理由。 ![](img/goryugo.com/wp-content/uploads/2019/03/4096c368f10e5b2ca2b5f7bbfd070ddd.jpg) 俺もクリエイティブな気分を味わえることやってみたいんや。 ## Adobe Auditionの良かったところ Adobie Auditionを使う前にもいろいろDAWソフトと呼ばれる「音を弄るソフト」は調べたり試したりしてたんですが、分かる範囲でのAdobe Auditionの良かったところはこんな感じ。 * チュートリアルが充実していて大変わかりやすい * Podcastとか声関連のプリセットが(それなりに)ある * ほぼ自動のノイズ除去がすごい ## チュートリアルが充実していて大変わかりやすい 何よりもAdobe Auditionを選ぶ決め手になったのが「すぐ分かる場所にチュートリアルの動画がある」というところでした。 音楽系アプリっていろんな意味で未知の分野のもので、どういうことができるのか、というところはともかくとして「どうやったらこれができるのか」というのが触ってみないと全然わからん。 しかもこの触れるボタンというやつがすごくたくさんある。 Adobe Auditionも、「Photoshopの使い方がわからない人がPhotoshopを使っても全然わからん」みたいな感じの難しさがすごくあります。 これは多分Pro向けのAdobe製品全般に言えることで、その辺もAdobeはよくわかってるからなのか、Adobeのページには結構たくさん使い方動画が載ってます。 もちろん動画を見るだけでは「わかったつもり」になるだけで、実際に触って自分で手を動かしてようやく分かる、ってことは多いんですが「そもそもどこを触ったらいいのか何もわからん」状態から、動画を見れば少なくとも「ここを触ればこれができるとわかった」という最低限のとっかかりはつかめます。 このチュートリアルには、まさにドンピシャの「Podcast編」というのもあるのもありがたい。(この辺り、アメリカなんかでPodcastが結構流行ってることの象徴のような感じがする) [自分だけのポッドキャストを作成する方法 Adobe Audition CCチュートリアル](https://helpx.adobe.com/jp/audition/how-to/create-podcast.html?playlist=/jp/ja/ccx/v1/collection/product/audition/segment/designer/explevel/beginner/applaunch/basictraining/collection.ccx.js&ref=helpx.adobe.com) ## Podcastとか声関連のプリセットが(それなりに)ある また、上の「Podcastの作り方動画がある」のに加えて、プリセットのエフェクトもそれなりに「声」に関する設定項目が存在してる、ってのもありがたいところ。 これに関しては、ある意味Adobe Auditionが「動画編集アプリAdobe Premierで編集してるときに、音を細かく修正する」的な役割も兼ねていることにも関連してるとは思いますが、何にしろとにかくそれなりに「声を聞こえやすくする」ための機能はが「割と簡単に」「割とたくさん」使えます。 声のバランスを整える的なポジションの「コンプレッサー」のパラメーターにしても、デフォルトで「ラジオレベラー」なんて設定もあったりして、だいたい自分の Podcastはこれだけで割といい感じに聴きやすい音になってくれてます。 ![](img/goryugo.com/wp-content/uploads/2019/03/fdb3aef36a7d0463597506af8ee69a8a.png) (コンプレッサーについてはちゃんと説明できない&終わらないなので「そういう感じのもの」程度で考えといてください) ## ほぼ自動のノイズ除去がすごい そして何よりも多分Adobe Auditionの一番すごいのが「ほぼ自動のノイズ除去」 [Adobeの神ノイズリダクション「クロマノイズ除去」を使いこなそう! Vook(ヴック)](https://vook.vc/n/1158) 収録時に可能な限り「良い環境」で録音するのが一番大事なことなのは間違い無いんですが、この「クロマノイズ除去」というのを使ってやることでかなりいろんな場面での不要なノイズを「ほとんど知識ゼロでも」カットできてしまいます。 最近のAdobeは「プロのテクニック」をAIを使うことで超素早く手軽に編集できる、ってのをいろんな分野で進めてるイメージですが、音に関してもこの分野は思ってる以上に結構すごいレベルになってました。 例えば、全自動ではない「半自動」のノイズ除去なんだけど、電話の着信や救急車の音などは「割と簡単に」「気にならないレベル」まで(多分俺でも)取り除いたりできてしまいます。 [Adobe Audition CCのサウンド除去エフェクトの使い方 Adobe Audition CCチュートリアル](https://helpx.adobe.com/jp/audition/how-to/audition-sound-remover-effect-cc.html?playlist=/jp/ja/ccx/v1/collection/product/audition/topics/effects/collection.ccx.js&ref=helpx.adobe.com) ## まとめ ぶっちゃけ、Adobe Auditionは「月額課金」の仕組みなので、お手軽に手を出せる反面トータルで必要なコストはそれなりのものにはなってくるんですが、Adobeの「全部使えるパック」などに加入しているのであれば追加コスト無しで利用できる、というのは偉大なところ。 また、1週間使える体験版があるので、他のオーディオソフトに比べると試してみるための敷居はかなり低いです。(この手のソフトはほとんどが数万円〜という世界) [Audition無料体験版 Adobe Audition CC完全版のダウンロード](https://www.adobe.com/jp/products/audition/free-trial-download.html) まぁ、本当にとりあえず無料で音声編集試したいならAudacityを試してみるのが一番間違い無いとは思うんですが、こいつは「見た目」が物足りません。(真面目なことを言うとパラメーターの効きをプレビューしながらの編集ができないのが不便、と教えてもらった) [Audacity ® Free, open source, cross-platform audio software for multi-track recording and editing.](https://www.audacityteam.org/) そんなわけで、まだまだ良い音に関しては試行錯誤の真っ只中ではあるんですが、Podcast「ごりゅごcast」をよろしくお願いします。 https://anchor.fm/goryugocom "テクノロジーを駆使して、仕事や生活がちょっと便利に、楽しくなるテクニックをお届けする番組"というコンセプトで平日毎日1回15分程度で更新しています。