AirPods Proの空間オーディオ機能がすごいので関連情報を色々調べてまとめた

最近新しく搭載されたAirPods向けの「空間オーディオ」というやつが、めっちゃすごかったです。

空間オーディオというものを物凄い乱暴に一言で言うと「イヤフォンしてるのに周りから音が聴こえてくる感じがする機能」です。

AirPods Proつけながら映画見てるのに、あまりにも自然に音が聴こえてきて、あれ、これなんかiPadから音鳴ってない?みたいに錯覚します。(2回くらい錯覚しました)

このためだけにAirPods Pro買う価値あるよ、って思えたし、空間オーディオに対応してるかどうかだけで「映画の面白さ」が断然違ってくる、と感じました。

今後映画とかは全部このすごいやつがいい、って思うんだけど、どうしたらこの状態で聞けるのか、ということから始まり、ありとあらゆるいろんなことがよくわからない。で、よくわからなかったから色々調べた次第です。

そもそも空間オーディオとはどういうものか

そもそも空間オーディオとはどういうものなのか。Appleのページ(未翻訳)では、空間オーディオというのは以下のような説明がされていました。

ダイナミックなヘッドトラッキング機能を備えた空間オーディオは、映画やビデオを見ているときに劇場のようなサラウンドサウンド体験をもたらし、あたかも周囲から音が聞こえているかのように感じさせます。音場は、頭やデバイスを動かしても、スクリーン上の俳優やアクションにマップされたままです。

Listen with spatial audio for AirPods Pro – Apple サポート

Appleの説明を見る限り、要点は2つ

  • 周囲から音が聞こえているかのように感じる
  • 頭を動かしても「同じ方向から聞こえる」

そしてこの空間オーディオが「効いてる」かどうかは以下の方法で確認可能です。

  • コントロールセンターを開く
  • ボリュームコントロールを開いて長押し
  • ステータスアイコンを見る(音波が動いてる状態なら効いている)

↓この状態は、オンになってるけど効いてない(音波が動いてない)

↓この状態が「効いてる」

前提条件:AirPods Proと最新のOS & 割と新しいiPhoneかiPad

そして次に、この「空間オーディオ」を使うために必要なのは条件はどういうものなのか。

まず前提条件として「対応したOS」と「対応した再生機器」が必要になります。

OSは、iOS 14 or iPad OS 14以上で、機器はiPhone 7以降のiPhoneか、ある程度新しいiPad。(内蔵の加速度センサおよびジャイロセンサが新しく、空間オーディオに対応しているもの)

そして、ファームウェアが最新になったAirPods Pro。

AirPods Proのファームウェアアップデートも必要なんですが、これはAirPods Proを充電しておくといつの間にか終わってる系、のやつです。

Bluetooth設定からAirPods Proのところで「i」を押して、ファームウェアのバージョンが3A283ならばOK。

(対応機器詳細などはこちら):Listen with spatial audio for AirPods Pro – Apple サポート

将来的には、macOSにも対応したり、イヤフォン側も第二世代AirPodsやPowerbeats、Powerbeats Pro、Solo Proなどが対応する、と発表されていますが、対応時期などは不明です。

現状は「最新OSの」「ある程度新しいiPhoneかiPadで」「AirPods Pro」を使うと空間オーディオが使える、という感じ。

現段階でちゃんと動くのは「TVアプリ」のみ

こうやって色々と前提条件を書いてきたんですが、現段階(20202年9月)で確認できた範囲で「空間オーディオ」に対応しているアプリ(空間オーディオはアプリ「も」対応している必要があるとサポートページに書いてある)は、AppleのTVアプリだけでした。

Listen with spatial audio for AirPods Pro – Apple サポート

アプリから新旧様々な動画や予告編を確認した範囲では「どのコンテンツでも」空間オーディオは機能してました。(10~20個くらいの動画で試した)

Dolby Atmosのマークがあるとかないとかは、空間オーディオに対応しているかどうか、ということには関係ないみたいです。全部「iPhoneとかiPadがある方から音が聞こえる」感じになってます。ただ、基本的にDolby Atmosに対応していないコンテンツは「iPhoneの方から音が鳴ってる感じ」はするけど、前後左右いろんなところから音が聞こえる感じはあまり感じられず。

Dolby Atmosの音を聴いてイヤフォンつけてることを忘れた

元音源がDolby Atmosに対応しているコンテンツは、自分の周り全体から音が鳴っている感、というやつが圧倒的にすごいです。周り全体から鳴ってるっていうか、感覚としては(これまでは体験したことがない)前後や上下からの音がどこから鳴ってるかすごいよくわかるわかる、っていう感覚かな?

AirPods ProとiPhoneやiPadだけでこれだけ手軽にこれだけすごいことできるのか、ってすげえ驚いていると共に、映画系のコンテンツは、もうこの機能使わないで見るのはもったいないな、って感じるくらいは没入感がすごいです。

イヤフォンつけてることを時々忘れて、あれ、これイヤフォンじゃなくてiPadから音鳴ってる?って思って自分の耳を触る、みたいな状態も何度か体験。(そういう意味で言うと、耳の横で音が鳴る感覚がなくなる、という言い方が適切なのかもしれない。文字通り空間で音が鳴っているように感じる)

AirPods Pro、超高いけど、これはわざわざ買う価値あるよ、ってすごく人に勧めやすくなりました。

もちろんこれは「ピュアオーディオ的ないい音」ではありません。

とは言え、ソフトの力でオーディオはこういう世界に来てしまったのか、という意味でも結構感動的にすごいし、下手なホームシアターシステムを揃えるくらいなら、12.9インチのiPad ProとAirPods Proの方がいい音になるんじゃないか、くらいに感じます。

(本気でDolby Atmosの音をちゃんと聴きたいなら、前後左右4〜6個のスピーカーに、さらに天井にもスピーカーを置く必要があって、もうどれだけお金かかるかわからない)

今までAppleのTVアプリとか完全に無視してたけど、この「空間オーディオで高品質の作品が見られる」という理由だけでTV+っていうAppleの独自映像プラットフォームに興味が湧いてきています。

その他の動画サービスは対応する?

ちなみに、Dolby Atmosを調べてるついでにいくつかの動画配信サービスの動画解像度や音声などについて調べたんですが、例えばAmazon Prime Videoは、iOS端末は画質SD(720p)までで、音声はステレオのみで、Netflixも、最新機種で最大画質Full HD(1080p)&HDRまでの対応で、音については触れられておらず。

もちろんAmazon Primi VideoもNetflixも、適切なデバイスと料金プランであればDolby Atmosに対応したコンテンツは視聴できるので、将来的な期待はできるんですが「今は無理」みたいです。

あと、ディズニー作品って結構最近のものはDolby Atmos対応のコンテンツは多いんだけど「日本で配信されてるディズニープラス」はDolby Atomos非対応(最大でFullHD & ステレオ。アメリカは4K対応してる)だったりとかなんで、iPhoneアプリが対応するかどうか以前の段階。。。

どんな動画が対応してる?

Dolby Atmosに対応してる動画コンテンツについてなんですが、これは結構いろんな種類があります。

ドルビーアトモス – Wikipedia

「最初に対応した作品」は2012年に発表された『メリダとおそろしの森』らしいんですが、もっと古いものでも今はDolby Atmos対応のものが色々と出ています。(後からミキシングすることで、Dolby Atmos規格に対応させることができるっぽい)

(Wikipediaによると)一番古いレベルだと1986年のトップガン(UHD Blu-rayのもの)なんかでも対応していたり、1981年の機動戦士ガンダムなども対応と書かれてて、基本的に「人気作」なんかはDolby Atmosでリマスター?リミックス?される期待値は高そう。

ただ、コンテンツがDolby Atmosに対応しているから、それがiPhoneでもみられるかというとそういうわけでもなく「ズートピア」だとか「アベンジャーズ/エンドゲーム」なんかはDolby Atmos対応作らしいんですが、AppleのTVアプリではHD画質で、ステレオ音声(空間オーディオ自体は機能する)

対して、Apple TV+(Appleの有料動画配信サービス。iPhoneとか買うと1年無料になったりする)のコンテンツはどれ見ても大体いろんなマーク盛り盛り

そうかこれは世界中にTV+はすごいんだぞって思い知らせるためのアップデートだったんだなそういうことかすごいなアップル。という感じです。

少なくとも自分は、これを機にTV+のいろんな作品をAirPods Proで見ようと思ってるので、Appleの作戦は大成功です。

iPhone 11もDolby Atmosに対応はしてる

ついでに言うと、例えばiPhone11(Pro含む)だとか、新しいAndroid端末など、Dolby Atmosに対応している端末は割と色々あります。

ただ、少なくともiPhone 11で同じDolby Atmosコンテンツを再生しても、AirPods Proの空間オーディオみたいな感動はありませんでした。

結局、Dolby Atmos対応という言葉は「規定の要件を満たして、Dolbyの認証を受けたもの」が名乗ってる名称。

確かにiPhone11はすごくいい音だと思うけど、別に「これはすげえ」って感じではないかな。

まとめ

もう1回簡単に「空間オーディオ」についてまとめます。

  • 現状これを使うには、AirPods ProとiPhone or iPad、最新のiOS or iPad OSが必要
  • コンテンツ&アプリも対応している必要がある
  • 要するに今は実質AppleのTVアプリ専用、というイメージ
  • 「空間オーディオ」自体はTVアプリなら常に機能する
  • 「すごい感じ」になるのはDolby Atmos対応のコンテンツ
  • アクション系、音楽系のコンテンツは凄さを実感しやすい

あと、この体験をしてから「音楽」でもこういうのないかな、って調べてたんですが、この流れも徐々に始まってきているみたいです。

Dolby Atmos Musicという規格がすでに存在しており、Amazon Music HDだとかTIDAL(日本未展開)では、すでに一部の曲が聴けるみたいです。

ただ、日本でAmazon Music HDを使ってDolby Atmos対応楽曲(3Dというマークが付く)を聴こうと思っても、現状聴ける手段はAmazon Echo Studio(約2.4万円)だけで、これも3Dについてはさほど素晴らしい評判を聞かず、という状態。

やはり、立体空間で3Dの音をスピーカー1個で再現するのは難しいと思うので、Amazon MusicアプリがAirPods Proというか空間オーディオに対応してくれたら神サービスになりそうなんですけどね。

ていうか、もういっそApple Musicがそのまま3D音楽対応してくれれば一番素晴らしいわけで、AppleMusicの空間オーディオサービスだとか、最近忘れられつつあるHome Podの新型だとか、そういうものの登場なんかにもこっそりと期待したいと思います。

参考

Podcastでも同じようなことを話してます!
空間オーディオ機能だけのためでもAirPods Proを買う価値あるんじゃない? by ごりゅごcast • A podcast on Anchor

Listen with spatial audio for AirPods Pro – Apple サポート

iPhoneでAirPods Proの空間オーディオを制御する – Apple サポート

【レビュー】iOS 14でAirPodsの価値急上昇!「空間オーディオ」と「自動切り替え」やってみた – AV Watch

立体的な音で楽曲制作「Dolby Atmos Music」本格始動。Amazonに加えTIDALでも配信 – AV Watch

ドルビーアトモス – Wikipedia

[Dolby Atmos Music](https://www.google.com/search?client=safari&rls=en&q=Dolby+Atmos+Music&ie=UTF-8&oe=UTF-8)(Google検索)

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この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。
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