Obsidianにノートの起点になるHOMEを作る (LYT, Zettelkasten)

Obsidianにハマってから、PKM(personal knowledge management)というのもについて色々学んでいます。

Zettelkasten(ツェッテルカステン)というキーワードから始まり、色々あって最近は「LYT」(Linking Your Thinking)というフレームワークに到達しました。

超大雑把なLYTについてのまとめ

全文英語で、色々概念的にも不慣れなことが多くて、DeepLを駆使しながら結構時間をかけて読みました。(最近はこういう精読みたいなのが大事だと思うようになった)

すごく色々省略して、ざっと概要をまとめると

  • LYTはZettelkastenをデジタルで上手に扱えるようにした枠組み
  • 1ノート1要素の「BOATノート」をじっくりと育てていく(1要素 = Atomと表現されている)
  • デジタルガーデン、という概念
  • 十分に育ったノートは「エバーグリーンノート」
  • このノートをたくさん作り上げることで、執筆が「エバーグリーンノートの編集」で大体済ませられるようになる。
  • これらのノートを繋ぐために使うのが「MOC」(Map of Contents)というノート。
  • MOCはフォルダのような階層を持つものでなく、自由に、どんな形式でも整理できる
  • MOCも「常に変化し続ける」前提で作る
  • MOCがあれば超大規模なノート群も自在に行き来ができる
  • ノートが100を超えるくらいからMOCを意識
  • 「HOME」となるMOCを作って、それを作り上げていく

と、概要なのに超絶長いんですが、大体こういう感じです。(わかりやすさ優先で、正確ではありません。Obsidian Publishを使って別ページに少しずつまとめていっています

MOCという「まとめページ」を作るという概念が気に入った

実はこの「BOATノート」だとかそこから育つ「エバーグリーンノート」みたいな概念とか、考え方みたいなのはなんとなくイメージはできてました。

多分その辺は、ツール違いなんですが倉下さんのScrapbox情報整理術のおかげ。これを読むと、1ノート1トピックなどの似たような概念、活用方法などを日本語でいっぱい学ぶことができます。

ただ、自分にとって今回特に面白いなーと思ったのが「MOC」という自分で作る「リンク集」みたいなページ。

いろんなツールに集まった「断片」みたいなものを改めて集めてリンクして整理することで、それによってページ移動などが便利になるだけでなく、同時に自分が考えてることが整理されて、それ自体が執筆などの「素材」に発展する、みたいな考え方はすごく新鮮でした。

Obsidianの検索結果をリンクにするやつとか、この時までなんの役に立つのか理解できてませんでしたが、これは要するに「MOC作るための素材」にすればいいのか!

そのためにもやっぱりノートは「1ページ1トピック」が便利だわ、って思うし、ここ何年かでやってきたことが、ここでようやく1つにまとまったっていう感じがします。

「HOME」を作るだけですごく便利になったのを実感する

いわゆる「エバーグリーンノート」みたいなのは、成果が見えてくるまでに時間がかかりそうなんですが、最初の方に出てきた「HOME」という「MOCの起点になるMOC」みたいなやつは「即効性」があって大変ありがたいものでした。

とりあえず自分がよく使いそうな項目を「自分の手で整理してリンクする」ってことをやってあげたら、Obsidianの使い勝手がよくなりまくり。

基本的にここを「毎日見るページ」にしといてあげて、そこからよく使うページにはリンクをクリックするだけで移動ができるようにしておく。

ちょっと覚えておきたいことなんかもここに書いておけばいいし、量が増えてきたら今度は「同じようなやつ」をまとめて別ページに切り出してやればいい。

Note RefactorというObsidianのプラグインと合わせて、1ページ1タイトルのノートを作る&作ったノートを活用するというのが大変快適で便利になりました。

なんか最近はちょっと賢く、物事をよく考えられるようになったような気分が味わえています。

Podcastでも同じテーマについて話しているので、こちらもどうぞ。

ニュースレターをはじめました

今回と似たような内容のもの(Obsidianの使い方など)は、ナレッジスタックというニュースレターに多くの記事を書いています。

同じようなものが読みたい場合、メールアドレスを登録いただけることで定期的に最新のコンテンツが届くようになります。

解除もワンクリックでできるので、お気軽にご登録ください。

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

iPad Workers

月額15ドル/年額120ドルで月1回のiPadオンラインセミナー
受講&iPad活用のヒントになる情報をお届けします。iPad Meetup(Zoom座談会)も開催します。
ライスワークやライフワークにiPadを活用したい人におすすめのコミュニティです。