1冊の本を3通りの方法で読む じっくりゆっくり遅読術のススメ

1冊の本を3通りの方法で読む じっくりゆっくり遅読術のススメ

ブックカタリストという読書のPodcastを始めて、なんだかんだと4ヶ月くらい経過しました。

基本のフォーマットは、大体1回1時間で、2週間に1回順番に読んだ本を紹介しあう、というもの。(二人で交代なので月に1冊紹介するペース)

ごりゅごは、人生で全然本を読んでないってわけではないんだけど、少なくとも読書家、と名乗れるほど本を読んでいるとは思わないし、そもそも「人に本を紹介する」というのをこれまでほぼ一度もやったことはない、という程度の人間です。

記憶力だけで本の紹介というものができる気がしないから「本番」の前にはこれでもかというくらいがっつり準備をしています。

このやり方で、練習を含めて5冊本を読んだんですが、個人的な感覚として5冊10冊「普通に」本を読むよりも遥かに高い効果を得られている、という実感があります。

これは、数値化できるものではない、あくまでも「感覚」ベースのものですが、自分でも驚くくらい「すごい効果がある」方法だと思うので、ここでちょっとまとめてみたいと思います。

1回目 ハイライトしながら読む

1回目は、多分「普通」の読み方。

頭から順番に本を読んでいって、気になったところにハイライトをする(電子書籍)というもの。

自分の中の「普通」とあえて違うところを挙げるとすれば、可能な限り「ゆっくり読む」というのを意識してること。

以前は目次なんかはほぼ読み飛ばしてたりしてましたが、目次もできるだけゆっくり全部読んで、あらかじめ本の内容を想像する、ということもするようにしています。

もう1つポイントをあげるとすれば、サクサク読み飛ばしたくなるような本は可能な限り「選ばない」努力をし、それでも失敗した場合には「読まない」という選択をするようになったこと。

「多読」より「精読」を意識するようになった、という感じです。

2回目 読みながら「書く」

2回目は、1回読んだ本をもう1回「読み」ながら、今度は同時に「読んだ内容を書く」ということをしています。

もちろんこれは「全部書く」ということではなくて、読んでて興味深いな、と思ったところだけですが、その際に意識してるのは「コピペしない」ということ。

書いてあるテキストをデータ的な意味で「コピペしない」というだけでなく、書いてある文字を「自分の言葉で言いなおして」書くようにしています。

ちなみに、2回目は全部精読、とかはしてなくて、主にハイライトしたところを中心にその前後を読む感じです。

とはいえ、自分の言葉で書いてある内容をまとめようとするとハイライトしてる場所の前後は必然的に「1回目以上にじっくり読む」ということになることも多いです。(参考文献なども、可能な範囲で読んだり記録したりする)

また、まとめた内容はだいたいすごい長くなる(だいたい毎回1万字くらい)ので、振り返りやすいように見出しもつけるようにしています。

見出しは、大体は「章のタイトル」なことが多いですが、そうではなく特定のテーマなんかがあればそれを使うこともあります。

また、なんらかの「名前」だったり「数字」だったりというのを覚えるのが苦手なので、そういうのも積極的にノートに書いておくようにしています。

こういう名前とか数字とか、昔は「そんなこと必要な時に調べればいい」って思ってたけど、今は「覚えるのはAnkiを使えば簡単だからむしろ覚えればいい。覚えた方がいいこと多い」に意見が変わりました。

3回目 書いたことから「新しいノートを作る」

最後は、もうこれは読んでると言っていいのかわかんないんですが、自分が書いたメモを元にして「新しいノートを作っていく」ってことをしています。

ちなみにこれをやるのは「Podcastでしゃべったあと」のこと。

人の名前だったり数字だったりみたいな教科書に出やすそうなことは「Anki」で覚えられるようにしてみたり、本を読んで出てきたフレーズから考えたことを「広げて」新しいノートを作ってみたり。

それっぽい言い方をするならば、読んだ本の中身を吸収して自分のものへと作り替えていく、みたいな感じ。

新しくノートを作ろうとするとまたわからないことが出てきて、もう1回本を見る、ということは多いです。

まとめ

やってることを簡単にまとめると、

  • ハイライトしながら読む
  • 読みながら書く
  • 書いたものについて話す
  • 書いたものを覚えたり詳しくまとめたりする

という感じです。(話すの含めると4ステップになった)

最近はこんな感じで、「目先の効率化」に惑わされないようとするとか、じっくり何回も本を読む、週末にゆっくり1週間を振り返る、など「意識的にいろんなことをゆっくりやる」っていうのがマイブームです。

生きていく限りお金がかかるので、お金を稼ぐということは考えないといけないことなんですが「効率化して」「たくさん稼いで」その次どうしたいのかってことを考えてみたら、せかせか生きるよりも「時間をゆっくり使うという贅沢な生き方がしたいな」って考えるようになってきました。

根っこには「効率化が好きな自分」がいて、今でも効率化というものは大好きなので、効率化に興味がなくなったわけではなくて、もう少し長い目で見た効率化、というものに目を向けられるようになった、って感じなのかな。

そんな感じで、今現在やってるこのブログの他にも、iPad Workers Newsletterブックカタリストナレッジスタックなどなどいろいろあるんですが、これらも「急いで消化するんじゃなくて、ゆっくりじっくりと楽しんでもらえる」ようなものを目指していきたいと思います。

この記事を書いた人

五藤隆介(goryugo)

「仕事効率化」「ライフログ」「家族Hack」「デジタル情報共有」みたいなことを書いてます。

面白い本について語るPodcast「ブックカタリスト」も始めました

iPad Workers

月額15ドル/年額120ドルで月1回のiPadオンラインセミナー
受講&iPad活用のヒントになる情報をお届けします。iPad Meetup(Zoom座談会)も開催します。
ライスワークやライフワークにiPadを活用したい人におすすめのコミュニティです。