## ギターを再び手に取る(2023年5月) 2023年5月4日よりギターの練習を再開した。→[[2023_05_04]] 最初に手に取ったのは最後まで手元に残していたアコースティックギター([[Guild D40]])だったが、やはりエレキギターが欲しくなり、5月13日ごろにSpark miniと[[PLAYTECH ST280]]を購入。 当時は(2025年現在の自分から見ると)とにかくむやみやたらに色々なことを試行錯誤していた時期。YouTubeで様々な教材を試しながら、色々な練習を真似していたが、今振り返るとどれもオススメできるような練習内容ではなかった。 (暗中模索時代) ## 「練習しやすい」ジャズの発見 20年ぶりのギターは、とにかくあらゆる環境が大きく変わっており、何を知っても「新しい」楽しさに溢れていた。 そんな中で最初に感動したのがSpark miniで、次に驚いたのが[[📱iReal Pro]]というアプリの存在。このアプリがあれば「どんな曲でも簡単にひとりでギターソロを弾いて遊べる」と感動し、ジャズギターの経験はまったくなかったが、iReal Proで「遊べる」ことを目指してジャズギターの練習をすることを決意する。 まずは、5月20日から[菅野メソッドで学ぶ 知識ゼロからのジャズ・ギター](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B088LWPMCJ/room510-22/)の内容を練習。5月22日には[ギター無窮動(むきゅうどう)「基礎」トレーニング 効果絶大のノンストップ練習](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B077NZNV3X/room510-22/)を練習し始めた。 (教則本時代) ## ハードコア過ぎる練習は長続きしない その後、YouTubeで宇田大志さんの動画を見つけて、[3年後、確実にジャズ・ギターが弾ける練習法](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845630915/room510-22/)にも手を出した。このあたりで指板上の音名を覚える、ということを意識するようになったが「3年後」の練習内容はハードコア過ぎて、長続きしなかった。 その影響か、6月頃はジャズだけの練習にも飽きて、ブルースにも手を出した。 [イントロからエンディングまで! 完奏方式で完全制覇! ”使える”ブルース・ギター](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01FXF962O/room510-22/) など色々な本を試したが、ブルースに関しては[39歳からの本格ブルース・ギター](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B06XXN5Q8V/room510-22/)が練習素材としては一番好みのものだった。 この時期はKindle Unlimitedで読めるギター本を片っ端から読みまくっていた時期だった。おそらく一番影響を受けたのは竹内一弘さんの著作。[「本当のグルーヴ・カッティング」](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07BGYF9GP/room510-22/)だとか[『本当のスケール練習&活用法』](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0796Q4ZMK/room510-22/)などは今でも非常に参考になる本だと思う。(当時の自分には練習内容のレベルが高すぎて、まともに練習できずに終わった) (試行錯誤時代) # ギター練習機材の一新 しばらくはブルースとジャズの練習を続けていた中で、偶然MatteoMancusoというギタリストを知る。 ![](https://youtu.be/ST9--HWOTA8?si=2Jx7cS2uNGpryU-d) 同時に、彼が使っているRevstarというギターを知り、見た目、スタイル、それなりに手ごろな価格なども気に入って、7月には[[🎸YAMAHA Revstarを買った]]。(そのくせ、ハムバッカーではなく見た目でP-90タイプを選んでいる) また、ちょうどギターを購入した直後の7月後半に、家族からギターの音量に関するクレームが発生。そのタイミングで、Spark miniを手放し[[🎸iPadでギターの練習をする]]ようになった。(そこからしばらく、iPadだけでギターの練習をすることにハマる) (iPad時代) # 山田忍ジャズギター入門シリーズと出会う 9月ごろにブルース練習は自然消滅し、再び[無窮動](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B077NZNV3X/room510-22/)に熱中していた。 そんな中で出会ったのが、[[🗄️山田忍ジャズギター入門についてまとめたノート]]。これが非常に自分と相性が良いコンテンツだった。 特に、第1回から何度か続く練習の「ひとりで音楽的な演奏ができてる感じ」が非常に楽しく、やがて練習のほとんどはこの動画で紹介されていたものになっていった。 が、第12回まではきわめて順調にステップアップしていけたが、その次あたりから「わからない」ことが理由で「できない」ことが増えてきて、練習は停滞。 10月ごろまでほとんど毎日欠かさず練習していたギターだが、11月は3日に1回程度の練習ペースになってしまった。 (山田忍時代) ## 自ら練習を工夫していく 12月には少し勢いを取り戻してきて、12月末に山田忍シリーズ19回のコードトーン練習を始めて、再びやる気が復活。 この練習は「やるべきことがわかりやすい」おかげで、停滞していた気分からうまく復活できた。 なによりも、この練習がきっかけで「自分で練習を工夫する」ということを少しずつ身に付けていくことができるようになった、というのが大きい。 コードトーンは単純に下から上に音価を演奏するだけでなく、どのポジションのどの度数からでも演奏が出来るようになること。さらには、単純な上下だけでなく、3157などのバラバラの順番でも弾けるようにすること。 まず、このバリエーションを考えるだけで、練習項目がいくらでも作れるようになった。さらにここに、スタンダード曲のコード進行に合わせてコードトーンを弾く、というように曲を素材にした練習も行うようになっていった。 コードトーン練習と平行して、山田忍シリーズの有料教材をいくつか購入したり、2月には、[[『そのまま使える!! 至高のギター トレーニングフレーズ』]]を購入して練習したりもした。 ([[🛤️トライアド+クロマチック(1拍3拍)]]という練習もやっていた) その他、2月末には[[YAMAHA SEQTRAK]]に興味を持ったりなど、色々なことに興味が増えてきていた。 その後の3月17日。曲に合わせてコードトーンコードトーンを演奏するだけでなく、音符を見ながらメロディーを弾くことも練習として成立するな、と気がつく。 しかも、単純にメロディーをなぞるだけでなく、度数を意識したり、メロディーを楽譜に起こしたりなど、分析的なことも練習できる。さらにこうやって色々な曲のメロディーを演奏してみて、次は「ポジションを固定してメロディーを演奏する」ことも練習に取り入れた。 CAGEDシステムにあやかり、1週間使って5つのポジションで曲のメロディーを演奏する。 楽譜を見ながら演奏するので、読譜の練習にもなり、あらゆるポジションでの音名を覚えることにもつながるはず!いいことしかない! (コードトーン時代) ## 🛤️1つの曲で伴奏とメロディーとコードトーンを練習する コードトーンとメロディーをCAGEDの各ポジションで、さまざまな曲を練習するようになった。 このタイミングで「1つの曲をテーマにして複数の練習項目を実践する」という方法を思いつく。(4月3日) 練習するのは、基本的に「伴奏」「メロディー」「コードトーン」の3つ。 3本弦や4本弦、ギターでのウォーキングベース、ボサノバ風など、さまざまなパターンでまずは伴奏を録音し、それに合わせてメロディーも録音。それなりに満足するクオリティの録音ができたら、コードトーンの練習をする、という流れ。 また、4月10日から練習の記録を紙の手帳に移行した。これもモチベーションの管理、という点で効果が高い方法だった。 (録音時代) ## 子供のためのソルフェージュ 1つの曲をベースにして練習する、という方法は、大体1ヶ月を目安に曲を変える、というペースで続けていた。 途中様々な「浮気」はあるが、概ねきちんと継続はでき、録音は当たり前になっていった。[[Loopy Proを使ってテンポチェンジと録音が簡単にできるギター練習環境を手に入れる]] そんな中での大きな変化は「ギターを弾かない練習」(でも最終的にはきっとギターが上手くなる)を始めたこと。 具体的には「耳を鍛える(相対音感を鍛える)」ための、イヤートレーニングを練習に取り入れるようになったこと。(2024年7月) ここで推奨されていた練習方法はいくつかあるが、安定的に継続できているのが「子供のためのソルフェージュ」を歌うこと。 本の前書きには「5〜6歳から使用できます」と書かれているが、音楽教育、ピアノ教育、クラシック教育など完全に未経験な自分は、記事に書かれている通り「5〜6歳からできる」レベルの読譜(楽譜を見て歌う)が全然できないことを思い知った。 この「できなさすぎる自分」というのは、とても嬉しい発見だった。 聴音や読譜ができないということがわかって、自分の「できない」ことに対する解決策が、少なくとも1つは見つかった。これができるようになれば、少なくとも今までより簡単に「耳コピ」できるだろう。そう確信できた、というのは非常に大きい。 (イヤトレ時代) ## コードトーン練習の進歩 イヤートレーニングを継続しながら、曲ベースの練習を土台に、様々な練習を続けていた。 その間、色々な「アドリブの方法」も模索するが、アドリブに関してはいつまで経っても「できそうな予感」がしない。 宇田大志さんの新しい本(16の道しるべ)なんかも少し練習したりするが、2024年の9月10月あたりは再び「停滞期」だったように感じる。 その停滞期を抜け出すきっかけになったのが藤井進一さんのコードトーン練習。 ![コードトーンでアドリブを弾こう!5つのステップで完全解説!](https://www.youtube.com/watch?v=KEvTxAsXgxw&t=0s) これは、ギターという楽器でコードトーンの練習をする難しさ(3弦と2弦だけ度数が異なる、ペンタトニックは1弦2音、スケールは1弦3音で、メカニカルに覚えやすいetc)を踏まえて、ひとまず6弦ルート、5弦ルートでそれぞれ「1つのポジションだけ覚えて練習しよう」という切り口。 これによって練習の目的がもう一段階明確になり、2024年11月ごろから再び「やる気」が復活。 きわめて当たり前のことだが、同じことをずっと繰り返していれば上達は早い。そして、その覚えた技を少しずつ応用していくことが、結果的に自由度を高めていく。 頭ではわかっているつもりだったが、こうやって「役に立つ練習」をしてみると、改めてその効果の違いを思い知る。 --- そしてその後、Ableton Liveに興味を持ち、DAWの使い方を学んだり、64Padを使った伴奏の作成など、音楽で「やりたいこと」の幅が広がって、現在の[[🎹64パッドを楽器として練習する]]に至る。