[息吹](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152098996/room510-22/)
![[6332b571d40d1eef49312c85ef4b90a6_MD5.jpg|100]]
(著) [[テッド・チャン]] (翻訳) [[大森望]]
早川書房 (2019/12/4)
2019/12/4
# 関連・思い出した本
[[『未来職安』]]
# 読書メモ
緻密な世界観、というのですごく評価が高い。
実際読んでみても、これはまあよくこんなに作り込んだなあ、という感動というか関心というか、そういう感想。
2作読んだ段階で、ああこれは面白く読めるわ、って。
いい意味で「気楽に読んで楽しめる」SFという印象。
## 1 商人と錬金術師の門
過去に戻れる穴、輪っか
アラビアの世界
## 2 息吹
ロボットの生命体
空気圧で脳が動いている、という世界
## 3 予期される未来
負の回路を使って、未来が予知できるスイッチ
これによって、決定論が行き着くところまでいき、心を病む人が増えて、みたいな10ページ以下の短編。
これは、そんな面白いとは思わなかった。
## 4 ソフトウェア オブジェクトのライフサイクル
ディジェント、というゲノム操作されたロボット
バーチャル世界にいたものが、現実世界にハードを伴ってやってくる
面白いフレーズ
>経験をアルゴリズム的に圧縮することはできない
愛玩動物から、性の話まで進化するのがすごい
## 5 デイシー式全自動ナニー
機械相手にしか心を開かない人間
雑に読んだからか、親子関係がわかりづらかった
## 6 偽りのない事実、偽りのない気持ち
ライフログの話
忘れられなくなる不幸。忘れられる幸福。
忘れられることで仲良くなることができる。
娘に対して勝手に記憶を書き換えて、勝手に自分が被害者になり、しかも自分の都合で謝りに行く、という、なんか非常に切ない気分にさせられる話だった。
結局、この仕組みがいいと考えるのかどうなのか。これもまた、考えてみるととても難しい話だった。
## 7大いなる沈黙
そんなおもしろうくない
## 8 オムファロス
神が世界を作った痕跡が見つかる、という世界。
地球が中心じゃない宇宙がわかって、この世界は実験台なのでは?という疑問が湧いてくる。
最初なんもSFじゃないやんて思ってたら、ほんとに神がいるとか、ある意味またひっくり返りすぎなSFで、 そこから自由意志、みたいな希望を見出してくるのもまたおもろい。
## 9 不安は自由のめまい
分岐する世界
プリズム、という世界の分岐装置
その瞬間から、別の世界が生まれる。
過去は無理
分子の動きが、バタフライエフェクトで全く別の影響を及ぼして、という感じ
これもまた、よくこういう世界を作るよなあ、という感じ。
全部この世界の深さがすごい。