[悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4772695788/room510-22/) ![[9f8d8ef0965084f24e96530a305a07e9_MD5.jpg|100]] (著) [[サイモン・マッカーシー=ジョーンズ]] (翻訳) [[プレシ南日子]] インターシフト (2023/1/24) 2023/1/24 # 関連・思い出した本 [[『Humankind 希望の歴史』]](世の中をよくするヒントがある) # 読書メモ [なぜ一見何の利益もない嫌がらせ行為を行う人間が存在するのか?──『悪意の科学: 意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?』 - HONZ](https://honz.jp/articles/-/52863) 一番有名な実験は「最後通牒ゲーム」 これが「悪意」を考える上で重要。 今のところめっちゃ面白い。 進化的な観点で悪意を考えることができるというのは素晴らしい。 --- ## はじめに [[狭義の悪意は自分にも害が及ぶ行動]] [[広義の悪意は利益がないのに害を与える行動]] [[人間にある4種の交流のうち悪意ある行動に関しての研究はほとんどない]] ## 1章 たとえ損しても意地悪したくなる [[最後通牒ゲームで研究者が言い当てられたのはチンパンジーの行動だった]] [[最後通牒ゲームは文化によって不平等な提案を断る確率が変わる]] [[人間は悪意によって子どもを殺したり自殺まですることがある]] [[Dファクターの数値が高いほど悪意を持った行動をしやすい]] [[悪意には人に公平な行動を促す効果がある]] ## 2章 支配に対する悪意 [[地球上のほぼすべての人間は平等主義だった]] [[支配したがる人には攻撃的支配志向性の人と社会的支配志向性の2タイプが存在する]] [[我々はヒエラルキーの理解を重要視しステータスが高いものに注意を向ける性質を持つ]] 支配をしたいが、支配はされたくないというアンビバレントな感情を持つのが人間 [[損害にはコストを支払っても仕返しをするホモ・レシプロカンス(互恵人)]] [[悪意は共有地の悲劇を解決するのに役に立つ]] [[文化や年齢など様々なものによって「公平さ」の基準は変化する]] [[正義の行使はコカインと同じ程度の快感を生む]] [[怒りは悪意を生み出す]] [[悪意を発露させるには様々なハードルを乗り越えなければならない]] [[人間は不公平な相手に対して共感が下がる]] [[罰を与えるという行為は損をするはずだが罰を与える人は大勢存在する]] [[嫉妬が原因で悪意を持つ人はほとんどいない]] [[罰を与えることで周りに「たてつくべきではない」と知らせることができる]] [[悪意はコストが低いと発生しやすい]] [[悪意は善人ぶる人にも向けられる]] ## 3章 他者を支配するための悪意 [[絶対的利益よりも相対的利益を求めるホモ・リヴァリス(競争人)]] [[正統に手にした財産に対しても悪意が生まれる]] [[匿名性がなくなると悪意が減る]] [[セロトニンが減ると悪意が増え競争心が増えれば悪意が増える]] ## 4章 悪意と罰が進化したわけ 悪意に関する仕組みの次は「理由」 なぜ人類が悪意を持つようになり、それが生き残ってきたのか。 悪意の42%は遺伝的なもの。 [[利他の心を持った人間の「仲間」が生き残ってきたことで利他の遺伝子が残った]] [[悪意が残った理由は利他の心を持った人間が残ったことと同じ]] [[血縁に利益をもたらそうとするウィルソン的利益]] [[競争相手の害になろうとするハミルトン的悪意]] [[血縁を識別してハミルトン的悪意を持つ生物は存在するが非常にまれ]] 広義の悪意 見返り利益のための悪意 時間を置いてやり取りされる利益のための悪意 機能的悪意(自然界にも多くある) 交尾の邪魔をするサルの行動は「機能的悪意」だと言える [[好戦的だと知らせることで攻撃されないようにする心理的悪意]] [[悪意が存在しないとすぐにフリーライダーが溢れてしまう]] [[不平等な行動をすぐに処分したらコストがかかりすぎて生き延びられない]] 罰の目的や、公平を促すのではなく報復 ## 5章 理性に逆らっても自由にありたい [[自由が脅かされた時に戦いを選ぶブレイブハート効果]] [[人間は理性的存在ではなく機械であることを拒否しようとする機械のようなもの]] [[自由のために理性に逆らう実存主義的悪意]] [[自由は道具的価値と本質的価値の両方を持つ]] [[理性を否定した方が理性的なこともある]] [[実存主義的悪意は人々をクリエイティブにする]] ## 6章 悪意は政治を動かす クリントンへの悪意 [[カオスを求める感情が政治を動かす]] [[人は運が悪いより誰かに利用される方がマシだと思う]] ## 7章 神聖な価値と悪意 神とは、コストをかけずに罰を与えられる存在 それは支配的悪意にも役立つ ニーチェはそれを「奴隷道徳」と読んだ [[暴力に神聖な価値が加わることでテロリズムが生まれる]] [[社会的疎外はあらゆるものを神聖な価値にしてしまう]] ## おわりに 悪意をコントロールする [[悪意があれば得をするから人は悪意を持つようになった]] マルクス主義は、この「労働者階級での対立」という悪意を考慮していなかった。 [[インターネットは低コストなので悪意が発生しやすい]] [[気難しい人間は悪意も創造性も高い]] [[認知反射は怒りのコントロールに重要]] [[理性的に悪意を使うために怒りをコントロールする]]