[極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる 講談社選書メチエ)](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065269407/room510-22/)
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(著) [[高井ゆと里]] (編集) [[大澤真幸]] (編集) [[熊野純彦]]
講談社 (2022/2/10)
2022/2/10
# 関連・思い出した本
[[『ハイデガー 『存在と時間』を解き明かす』]](この2冊が非常に参考になる)
# 読書メモ
あとがきの学術系のあらゆるあとがきに「家人のサポートに対する感謝」が書かれていることを否定している、というのがなかなかに気分が良い。独自のスタイルでよい。
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## 1章
なぜ『存在と時間』は人間の「生」ばかり論じるのか
[[〈存在と時間〉と『存在と時間』を区別する]]
[[『存在と時間』を「私たちがそれぞれ私の生を生きているとはどのようなことか」という問いに導かれた著作として解釈する]]
[[〈存在と時間〉は存在の意味への問いを仕上げることを目指した]]
[[類と種差という区別は存在には当てはまらない]]
[[存在論的差異とは「である」と「がある」が異なるという表現]]
[[存在者と存在論の関係]]
[[サッカーの試合が「ある」ことについて考えるのは特殊存在論]]
[[ハイデガーによる「意味」の説明]](わからない)
[[「ある」か「ない」がわかる程度には我々は存在を理解できている]]
一般存在論の理解を支える「意味」は時間。
「存在」は時間で理解されているので、そのために「時間とは何か」を明らかにする必要がある。
たとえば、サッカーの試合は時間的にある時点で消えたり現れたりする。
数学的対象は「無時間的に」成り立つ。
[[存在の問いの仕上げのためには「問うもの」である私たちのありようから分析しなければならない]]
[[ハイデガーは独自概念が多く、伝統的哲学概念を避ける哲学者]]
[[『存在と時間』第一部は時間をあらゆる存在理解一般の可能な地平として解釈すること]]
[[『存在と時間』第二部は「存在の問い」の哲学をさかのぼりつつ、ハイデガーが存在の問いを立てる準備を整える]]
実際の『存在と時間』では、私たち自身の分析で終わってしまった。
これは、現存在の実存論的分析論。
## 2章 世界のうちにあること
ハイデガーの周囲世界分析は私たちの行為についての議論
[[現存在とは「私たちがそれぞれそうであるところの存在者」のこと]]
[[ハイデガーの実存とは私たちがめいめいの自己を生きているありよう]]
[[世界内存在とは私たちが「世界のうちにある」ことの表現]]
つまり周囲世界分析とは、私たちが「世界のうちにあること」とはどのようなことか、という問いかけ。
[[ハイデガーが独自の哲学用語を使う理由は既存の用語は考える意味のない問題を呼び込んでしまうから。]]
[[「世界のうちにあるもの」は「手許のもの」のこと]]
[[手許のものは指示連関の内にある]]
指示連関には行為と主体者が必須
行為者についての考察
[[適所性は行為者やその文脈によって変化する]]
作業場での現存在は「家具職人」であり、リビングでの現存在は「安らぐもの」になる。
私たちは常に「誰かとして」行為している、というのが現存在の特徴である。
このように、存在するときにはなんらかの存在であることが「問題である」のである。
[[企投とは存在者である「誰かであろうとすること」]]
[[ハイデガーの「世界」とは]]
[[企投には理解というものが含まれる]]
[[📋ハイデガーの用語]]
## 4章 他者と共にあること
[[共同存在として、また、自己存在としての世界内存在をダスマンと呼ぶ]]
「私たちは日常的には誰であるか」という問いに対しては「私たちは<ひと>である」と答えることができる。
<ひと>に私たちは支配されている。どういった生のあり方に重きを置きコミットするか、というのは<ひと>によって支配されている。
「没入」によってジェンダーなどのアイデンティティを獲得し、どうすると「ふつう」なのかと<ひと>としての生き方を与えられた世界へと没入して、私たちは<ひと>であることが**できるようになる**。
## 5章 ひとりの私であること
『存在と時間』の第一篇は非本来的なあり方(日常)の分析。第二篇で本来的なあり方が分析される。
本来的なあり方、というのは「固有の」「その人自身の」という意味を持つ。
[[頽落は「堕落」に似たイメージのことば]]
[[本来的なあり方と非本来的なあり方]]
[[人が本来的なあり方に移行するのは不安が鍵]]
一般に意味ある生が自分にも当てはまるのか、ということを考えると必ずそこには実存ギャップ(ハイデガー独自語)がある。
不安の存在は現存在を単独化させる。
頽落が許されず〈ひと〉の生き方に身を委ねられない。
「移行」を促す情動が生まれる。
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## 6章 本来的なあり方
54〜60節
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[[「私の死」はだれにも代理不可能である]]
## 7章 自己であること
72~77節「歴史論」
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