[現代哲学の最前線 (NHK出版新書)](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08F1G3G1X/room510-22/)
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(著) [[仲正昌樹]]
B08F1G3G1X
NHK出版 (2020/7/10)
# 関連・思い出した本
[[『いま世界の哲学者が考えていること』]]
# 読書メモ
2022-06-16
あらためて読書メモを読み返しても全然わからなくて、当時も全然わからなかった。
そのうち機会があればもう一回読みたいとは思っている。
## はじめに ——「哲学」とは何をテーマにするか
[[学問には「これさえ覚えておけば大丈夫」なんてものはない]]
## 1章 正義論 公正な社会はいかにして根拠付けられるか
[[ロールズのすごさは学問的に説得力ある「正義」を定義できたこと]]
[[『政治的リベラリズム』]]
[[マクシミン原理とは]]
[[厚生経済学者ケネス・アローによるマクシミン原理の批判]]
[[厚生経済学者ジョン・ハーサニのマクシミン原理の批判]]
[[潜在能力とは基本財を使いこなして自分の幸福を追求できる可能性]]
[[センの潜在能力アプローチ]]
[[機能は潜在能力ではない]]
[[マーサ・ヌスバウムは女性のための潜在能力リストを作った]]
[[潜在能力はアリストテレス的な概念]]
## 2章 承認論
[[承認論について考えるにはまず主体について考えなければならない]]
[[理性と主体についての哲学史]]
[[フランクフルト学派による理性の非合理性の主張]]
[[主体は自律しておらず構造によって規定されている(構造主義)]]
[[構造は流動的なものである(ポスト構造主義)]]
[[非理性を度外視する分析哲学は理性主体の哲学と対立が深まっていく]]
[[ユルゲン・ハーバーマス]]
[[リチャード・ローティ]]
[[ハーバマスもローティも対話を通しての進歩に期待していた]]
[[討議倫理はカントの人格尊重論をコミュニケーションに置き換えたもの]]
[[ヘーゲルは「主」と「僕」という概念で承認という概念を提起した]]
[[チャールズ・テイラー]]
[[アクセル・ホーネット]]
『承認の政治』テイラー, 1992
より
現代政治の重要課題は、文化的、ジェンダー的なアイデンィティの承認
従来は、自由度平等の達成だと考えられていたが、少数派の「承認」というのは多数派の行き方と同化する平等ではない
少数派が求める承認は、異なった自分たちのあり方に同等の価値がある、ということについて「承認」して欲しい
つまり、他者と区別される自分固有のあり方、アイデンティティを認められることが人格的な存在として生きる上で不可欠である、と言える。
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## 3章 自然主義
自由意志は幻想にすぎないのか?
[[自然主義]]とは?
>人文学、社会科学にも自然科学的方法論を取り入れる立場
[[ヴィルヘルム・ディルタイ]]は「説明」の自然科学と「理解」の精神科学を区別し、リッケルト自然科学と文化科学の違いを明らかにした。
[[リチャード・ローティの解釈学]]
[[感覚与件とは?]]
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3章後半は、あんま興味出なくて流して読んだ
## 4章 心の哲学
物理主義者の元祖、バートランド・ラッセル
『心の分析』1911より
「意識」「欲望」「感情」「記憶」「意味」「信念」
これらを概念分析にかけて再定義し、「心的現象」の共通の特徴を明らかにしようとした
ギルバート・ライルの哲学的行動主義
『心の概念』1949
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## 5章 新しい実在論
ポストモダンで、あらゆるものは流動的になった。
21世紀ゼロ年代後半から、実在を考える動き。なんでもありのままでは哲学的議論ができない。政治や宗教の非合理的な主張を、客観的な論拠で批判できないのは困るという理由から。
メイヤスー、グレアム ハーマン
「思弁的実在論」
マルクスガブリエル
「新実在論」
マウリツィオ フェラーリス
「新実在論宣言」
前近代の実在論は「神」「イデア」
現在は、主体の意識を超える実在
メイヤスー
カント以来の相関主義の克服
[[相関主義]]
相関主義は信仰主義(fideisme)に結びつくことが問題。
そこで「祖先以前的言明」問題に取りかかる。
>対象の「実在」が常に主体に関係づけられているとすれば、主体による認識の枠組みの彼方にある対象の実在について言う意味に語ることができるのだろうか。のだろうか?
相関主義では、人間がいなかった時代が「存在」していたと言えなくなってしまう。
思弁的唯物論
相関主義的なことを徹底して、相関主義が依拠してきた前提を打破する、というアプローチ。
絶対者がいなくなる。
そこで、数学的思弁によって世界の主体化を進める。
数学化可能なものは、わたしたちから独立している。
マルクス・ガブリエル
新実存主義
「意味」とは対象の現れ方で、存在するというのは意味の場に現れるということ。
我々のまわりに存在するものはそれぞれの「意味の場」のみに依拠する。
「宇宙」というのも物理学の世界で存在し、リビングの中という意味の場では存在しない。
「世界」というのは「意味の場」が現れてくる「意味の場」
新実存主義というのは「心」のかわりに人間が作り出してきた「精神」に要点を当てて人間の行為を明らかにしようとする。
人間の行為の前提の制度は歴史的、社会的に形成される。
だから、すべての行為を脳の中にある神経だけでは説明できない。
その唯物論で説明できない部分を説明するために「精神」という言葉が生み出された。
ガブリエルの新実存主義の人間観
>人間は、いかなる所与の状況にあっても、自らの位置を超え出て、絶えず、諸事物の連関というより大きな地図の中に統合する。私たちは、他の人々は別の前提の下に生きているという前提の下で、自分の人生を生きている。だからこそ私たちは、同類である他の人間が自らと現実をどう捉えているかに、本質的に関心を寄せるのである。
新実存主義の「新(Neo)」は、マトリックスの主人公を含意している、とガブリエルが述べている。