[知ってるつもり――無知の科学](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152097574/room510-22/)
![[9c6f06b0979b0a0da893b46fd8159e3c_MD5.jpg|100]]
著者:[[スティーブン・スローマン]] (著), [[フィリップ・ファーンバック]] (著), [[橘玲]] (その他), [[土方奈美]] (翻訳)
早川書房 (2018/4/4)
2018/4/4
# 関連・思い出した本
[[『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』]]
# 読書メモ
## はじめに
なぜ人間は惚れ惚れするような知性とがっかりするような無知をあわせ持っているか
大抵の人間は限られた理解しかないのに、これほど多くのことを成し遂げられたのはなぜか?
知性は、新たな状況下での意志決定に最も役立つ情報だけを抽出するように進化した、柔軟な問題解決装置。
[[知性よりも大事なのは協力する能力]]
[[説明深度の錯覚]]
## 1章 「知っている」のウソ
[[コンピュータと脳の仕組みは全く似ていない]]
## 2章 なぜ思考するのか
[[脳は特定のタイプの問題を解決できるように進化した]]
[[人間の顔認識の能力はとんでもなくすごい]]
[[すべてを記録すると抽象化ができない]]
## 3章 どう思考するのか
[[人間は結果ではなく原因に的を絞って戦略を立てることができる]]
ジョンガルシアのネズミの実験
光の点滅と電気ショック
甘い水と腹痛(水に回せものを入れる)
ネズミは因果関係を持った推論をする
関連がないものは学習しなかった
恣意的な関連付けは学習ができない?
[[因果の知識からの予測は多くのメカニズムを知っている必要がある]]
[[思考の目的は特定の状況下で最も有効な行動を選択すること]]
[[人間は因果的論理は得意だが命題的論理は不得意]]
## 4章 なぜ間違った考えを抱くのか
[[人間の因果による推理は過去の経験と組み合わせるだけ]]
[[直観型と熟慮型は明らかに行動が違う]]
## 5章 体と世界を使って考える
[[フレーム問題を解決した包摂アーキテクチャ]]
[[人間は世界を「外部記憶装置」として使う]]
[[ある場面を記憶するには、その場面を演じるのが有効]]
[[感情的な反応は意志決定に影響するし思考に影響を与える]]
[[嫌いなものについては考えないようにするし、好きなものはじっくり考えようとする]]
## 6 他者を使って考える
[[認知的分業によって効率や能力が劇的に高まる]]
[[脳の大きさと社会集団の大きさには密接な関係があった]]
他の人の心理状態を推測する能力は、大規模な集団で活動する上で欠かせない
→Willpowerと同じ話
人間を特徴づけるのは他者と共に何か欲しいそれに対する関心を共有する能力と欲求。人間は協力するようにできている
🐷これらを踏まえて、自分はどういうことを目指せばいいのか?
知らなくていいと考える?それでもちゃんと知りたいと思う?ちゃんと知りたいのはなぜ?
[[他人が知っているとわかると自分で覚えようとしない]]
[[人間は他人の知識を自分のもののように感じる]]
[[すべての知識はなくてもいいが分業できるための枠組みがいる]]
[[知識の錯覚は認知の特徴でありバグでもある]]
[[知識の呪縛]]
[[知識は誰もが表層的だが相手にも期待していないから問題はない]]
[[知識を他人に委ねるデメリット]]
社会の課題は、この知識の錯覚から生まれる。
# 7 テクノロジーを使って考える
[[人間は道具を身体の一部と感じることができる]]
[[自動化のパラドックス]]
[[志向性を共有する機械はまだ存在していない]]
知識のコミュニティーに貢献することは人間の協力本能の1部
今後、知識の錯覚はますます強まる
# 8 科学について考える
ワクチンになぜ反対するか書かれてて興味深い
[[欠乏モデル]]
[[知識はコミュニティが持っているので個人に話しても意味がない]]
[[人々は自分の頭の中にある因果モデルと矛盾する情報は受け入れられない]]
# 9 政治について考える
[[問題に対する意見は理解の欠如から生じる]]
[[理解度で意見が変わったのは「自分以外に想像を広げられた時」]]
[[詳細な因果的説明は立場を穏やかにする]]
[[強い道徳的反応には理由は必要ない]]
[[価値観に基づく意見は因果的説明では変化しない]]
[[皆が専門家になるより専門家の信頼性を確保する方が簡単]]
# 10 賢さの定義が変わる
[[イノベーションを起こして有名になるのは一人だけ]]
[[知能とは?]]
# 11 賢い人を育てる
[[生活に必須の能力は学校教育より経験が役立つ]]
[[人は「動く」ことが得意で「考える」ことは不得意]]
[[見たことがあることを理解していると混同する]]
[[学習とは他者と協力する方法を学ぶこと]]
[[本物の教育は持っていない知識に目を向ける方法を身につけること]]
[[科学の大部分は権威を信頼して成立している]]
[[科学論文もチームで書くことが当たり前になっている]]
[[科学の経済原理を理解しておく]]
アンブラウンのジグソーメソッド
第一段階で専門知識を身につけて、第二段階で他の人とグループになって、知識を共有して生かす。
小学校で、すごい効果を生んだ。
# 12 賢い判断をする
[[他人に何かを任せると関連する情報に気がつかなくなる]]
[[個人を変えるより、環境を変えるほうが簡単で効果的]]
結び
3つの主題
無知、知識の錯覚、知識コミュニティ
これに対策する秘策なんかない
無知は避けられず、幸せは主観的で、錯覚には役割がある
[[知識の錯覚を抱くことはチームプレーヤーの証]]
リチャードセイラーのノーベル賞は2017年((ナッジの提唱者))
🐷こんな最近のことか