[自動人形の城(オートマトンの城): 人工知能の意図理解をめぐる物語](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4130633686/room510-22/) ![[90c7d6c98b772a30503d1a5f669ea587_MD5.jpg|100]] (著) [[川添愛]] 東京大学出版会 (2017/12/18) 2017/12/18 --- # 読書メモ とあるファンタジー世界の(アホな)王子が悪い魔術師にだまされてしまい、城の召使いたちが「人工知能のような人形」に置き換えられてしまう。 序盤が、ちょっとアホくさすぎてつらいが、一定以上話が展開してからは面白くなる。 2章から期待していた話が始まりそう。 城の兵士たちが全部人形になって、曖昧な言葉を理解してくれない。けっこうイメージとは違う内容。ファンタジーで、お笑い要素、コメディ要素は感じない。もう少しシュールなギャグっぽいものだと思っていた。 とりあえず1冊は読んでみるが、3章4章あたり、さすがにいつまでも王子が馬鹿すぎないか?ってなってる。3章くらいで少し改心するのはいいけど、それでも理解がなさすぎてうっとうしい。 4章5章あたり、お城に来客が来る、というところから、アホすぎる王子が賢くなって面白くなってきた。 物語と学習を、同時に成立させるというのはすごい。 🐷読みながら、小説は自分の意見をシンプルに書けていいな、とおもう。そういう方向を検討したい。 →[[小説を書くことに興味が出る]] 乾杯のシーン、いきなりなんだけど、どういう教育をしたのかの答えはあるのかな?なかった。 笑い、とはなんなのか。理解できるかどうか、という話に突入する 戦いを経て、オチは邪神との言い争い。 「あああうふうになりたい」とはどういう意味なのかを考え、そんなつもりじゃなかった、と訴える。 一回の事実は膨らませ過ぎず、軽くみすぎず、事実は事実として受け止める。自分自身の目から自分自身を守りたくて、本当のことから目を逸らす。 事実はただ事実として受け止める。 最後の解説が一番面白い感じ。 『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』 にいろいろあるみたい 意味がわかるロボットでも、意図がわからないとなにもできない。 食う、というのが食事でも、ガソリンを食うでも区別できても、まだわからない問題がある。 我々は意図の推測をほぼ無意識におこなっている。 矢を拾え、でもそう。 ジャガイモを持ってきて、でもそう。(段ボールでの出荷なのか、家庭料理なのか) 裸名詞という問題。 「うちは、猫がたくさん食べる」「あ、猫に餌をやる時間だ」 猫、というだけで特定できない表現が存在する。 「頭を撫でて」は、だれのあたまをなでる? ロール名詞 「雑草」「ゴミ」は、状況で存在が変化する。 照応解決。ゼロ代名詞。 花子は指輪を買った。彼女はそれをとても大事にしている。 この、彼女、それ、を解決するのは難しい。 映画のチケットをもらったら でも、見に行く時間ないでしょ? せっかくもらったんだから、なんとかして見に行くよ。 この言葉を英語にすると、どれだけの言葉が省略されているかよくわかる。 これがゼロ代名詞。