[言語はこうして生まれる](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105073117/room510-22/)
![[5bcbee4a021bdad65b35feb14847e5ed_MD5.jpg|100]]
(著) [[モーテン・H・クリスチャンセン]] (著) [[ニック・チェイター]] (翻訳) [[塩原 通緒]]
新潮社 (2022/11/24)
2022/11/24
# 関連・思い出した本
[[『ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観』]]
# 読書メモ
2022-11-01
図書館にない(まだ出てなかった)
2022-11-24
発売日に予約した(発売前でもできるかもしれない)
2022-12-17
借りてきた
## 1章 言語はジェスチャーゲーム
[[言語の始まりはジェスチャーゲームなのではないか?]]
[[言語はエンコード・デコードとは全く異なる]]
[[言語はお互いが注視して「協同作業」で作られる]]
## 2章 言語のはかなさ
[[未知の言語を聞き取るのは暗号解読よりずっと難しい]]
[[言葉を聞き取れるのは聞こえたものをチャンクにしていっているから]]
[[正しいチャンクを作るには表面に現れない膨大な情報の理解が必要]]
[[言語は常に「その場で話しながら」考えて喋っている]]
[[会話は聞きながら準備して驚異的に素早く切り替えが行われている]]
[[気さくな会話は2秒で話者が切り替わる]]
## 3章 意味の耐えられない軽さ
[[言葉には共通の本質はなく隠喩的なつながりがあるだけ]]
[[辞書に載っている単語の「意味」は使われ方の総目録]]
[[似た単語はニッチを見つけ単語同士はゆるやかに連結し「体系」を作っていく]]
[[言語は抽象概念も「物理的現象」の用語で語られる]]
[[ほとんどの人にとって言葉の意味は「コミュニケーションが円滑になる程度」でいい]]
[[子どもの語彙は一気に増えるが「使い方」はゆっくり増えていく]]
[[言語では音と意味のつながりは弱い方がいい]]
[[我々の言葉には音と意味の恣意性がわずかに残っている]]
[[人類は共通して音と意味から似たようなイメージを得ることができる]]
## 4章 カオスの果ての言語秩序
[[言語の劣化が叫ばれるのは「最近の若者は現象」でしかない]]
秩序は自然発生する
「ローカル」な作用から「グローバル」なパターンに広まっていく。
[[チョムスキーは生成文法によって言語学を科学にしようとした]]
[[現在の言語学は再びチョムスキーの普遍文法から「文化としての言語」に向かっている]]
[[小さな単位からことばを考えていく構文文法]]
[[人が覚える言葉は構文単位]]
[[子どものことばの間違いは構文のリサイクルから発生する]]
[[言語とは構文を使い回してバリエーションを少しずつ広げていくもの]]
[[我々が変に感じる文章に数学的おかしさはない]]
[[言語で語順が作られたのは「たまたま目立って根付いた」だけ]]
[[言語は自由な語順がどんどん厳密になっている]]
[[文法は「よく使う言葉」の変質から生まれていった]]
[[繰り返し使われる言葉は単純化され侵食されていく]]
[[コミュニケーションに重要ではないことばはどんどん侵食されていく]]
[[古英語は自由な語順と複雑な格があった]]
[[ジェスチャーゲームでたとえる言語の侵食]]
未来系ができるまで
cantare habeo(ラテン語。I have (something)to sing.)
ここでいう「歌うべきもの」は必ず未来のこと。ここで使われたhaveが残り、これが未来を意味するようになった。
[[助動詞は「2回目以降」のジェスチャーが「関連するもの」を示すことから説明できる]]
[[歩く、というジェスチャーはやがてあらゆる移動手段を意味し未来まで意味するようになった]]
## 5章 生物学的進化なくして言語の進化はありえるか
[[言語は「人間にわかりやすいように」進化した]]
[[FOX2P遺伝子は逐次学習全般に問題を起こす]]
結局、文字も言語も「理解しやすい」ものが生き残っており、自然界のパターンと同じ。
[[人間は言葉を学習して「使う」ことがすごい]]
## 6章 互いの足跡をたどる
[[トーマス・シュリングによる「ニューヨーク市問題」]]
そして、言語というのもこれと同じようなもの。お互いが、わかると予想できるものへと変化していったのでは?
[[言語は「覚えやすい形」に進化してきている]]
[[言語はN学習ではなくC学習]]
[[伝言ゲームをすると画像はどんどん「文化」に親しみがあるものに変わる]]
[[記憶した言葉の伝言ゲームをしたら自然にチャンクが発生した]]
つまり、このように我々の伝言ゲームは自然に「生存競争」を生き残ってきたものだといえる。
[[子どもは語彙の多さよりも練習の機会が重要]]
## 7章 際限なく発展するきわめて美しいもの
[[人間以外の生物のコミュニケーションは遺伝子に規定されたもの]]
[[人間以外の動物のコミュニケーションには柔軟性や多様性がない]]
## 8章 良循環 —脳、文化、言語
[[言語の変化のスピードには遺伝子では追いつけない]]
[[内陸部で見つかった貝殻のネックレスは言語発達の証]]
[[サルはジェスチャーゲームを理解しない]]
[[ボノボは言葉は覚えられたがコミュニケーションをしなかった]]
[[言語は集団の思考力を上げる]]
[[ジョン・メイナード・スミスとエオルショ・サトマーリによる「進化における主要な移行」]]
## 終章 言語は人類を特異点から救う
[[AIは特定のゲームないの狭い世界しか扱っていない]]
[[GPT-3は知能の必要を回避している動作しか出来ない]]
[[GPT3は1801年のアメリカ大統領は答えられるが1600年のアメリカ大統領をエリザベスだと答える]]
[[GPT-3と人間を比べるのは自動車と馬を比較するようなもの]]