[隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 (文春e-book)](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B072FMZL49/room510-22/) ![[bd7ce6bef1eb887d72710df2c983c466_MD5.jpg|100]] (著) [[ルトガー・ブレグマン]] (翻訳) [[野中香方子]] B072FMZL49 文藝春秋 (2017/5/25) # 関連・思い出した本 [[『Humankind 希望の歴史』]] [[『人新世の「資本論」』]] # 読書メモ ## 1過去最大の繁栄 最大の不幸 [[過去最大に繁栄した現代で足りないものは「ベッドから起きる理由」]] [[ホームレスの生活費すら1950年の平均より多い「豊かな」時代]] [[現代というユートピアはユートピアを破壊してしまった]] [[ユートピアは現代への正しい問いを投げ掛けてくる]] [[特別だと言われて育ち、社会に出ると自己責任にされる鬱が蔓延した社会]] [[現在の資本主義の果てしない成長が持続不可能なのはみんなわかっている]] [[手段より目的、有用性でなくよいかどうかを考える「よりよく生きる方法」が必要]] ## 2福祉はいらない 直接お金を与えればいい [[フリーマネーは人を怠惰にしない]] [[ニクソンはベーシックインカムを導入しようとした]] [[アメリカ国防費の四分の一の費用でベーシックインカムは導入できる]] [[社会保障は管理費が馬鹿にならない]] ## 3貧困は人のIQを13ポイントも低下させる [[社会の安定度は相対的な格差の違いによる]] [[欠乏はIQを13ポイント下げることに相当する影響する]] [[貧困解決のコストは対策費の減少で十分元が取れる]] [[貧困への金銭教育は「人に泳ぐことを教えて、嵐の海に投げ込むようなもの」]] [[収入格差と社会状況はきれいにリンクする]] [[不平等は社会には必要だが先進国の不平等は度を超えている]] [[かつては富がゼロサムゲームだと考えられていた]] [[ホームレスに家を提供すると結果的に税金が節約できる]] ## 4ニクソンの大いなる撤退 [[ニクソンはベーシックインカムを導入しようとした]] [[18世紀イギリスのスピーナムランド制度について]] [[ニクソンの失敗から世の中は「自己責任」になっていく]] [[現代の福祉は自尊心を踏みつけるもの]] [[仕事は利益を生むというのは理不尽な妄想]] ## 5 GDPの大いなる詐術 [[GDPは「不幸なこと」があると伸びる数字]] [[GDPにとって理想的な市民はがんを患うギャンブル狂]] [[GDPはあらゆる「悪」を取り込み格差や負債は無視する]] [[金融業の生産性が「リスクをとる」ことになってから金融のGDPは伸びる]] [[社会に欠かせないものほどGDPの格付けは低い]] [[ジャーナリズムはGDPなしでは成立しない]] [[GDPは経済学者すら理解できない複雑なものになった]] [[GDPがハードサイエンスだと考えられているのが問題]] [[GDPは戦時中の国力測定で使われたもの]] [[GDPは技術の進歩を計算に入れていない]] [[国が豊かになればなるほど富をはかるのは難しくなる]] ![[国民総生産は、あらゆるものを測定する。人生を価値あるものにするものを除けば#^a0c365]] [[効率の向上を拒否するサービスというものが存在する]] [[労働集約できない医療や教育の相対的コストが上がるのは必然]] [[そもそも価値や生産性は定量化できないもの]] ![[生産性はロボットに任せておけばいい#^1cada6]] ![[うそには3種類ある。うそ、ひどいうそ、そして統計だ。#^e875de]] ## 6 ケインズが予測した週15時間労働の時代 [[ケインズは2030年には週15時間労働になっていると予測していた]] [[知識社会での週40時間労働は多すぎる]] [[男女だけでなく世代でも仕事をわける必要がある]] ## 7 優秀な人間が銀行家でなく研究者を選べば [[ニューヨークでゴミ収集車がストライキを起こしたら7日で緊急事態宣言が発動された]] [[1970年のアイルランド銀行閉鎖では「なにも起きなかった」]] [[多くの人が自分の仕事を無意味でくだらないと思っている]] [[金融業界には取引税を導入すべき]] [[優秀な子供をウォールストリートではなく教師、発明家、エンジニアに]] [[負の外部性を持つ職業に高い税金を課すべき]] [[生計を立てるためになにかするのでなくどうやって生計を立てたいか考える]] [[ニューヨークではゴミ収集作業員はヒーローになった]] ## 8 AIとの競争には勝てない ロボットの存在が労働時間短縮とベーシックインカムを支持する理由の一つ。 [[コンピューターとコンテナが世界を小さくした]] [[流通の発達は貧富の差を奴隷時代よりも大きくした]] [[小さな世界は勝者が一人勝ちする]] [[PS4はディープブルーの2倍の性能]] [[2004年はまだ「自動運転は無理」と考えられていた]] [[機械という奴隷によって楽ができるからこそ再配分の仕組みを考えなければならない]] [[生きていくには働かなければいけないというドグマを捨てる]] [[豊かになるほど富の分配はうまくいかなくなる]] ## 9 国境を開くことで富は増大する [[途上国の開発支援の方法には科学的根拠が全くない]] [[世界の富は偏りすぎている]] [[現在の不平等を生み出しているのは場所]] ## 10 真実を見抜く一人の声が、集団の幻想を覚ます >1954年12月21日に洪水が来て世界は滅亡する。そう予言した主婦と、それに付き従った人々。その予言が外れても信者たちは信念を変えない。だが、一人の真実を見抜く勇気ある声が幻想を崩し、現実を変えることもある。 [[フェスディンガーの「認知的不協和」]] [[政治やイデオロギーに関しては人間はきわめて頑固になる]] [[無意識の同調が政治の世界でも起こっている]] [[リーマンショックから何も学んでいない認知的不協和の世界]] フリードリヒ・ハイエクとミルトン・フリードマン 新自由主義の創始者を尊敬している、と著者は語る [[危機のみが真の変革をもたらす]] [[危機に際してとられる行動はすでにあるアイデアによって決まる]] [[モンペルラン・ソサイエティとは?]] [[進歩とはユートピアが形になっていくこと]] [[人間のアイデアと信念が歴史を動かす主な原動力]] ## 終章 「負け犬の社会主義者」が忘れていること [[政治とは、可能性の芸術である]] [[大文字の政治(Politics)]] [[オヴァートンの窓]] [[破壊的アイデアを最初に見ると急進的なものが穏当に見える]] [[左派は現在負け犬の社会主義になっている]] [[12歳に説明できない理想の世界はだれにも理解されない]] [[「常識」にのっとった革新に対してのルトガーブレグマンの常識的な回答]] [[死ぬ瞬間の5つの後悔トップ2]] [[非現実的というのは現状を変えるつもりがないという気持ちを手短に表現したもの]] [[ほとんどの人は優しい心を持っているので、連携して常識に流されないようにする]] --- 2014年にオランダで発売され、英語化されてから、2017に20カ国で発売。 デ・コレスポンデント、というメディアを2013年にクラウドファンディングで成功させ、100万ユーロ獲得。 購読料が年60ユーロで「客観報道はしない」「怒り、疑問、喜びを素直に書く」「日々のニュースでなく深い背景を書く」というコンセプト。