[高瀬庄左衛門御留書](https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08SQB47ZQ/room510-22/)
![[0ef015abf78f52252a6a3188f78e8191_MD5.jpg|100]]
(著) [[砂原浩太朗]]
B08SQB47ZQ
講談社 (2021/1/20)
#kindle_Unlimitedで読んだ本
(現在はアンリミで読めない)
# 関連・思い出した本
[[『じんかん』]]
# 読書メモ
中高年願望充足ファンタジーというレビューがあった。言いえて妙。
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ところどころ、これ誰や?ってなったり、時代劇っぽい文体がめんどうに感じつつも、うまく言えない人情もののよさというか。地味なメンツがだんだん周りに集まってくるという地味な盛り上がりが、すごくいい感じにまとまって、奇麗な大団円。
カニを奢ってもらった帰りで、やくざに屋台ぶっ壊された蕎麦屋を家の小物に雇う。これは、友情的な概念なのかな?
昔の回想シーンと絡めて、過去の恋の相手みたいなのに出会うという出来事。道場で、負けて、かつてのヒロインに年を取って再び会う。まさにテンプレな話だけど、こういうのは好き。
>賢吾に勝ち、芳及とともに道場を継いでいれば、と考えたことがないわけではない。とくに若いころはそうだった。が、長い年月を経てそのひとに出会ってみれば、うまく言葉にはできぬものの、やはりこうなるしかなかったのだという気がする。ちがう生き方があったなどというのは錯覚で、今いるおのれだけがまことなのだろう。
## 2年目、後編へ
村の一揆に巻き込まれる。
子供なら中に入れられるか?と連れてきたらかつての道場の同期の浪人がもどってくる。蹴られるのをかばう庄左衛門と、つっかかって脇差で切られた弦之助。それを介抱していて「父とはこういうものかな」という発言に「照れ臭い」という返し。
庄屋の、(脱出の障害になるから)寝たきりの自分のことを「打ち捨てなされ」と言えるカッコよさ。この流れはすげえカッコいい
そして助けに来る余吾平。こんど来たら、麦湯を出すわ。うまい麦湯を頼む、というおっさんハードボイルドなやりとりがすごくいい。
そして結局息子の嫁とやっとる。そのままお姫さまのお絵書きの先生として江戸へ。
一揆を扇動した浪人との戦いシーン。息子は一揆を企てた自分の同期に殺されていた。
道場の主にお礼の絵の具もらって、俺、絵が描けなくなったけどありがとう、で終わる。序盤の「青色で思う存分書きたい」というのがここで回収される。