[[2025-08-28 🥁うりなみさん打ち合わせ]]
[[obv3おまけ 文字起こし]]
---
[Obsidianで挫折しないための全技術](https://knowledgestuck.substack.com/p/15obsidian)に続くObsidianシリーズ第3回のおまけ編です。
これまでの全シリーズ一覧はこちら→[🪄Obsidianの全技術 - ごりゅご.com](https://goryugo.com/all-about-obsidian)
---
## Obsidianの全技術シリーズで目指すこと
この「Obsidianの全技術シリーズ」では、ごりゅごの「超実践的なObsidianの使い方」を対話を通じて余すことなく伝え、その中から大小様々な活用法、テクニックなどをご自身で活用していただくことが目標です。
全体としては大きな話をしつつも、同時に細かなライフハック的なテクニックをはさむことで「理想と現実」のバランスを取り、何度もご覧いただける価値あるコンテンツであることを目指しています。
すべての動画をご覧いただくことが理想的ではありますが、同時に時間がない方に向けて、記事をご覧いただければ、対話のエッセンスと全体像が掴めるようにもしています。
(これもまた、理想と現実のバランスをとる手法、と言えますね)
特に現在は、生成AIによって「文字起こししたものから何を話しているのかまとめる」ことに関しては、彼らに任せれば十分にいいものが作れるようになりました。
もちろんコンテンツの内容自体は筆者(ごりゅご)が動画で話したものですが、まとめたのは生成AIです。
「おもしろい文章を書く」役割として、未だ人間がやることはたくさんあると思うし、そこでは十分に手間暇をかけて自分で文章を書いていきますが、逆にこういう「おれがやらんくてもいいこと」は、積極的に役割分担をしていこうと思います。
そして、こういう感じで「生成AIを任せること・任せないこと」をどうわけていくのか。これ自体がAIを活用して知的生産を効率化する」という行為のメタ・コンテンツとも言えるのかな、と思います。
この動画シリーズでは、ごりゅごはとにかく「話す」ことに集中。内容をまとめることはAIに任せる。これによって、ごりゅごは最小限の労力でコンテンツを提供できるし、概要だけを知りたい方には「十分な成果」をお届けできる。
動画をご覧いただく場合でも、まずこの記事で先に全体像を掴んでいただくと、より俯瞰的な視点で内容を捉えることができます。
### 音声(Podcast)による反復学習のすすめ
また、この対談は音声のみのPodcastとしても配信しています。
音声コンテンツの大きな利点は「ながら聞き」によって何度も繰り返し聴く負担が小さい、ということです。
移動中や作業中などに繰り返し耳にしていただくことで、一度の視聴では捉えきれなかった対話の細かなニュアンスや、話の背景にある本質的な考え方が、より深く記憶に定着していきます。
一度で集中して学ぶ動画での学習と、繰り返し聴くことで理解を深める音声での学習。この二つの方法を組み合わせることは、新しいことを学ぶ上で非常に効果的な方法です。
音声でお聞きいただく場合、大きく2つの方法が存在します。
ひとつは、自分の好きなPodcastアプリで、このナレッジスタックのRSSをPodcast登録してもらう方法。これは「[ブックカタリストがSubstackを使う理由とサポーター限定コンテンツの視聴方法](https://bookcatalyst.substack.com/p/substack)」より詳しい設定方法をご覧いただけます。
もうひとつの方法が、[Substackのスマホアプリ](https://apps.apple.com/jp/app/substack/id1581650857?uo=4)をインストールするという方法。Substackアプリでも「早送り機能」やバックグラウンド再生は可能なので、必要十分な機能をお手軽にご利用されたい場合にはこの方法がオススメです。
---
## 今回の概要
[Obsidianで挫折しないための全技術](https://knowledgestuck.substack.com/p/15obsidian)に続くObsidianシリーズ第3回のアフタートークです。
これまでの全シリーズ一覧はこちら→[🪄Obsidianの全技術 - ごりゅご.com](https://goryugo.com/all-about-obsidian)
今回は、本編で紹介しきれなかった、よりマニアックなObsidianの活用法、特に新しいプラグイン「Base」の可能性について深掘りしました。ツールの本当の価値をいかにして理解していくか、というプロセスや心構えについても語っています。
#### Spaced Repetitionプラグインの価値と応用 (00:00:02)
私が活用している「Spaced Repetition」プラグインは、その仕組みが少々複雑なため、なかなかその価値が伝わりにくい側面があります。ですが、一部の方には深く支持されており、一度その利便性を理解すると手放せなくなるツールの一つです。
このプラグインは、元々アンディ・マトゥシャック氏が提唱する「インクリメンタル・ライティング」という、一つのノートを時間をかけて少しずつ育てていく概念を実現するために開発されました。
ただ、私の場合はその思想をそのまま実践するというよりは、GTDにおける「サムデイリスト」のように、「緊急ではないが重要なこと」を忘れずに、着実に進めていくための手法として、このプラグインを応用しています。
#### Obsidianを「体で」理解するということ (00:03:10)
今回、対談相手のうりなみさんから「この企画のために1ヶ月間、強制的にObsidianを使ってみて、ようやくその価値が感覚的に分かってきた」というお話がありました。これはまさに、ツールの本質を突いたご意見だと感じます。
どのようなツールであっても、やはり実際に自分の手で動かしてみないことには、その本当の価値を理解することは難しいものです。例えば、パソコンの操作に非常に長けている人であっても、音楽制作用のDAWの操作が分からない、ということは往々にしてあります。
それぞれのツールが持つ特有の「お作法」や思想があり、それを体で覚えるプロセスが必要だからです。うりなみさんが実感されたように、「情報を俯瞰できる価値」や「ただのファイルであることの素晴らしさ」といったことは、頭で理解するだけでなく、実践を通じて初めて感覚的に掴めるものなのです。
#### ファイルシステムとしてのObsidianの可能性 (00:06:10)
Obsidianの根幹にある「すべてがローカルのただのファイルである」という特性は、他のアプリケーションとの連携において絶大な可能性を秘めています。
一例として、私が使っているAbleton Liveのような音楽制作ソフトのプロジェクトファイルとObsidianのノートを紐づける活用法が考えられます。過去に作成したきり、二度と開かれることのなかった膨大な数のプロジェクトファイルも、Obsidianをファイル検索システムとして活用することで、いつでも再利用可能な「資産」として蘇らせることができるはずです。
#### Baseプラグイン徹底解説 (00:08:07)
現在、私は新しいプラグイン「Base」の実験的な使い方に大きな可能性を感じています。
まず試しているのが、Obsidianの左側ペインを、Baseで作成した動的なタスクリストとして活用する方法です。具体的には、「公開予定日が未来に設定されている」かつ「完了チェックがついていない」ノートだけを自動的に表示させることで、これからやるべきことを一覧で把握できるようにしています。
Baseの特に便利な機能の一つが、` base
``` `と記述するだけで、ノート内に直接データベースを埋め込める「インライン作成」です。これにより、別途データベース用のファイルを作ることなく、まさにその場で必要なデータベースを構築できます。UI上でフィルター条件を直感的に書き換えることもでき、その結果が即座に反映されるため、DataViewよりも遥かにインタラクティブで軽快な操作が可能です。
さらに特筆すべきは、「this.project」や「this.topic」といった「隠しパラメータ」の存在です。これらを使うことで、「このノートと同じプロジェクトに属するノート一覧」といった相対的な指定が可能になります。このおかげで、一度作成したデータベースのテンプレートを、他のノートにコピー&ペーストするだけで、その場所の文脈に応じた内容を自動で表示させることができるのです。これは非常に再利用性が高く、強力な機能です。
このプラグインの応用範囲は広く、例えば一つのBase内に複数のビュー(テーブル)を持たせることもできます。「2024年のノート一覧」と「2025年のノート一覧」といったタブを設け、簡単に表示を切り替える、といった使い方が可能です。
また、`people`プロパティと`this.people`フィルターを組み合わせれば、特定の人物ごとの打ち合わせ記録だけを抜き出して表示する、といったセールスフォース的な使い方も実現できます。動的な締め切り管理も得意で、`today`というパラメータを利用すれば、締め切りを過ぎたタスクを自動的にリストから消していく、といった運用も可能です。
もちろん課題もあります。現状では、タスクのチェックボックスをオンにするとリストから消えてしまい、元に戻すのが難しいという問題がありました。しかしこれも、完了タスク専用のビューをもう一つ用意し、「チェック済みの項目」だけをそちらに表示させる、という方法で解決できることがわかりました。
#### BaseプラグインとDataviewの比較 (00:24:03)
これまで同様の機能はDataViewプラグインでも実現できましたが、BaseはよりUIが直感的で、複雑なコードを書く必要がほとんどありません。そのため、習得コストが圧倒的に低く、これまでDataViewの複雑さに挫折してしまった人にも勧めやすいという大きな利点があります。
#### システム構築の思想と共有の可能性 (00:33:30)
Baseで作成したこれらの仕組みは、非常に再利用性が高いため、テンプレートとして他者に配布したり、あるいは販売したりといった可能性も秘めていると感じます。
ただし、こうしたシステムの構築に夢中になるあまり、本来の目的を見失ってしまう「本末転倒」のリスクも常に存在します。どこまでこだわるかのバランス感覚は、常に意識し続ける必要があります。
#### 挫折しないための心構えと「面白い」と感じる瞬間 (00:35:26)
新しいツールを習得する上で、「他の誰かが実際にそれを使いこなしているのを見る」という経験は、「きっと自分にもできるはずだ」という自己効力感を得るために非常に重要です。私自身、他の方の実践例を見ることで、ツールの可能性を信じ、学習を続けるモチベーションを得てきました。
うりなみさんからも、「ごりゅごさんの実践例を見ていなかったら、ツールの本当の価値をイメージできなかった。自力でやっていたら10年はかかったかもしれない道のりを大幅にショートカットさせてもらったし、おそらく途中で『難しい』と感じて挫折していたはずだ」というお話がありました。
確かに5年程度の期間で見れば、慣れた方法を続ける方が楽かもしれません。しかし、その先のことを考えた時に、今このシステムを構築しておくことが、将来の自分を大きく助けることになると私は考えています。
うりなみさんが「これまで『自分に合わないはずはないのに』と呪いのように感じていたObsidianの面白さが、ようやく分かってきた」と語ってくれたのは、まさにその証左でしょう。
ツールにはそれぞれ特有の「お作法」があり、誰もがすぐに馴染めるわけではありません。PCが得意な人が音楽制作ソフト(DAW)の操作に戸惑うように、人が新しいことを習得するプロセスは様々です。その「面白い」と感じる瞬間まで、いかにして継続するかが鍵となるのです。