[[Ⅴ7 - Ⅰ△7ではⅣm7が代理コードで使える]]
[[サブドミナントマイナーの代理コードIIm7(♭5)]]
[[サブドミナントマイナーの代理コード♭VImaj7]]
コード進行パターン全般を、改めて整理してノートにしていきたい
## いろいろなサブドミナントマイナーの使い方 TPOを理解してモテまくろう
### 1\. 王道ポップス/ロック的なアプローチ
まず一番、王道ポップス/ロック的なアプローチということなんですけれども…
全然ロックではないですね、私がやっているので。
まあ、こういうのも聴いたことがあるんじゃないでしょうか。
```ruby
| Fmaj7 | G7 | Cmaj7 | Fmaj7 Fm7 |
```
**IV → V → I** (四度→五度→一度)という王道進行の後に、 **IVm** (四度マイナー)を入れるというやつです。これは、ややベタなコード進行だと思います。
モテ度はやや控えめ。でもちょっと爽やかな感じがしますね…
そうか、おじさんだからダメだったのか…
### 2\. ネオソウル的なアプローチ
次、これはもう **モテます** ね。モテまくりです。
**民事裁判数件は抱えてる感じです** 。常に係争中。
先ほどが高校生の恋愛としたら、これは大人の恋愛ですね。
![[1748511287-G8Q5kzYcu4NtZI0aUlfibx6g.png|画像]]
**I** (一度)から直接 **Fm7** にいく。 **ネオソウル** とかでよくやったりしますね。
**Dのハーフディミニッシュ** (Dm7(♭5))に行ってから戻ったりするのは今どきのLo-Fi hip-hopでもありますね。
これは先ほどやったサブドミナント・マイナーの代理コードですね。
ちょっと理論を勉強した方だと、え、「ここはマイナー251にいくのでは?」と思うかもしれないですけど、またトニックに戻るのがポイントです。
ドミナントの大仰さをなくしてるわけです。
**D'Angelo** が上手にやっているのでこういうジャンルがお好きな方は、聴いたことがあるかもしれないですね。
### 3\. ゴスペル的なアプローチ
でね、次がゴスペル的なアプローチです。
まあ、これはだいぶモテる感じがしますね。美しい。
こんなことばっかり言ってるとそのうち不敬と怒られそうですね…
![[1748511885-1XiDUat86bgfuxny4q2SOvkQ.png|画像]]
トップノートが下降していくところがポイントですね。動画見たらよくわかったのではないでしょうか。
**Fmaj7 → Fm7→Fm6→ Csus4-C**
もうこれを聴いただけで、すべてが許されるような気がしませんか?
私の借金も許される気がします…寛容の心、大事にしたいですね…
「 **Fm6** ってダイアトニックコードはないんでは」って思われた方もいらっしゃるかもしれません。はい。その通りです。
マイナー7だけではなくてマイナー6も使えるんだなと覚えおいていただけたら。
使えるテンションなんかも説明しても良いんですけど、分量が多くなり過ぎますので、これくらいで。
そのあたりの理屈はマイナー251編であらためてやるので、まずはきっちり弾けるようになる方が大事です。弾いて覚えてください。
### 4\. ブルース、ゴスペル的アプローチ
で、ちょっと最後に、ブルースやゴスペル的なアプローチっていうのをやってみましょうか。
よく **ブルース** などでやる進行は、 **IV** に行って、# **IVdim** (に行き、それから **I/V** (五度のベース音上のI)に行く、というやつです。まあ、ブルージーですよね。
こういうターンアラウンドがありますね。
![[1748510500-5qYUylCKDQm6THMa7ItnAbO2.png|画像]]
ディミニッシュ編でやったから覚えていますね。
え、覚えてない?おかしいですね…
そういう方はブラウザバックして購入しましょう。
お父さん、お母さん、ご兄弟、おじいさん、おばあさんにプレゼントするのも大変喜ばれますよ。私も大歓喜。
だれもが嬉しい世界。素敵ですよね…
もう一つのパターンが、 **IV** (四度)に行ってから **IVm** (四度マイナー)、それから **I/V** (トニック)に戻る、というものです。
![[1748510689-PhZCsMjnqB5efEV0oYKSzvbg.png|画像]]
音使いを見たらパッとわかったと思うんですけど、結局これは **半音の進行** をしてるんですよね。
- **ディミニッシュ** の場合:ベース音が **IV** から **#Ⅳdim7** へ、 **半音上がって** Vのルート音に行っている。
- **マイナー** の場合: **IV** から **IVm** へ、内声の **A♭の音がG** (Vのルート音)へと、 **半音下がって** アプローチしているわけです。これはベースではなく内声で動いているパターンですね。
ですから、この「半音で動く」という点、そしてコード外の音を経由しているということは変わらないわけです。似てるけどニュアンスが違う。
ディミニッシュを弾いているわけですからね。
私はディミニッシュの方が高揚感があるという感じがしますね。
カバーでコードの解釈が違うのなんか当たり前なんです。感じ方が違うわけですからね。
一時的な転調から、またメジャーキーに戻ってくる、というのがこのクラシカルさというかモテそうなポイントなわけですね。
ね、ふと見せる陰りがある表情。やっぱりこれですよ…
まあ、本当は厳密に言うと「そのディミニッシュセブンスってどっから来てるんや」って言ったら、 **ハーモニックマイナースケール** から来てるんですけど、そのあたりはやりだすと大変なんで、またマイナーのII-Vを説明するときにでもやりましょうかね。
大事なのは理屈の理解より弾けることですからね。我々ハードコア派はそれを忘れずにいたいですね。
ムードによって使い分ける、そういう話です。ですから、是非、ドミナントをサブドミナント・マイナーに偏向したり、#Ⅳdim7をサブドミナント・マイナーに変えたりしてみて下さいね。
実際のブルースでも、バージョンによってはディミニッシュを使っているのもあれば、IVマイナーを使っているのもあるんです。
Ain't nobody's businessとかね。
ですから、いろいろ聴いてみて「あ、こういう感じなんだな」と自分なりに **言語化** できるようになったら、それらをどんどん入れ替えて試してみてください。
その場のTPOに合わせて、「どっちがモテそうか」、そういうことを考えてぜひぜひいろいろやってみてください。
モテそうなパターンが見つかったら私にも教えてください…
### 5.サブドミナントマイナーの代理としてのdim7
実はね、さっきのIVmと同じ場面で、ディミニッシュを使うパターンもあるんです。
「え、さっきもやったよ…」って?あわてん坊さんだな。でも嫌いじゃないぜ…
よく見てくださいね。
![[1748513320-EUMS0zsvtmr5qbR8Agw6yJYB.png|画像]]
F#dim7ではなくてFdim7です。#Ⅳdim7ではなくてⅣdim7です。
このFdim7、弾いてみて下さい。サブドミナント・マイナーとは違うコードだけれど、同じ様な雰囲気を持っている。こっちの方が解決感が強いと感じるかもしれませんね。
サブドミナント・マイナーとしての機能があるFm7と比較してみましょうか。実はこれ、構成音を見ると面白いことがわかります。
Fdim7:F A♭ B D
気付きました?
この中にFm(F A♭ C)の音(F,Ab)が入ってますよね。そしてG7(G B D F)の音も入ってる。厳密に言えば、G7b9(G,B,D,F,Ab)の音も入っていますね。
つまり、サブドミナントマイナーとドミナントの「いいとこ取り」みたいなコードなんです。ドミナント7th的なところもありつつ、サブドミナント・マイナーの音もある。
二面性がある男はモテると言うヤツですよ…
言語化すると、サブドミナントマイナーの繊細さに加えて、ちょっとドミナントの強引さもある。
「ちょっと寂しいんだ。心もふところも」と無理目に口説くような感じですかねえ…
いや、これは二面性と言うより、単にクズっぽいですね…
言語化しなかったほうが良かったかしら…
ま、まあ、理屈はどうでもいいんですけど、要するにこの2つは同じ場面で使える選択肢だということですね。サブドミナントマイナーにしても、同じルートのdim7にしてもいい。
どっちを選ぶかは気分次第。バツ2の私が保証します…
ちょっと気になるかたは、第6回のセカンダリー・ドミナントの記事なんか読んでも面白いかもしれませんね。
実はアドリブの時にも応用が利くんですよ。フフフ…
### 6\. モダン・ゴスペル/R&B的解決:ドミナントを"回避"する
さて、ここまで、サブドミナントマイナーの色々な手法をやってきました。
しかし現代の音楽、特にゴスペルやR&Bでは、このサブドミナントマイナーを、まるで **ドミナントの代わりのように使ってトニックに解決する** 、非常にお洒落な手法が多用されます。
これはもう、モテ度がヤバいですね。
隣の席の人が顔を向けて「え、この人何者?…結婚してください」とその場で求婚されるレベルのやばさです…
まずは比較してみましょう。
普通の人がやるやつ。
| Dm7 | G7 | Cmaj7 | |
これは王道の II-V-I。悪くないです。でも普通です。
「あなたは何も悪くはないの。でも、ドキドキしないの…」
これではバツ1止まりですね…
安心は悪くないですが、異次元のモテにはほど遠い。
では、これはどうでしょう?
| Dm7 | Fm7 | Cmaj7 |
どうです?G7を使った時のような「解決!」という強さはないけれど、よりスムーズで、都会的な、洗練された響きがしませんか?
ドミナントみたいにがっついてない。余裕が真の大人感がありますね…
まあ、バツが2つくらいついてからじゃないと醸し出されないモテオーラがあります。
これが現代のゴスペルやR&Bで多用される「ドミナント回避」の手法です。
「この人、理論もわかってるし、でも押し付けがましくない…知的で優しそう、お金も持ってそう…」
こういう印象を与えるんですよ。モテますね。確実にモテます。私なら失神します。
**なぜこんなにお洒落に聞こえるのか?**
V7の直接的な強さを避け、よりマイルドにトニックへ着地できるからです。ドミナントって時々、ちょっと大仰すぎるんですよね。「ほらほら、解決するよ〜!」って感じで。
オラついてる感じと言うかね。ちょっと疲れる時がある…
「あなたといるの、疲れちゃった…」頑張ってるのにドミナントさんがかわいそうやろ!と言いたくなりますが、まあ、気持ちもわからなくはないですね…
でもFm7の持つA♭の音が、Cmaj7へ向かう際に独特の浮遊感やメロウな雰囲気をプラスしてくれる。
そして何より、DmからFm7。そしてCmaj7への声部連結が美しすぎるんです。F→E、A♭→Gといった半音の動きが、これまたスルスルと…
こんなコード進行弾くヤツはまあ悪いヤツですね。
でも合法なんだぜ…
これね、実際弾いてみると本当によくわかりますよ。パッドの良さがここで活きてくる。
この響き、どこかで聴いたことありませんか?
D'Angeloはもちろん、Robert Glasper、Erykah Baduなんかでもあるかな。
ぜひ、この「Dm7 - Fm7 - Cmaj7」というモテ進行を、あなたのパッドで体感してみてください。
もうね、これ覚えたら街でパッド弾いてるだけで職質されるレベルでモテると思いますよ…
「あの、すみません、何をされてる方ですか?」って…
まあ、実際は借金取りかもしれませんけどね…
私は愛と自由とパッドの伝道師ですと答えましょうかね…
## まとめ
今回学んだサブドミナントマイナーの基本:
- 同主短調から借りてきたコード
- Abの音が切ない響きの正体
- 代理コードとしてIIm7(b5)、♭VImaj7も使える
- ジャンルによって使い方が違う
実は、今日紹介した以外にも、さらにミステリアスな響きが存在します。
```ruby
| Cmaj7 | Fm(maj7) | Cmaj7 | % |
```
このFm(maj7)、弾いてみて下さい。
なんとも言えない、複雑で美しい響きがしませんか?
これは『メロディックマイナー』由来の響きなんです。
マイナースケール、3つあるんでしたね。マイナーもう少ししたら取り上げますからね。
楽しみにしていて下さいね。
---
from ハードコア・パッドスタイル第8回:サブドミナントマイナーで色彩を加える|うりなみ