読書メモは「書いて考える」ためのもっとも効果的な練習方法です。 日常の記録(食べたものについて書く)に慣れ、頭の中のことを文字にする練習(フリーライティング)にも慣れてきたら、いよいよ次はアトミックシンキングの習得のために最も効果が高い「読書メモを書く練習」に進みます。 これまでの練習は「食べたもの(事実)について書く」「フリーライティング(頭の中)を書く」というのがテーマでした。 読書メモはこの2つの要素を統合した練習です。言うなれば、この段階はアトミックシンキングの「総仕上げ」です。 ### なぜ「読書記録」が練習として最適なのか アトミックシンキングの目的は「書いて考えること」ですが、いきなりゼロから「自分の考え」を書くことは簡単ではありません。 とにかく少しずつステップを登っていくことが重要です。 そこで次に考えるのは「読書」を有効に活かすこと。 自分の「頭の中」という形が定まらないものを文字で整理する準備として、すでにそこにある「本の中身」を文字にして自分なりに整理してみる。 これは「なにを書くか」がすでに本の中に存在しているので、あるものをまとめる、ということだけに脳のリソースを活用することができるようになります。 ### まずは「一般書」で事実を観察する この練習は、できれば「メモを書きやすい本」を対象とするのがオススメです。 いきなり小説や物語のような「答え」がない本はオススメできません。 最初は、**ちくまプリマー新書**のような、中高生向けに書かれた「構成が明確で、著者の主張がはっきりしている本(一般書)」を題材にするのがベストです。 こうした本には、著者の「考え」が言語化された状態で明記されています。 その「他人の考え(事実)」を、正確に観察し、書き写すこと。 これが読書メモの最初のステップであり、アトミックシンキングの基礎となる「観察力」を鍛える最短ルートです。 自分の考えを書くのは、事実が正確に見えるようになってからで十分なのです。