読書メモは「書いて考える」ためのもっとも効果的な練習方法です。
ここまできたら、いよいよ次はアトミックシンキングの「練習」として最も重要な「読書メモを書く練習」の話に進みます。
ここまで主に「食べたものについて書く」ことと「フリーライティング」という2つの「書く練習」をしてきました。
読書メモの練習も、この2つの練習と同じく「書いて考える練習」の一つです。そしてこの練習はアトミックシンキングの「総仕上げとなる練習」でもあります。
まず「食べたものについて書く」練習というのは、主に「事実を文字にする練習」でした。そしてフリーライティングというのは「頭の中を文字で表現する練習」です。
では読書メモはどんな練習なのかというと、大きく2つの目的が存在します。
一つは「わからないことを書いて整理し、理解する練習」である、ということです。
食べたものについて書くことや、フリーライティングを練習することの目的は、言ってみれば「文字への変換」に慣れることでした。どちらも、頭の中に存在する「文字ではないもの」を「文字に変換して」残すことが目的です。
そして、ここまでの練習は「わかっていること」を文字にするという意味で、読書メモを書くよりも簡単な練習です。
次の読書メモの練習は「わからないこと」
「わからないことを書いて見つけ」「書くことを通じてわかるようにする」という、非常に高度で複雑なことが目的となってくるわけです。
一言でいって、これまでよりも圧倒的に難しいです。
なのでまずは「できなくて普通」くらいの気持ちであること。これがまず最初に覚えておきたいことです。
難しいと思ったら、すぐに前のステップに戻る。
このステップをなんなくこなすためには「頭の中を文字にする」ことが「負荷なく自然にできる」段階に到達していないと、苦労ばかり増えてしまいます。
### 文字による整理能力の訓練
では、なぜ「読書メモ記録」が練習として最適なのでしょうか。
アトミックシンキングの目的は「書いて考えること」ですが、いきなりゼロから「自分が思ったこと」を文字にして整理するのは、非常に難易度が高い作業です。
「思いつかない」「書くことがない」と感じることがあるかもしれませんが、これは本当に思考が停止しているわけではありません。脳は常に何かを処理していますが、それを「文字として出力する形に変換できていない」だけなのです。
そこで有効なのが「読書」という補助線です。
自分自身の内面という形のないものを扱う前に、すでに「文字として存在しているもの(本の内容)」を、自分なりにまとめてみる。書くべき対象が目の前に存在しているため、「何を書けばいいかわからない」という状態を回避することができます。
これは、「食べたものについて書く(事実の記録)」という最初のステップからの自然な延長線上にあります。まずは「絶対に書けるもの」から始めることが、習慣化において最も重要なのです。