なんとなーく「もやもやしたこと」が頭の中に渦巻いている。なにか言いたいことはあるけれども、それは上手く言葉に出来ない。
これをご覧になられている方の中にも、こうした経験をされる方はたくさんいらっしゃるでしょう。
実はこういう悩みが出てきた時というのは「書いて考える練習」をするもっともよい機会なのです。
このステップでは、フリーライティングを通じて、あなたの思考の「モヤモヤしたもの」を言語化すること。また、フリーライティングという「モヤモヤの言語化の手法」を通じて、書いて考えるための基礎体力となる「思考の言語化」の練習をしていきます。
## フリーライティングとは「言語化」の練習
まずそもそも「フリーライティング」とはなんなのか。
「フリー」に「ライティング」するんだから、なにを書いてもそれはフリーライティングなのではないか?
ごもっともな意見です。
実際のところ「フリーライティング」という言葉に厳密な定義があるわけではなく、色々な「流派」があったり、さらに言えばフリーライティングと一見すると同じことをやっているかのような手法もたくさんあります。
今回の話では、それを肯定したり否定したり、比較して優劣を決めたりすることが目的ではありません。
実際のところ、フリーライティングをしよう、という場合に何をするか厳密に考える必要もなく、文字通り「フリー」で構わないと私は考えています。ただ問題は「何をするか」が曖昧なままでは「練習」が難し過ぎるということ。
今回は「アトミックシンキングが上達するためのフリーライティング」という観点で、ルール、手法、目的を整理します。
「書いて考える」ということができるようになるためには、まず最初に「頭の中のあらゆること」を言語にして表現できるようにすることが重要です。
人間の脳内で行われる「考える」という行為は、生物学的には「電気信号のやり取り」です。つまり、書いて考えるという行為とは、この電気信号を「ことば」に変換してあげることが重要になってきます。
当然それは「練習すれば上達すること」ですが「誰でもいきなり上手にできること」ではありません。
その練習として最適なのが、ここで考える「フリーライティング」なのです。
## 「書けない」をなくす第一歩:食べたものから始めるフリーライティング
これを踏まえて、具体的になにを「ライティング」すればいいのか。
そこで思い出して欲しいのが、ここまでに行ってきた練習です。「[[ステップ1:睡眠時間と食べたものを記録する]]」だとか[[ステップ2:記録を文章で残す]]という練習。実はこの練習は「フリーライティングの練習」でもあったのです。
睡眠時間や食べたものという情報を「文字にして書く」場合には、必ず言語化を伴います。食べたものについて記録するというのは、頭の中に浮かんできた「今日食べたもの」に名前を付け、言語化し、記録として残すという行為。
ここまでの記録の練習は、そもそもが全部「フリーライティング」だったとも言えるのです。
では、これから練習するフリーライティングはなにが違うのか。
それは、これまでの練習と違い、フリーライティングはもっと「フリー」であることです。
フリーライティングは、なにかテーマを設定してもいいし、しなくてもいい。途中で話がまったく違う方向にズレてもいい。文章全体に脈絡なんてある必要はなくて、とにかく文章らしきものが書けていればそれでいい。
重要なのは「止まらない」ことと「なんでも書く」ことです。
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フリーライティングかーそうかなにをしてみよう。うーんよくわからないな。いきなりなにか書けと言われてもわからない。しかもそれを5分書けとか言われても、難しいし大変だしなんの意味があるかもわからない。わからんわからん。もう書くことが亡くなってしまった5分も書けない。
```
最初は、こんな感じのことが書ければ十分です。なにも思いつかないならば「何も思いつかない」でいいから、まずは書き続けることができるようになること。
少しずつ「頭に浮かんできたこと」を文字にする練習をしていけばいいのです。
できれば週に4〜5回くらい。1回5分でいいので、きちんと集中して書いてみましょう。
なにを書こうか悩んだら、これまで続けてきた「食べたもの」について書くことから始めればよいでしょう。他にも、今日やったこと、昨日やったことなどをテーマにして書き始めるのもオススメです。
学校でやってきたような、ルールや規範性に縛られた上での「書く」とはまったく別のものです。
フリーライティングでの「書く練習」は、は黒板に書かれていることを書き写すわけでもなく、読書感想文のように「立派なこと」を書く必要もありません。
フリーライティングで書いたことは、面白くなくていい。文章は、上手じゃなくていい。「正しい」ことなんて書かなくてもいいし、立派な文章を書く必要もありません。
大事なのは、まず書きはじめること。そして、話の筋がずれていても、気にせずとにかく書き続けること。とにかく「頭の中のこと」を文字にする練習です。その目的さえ忘れなければ何をしても大丈夫。
とにかくまずは「自由に書く」ことに慣れていきましょう。
> [!NOTE] 5分集中して言語化の練習をする
> フリーライティングの第一歩として「今日食べたもの」について、5分間集中して書く。途中で関係ないことが思い浮かんだならば、そのことについて書く。とにかく「手を止めないこと」が重要。書けないときは「思いつかない」でもいいので、とにかく手を止めずに言語化を続ける。