## Obsidianで学ぶアトミック・シンキング
2022年と2023年にセルフパブリッシングで『アトミック・シンキング』シリーズの本を作りました。
当初はこの流れで2024年にもシリーズの続編を作りあげるつもりでしたが、今回は「本」ではなく、実際にObsidianを操作して、アトミックシンキングを身体で覚えるための「触って動かせるテンプレート」を作ることを決意しました。
アトミックシンキングの「理論」については、すでに書籍の形で言いたいことをまとめることができました。 次にまとめたいのは、それをどうやって実践していくのか、という話です。
「わかる」ことを目的にするならば、本や動画で十分です。しかし、実際にObsidianを使って自分の考えを文章として書いて整理し、まとめていくためには、「わかる」だけでは不十分なのです。
知識を血肉とし、自由に活用できるようになるには、自ら手を動かしていくしかありません。本を読んだり動画を見たりするのではなく、**実際に手を動かして実践すること**がもっとも重要です。
このテンプレートの目的は、「わかる」を超えて「できる」ようになることです。実際にObsidianを操作し、自分なりの考えを整理し、発展させていく。これが自然にできるようになるための「練習帳」として使っていただけるものを目指しました。
特に、コンピューターに慣れた方や思考の整理に興味を持っている方ほど、「簡単すぎる」と感じるかもしれません。しかし、基礎とはどんなスキルでも最も重要なものです。
書いて考えることは「スキル」です。スキルを身に付けるためには、スポーツや美術と同じように「基礎」を繰り返すことが大切です。
たとえば、一流のプロ野球選手でもキャッチボールや素振りは決しておろそかにしません。スポーツ(野球)で言えばキャッチボールや素振り、お絵かきで言えばデッサンに相当するようなものです。こうした基礎を軽視せず、「簡単なことを超まじめに取り組む」という姿勢を忘れないようにしてください。
当たり前のことを、何も考えずにできるようになる。こうなることで、初めて新しいことを身に付ける準備が整います。
また、アトミック・シンキングは、どんな学習にも応用できるスキルです。
資格試験の合格を目指すこと。英語が話せるようになること。お絵かきが上達すること。こうしたことを目的とする場合でも、アトミック・シンキングの考え方は必ず役に立ちます。
ただし、1週間や1ヶ月で身に付くものではありません。「1週間でわかる」「1ヶ月でマスターできる」といったものを期待されている方には、本書はおすすめできません。
そもそも、誰もが短期間で身に付けられることは、「誰でもできること」であり、それにはほとんど価値がありません。すぐには簡単にできないからこそ、それは「スキル」として他者と差をつけるものになるのです。
とはいえ、本書で紹介する方法は、時間をかけて練習すれば必ずできるようになるものです。
小さなステップを積み重ねていけば、やがて他の人には真似できない領域に到達できます。書いて考える力を磨けば、その能力を使ってあらゆるものごとを「自分で考えて」いくことができるようになります。つまり、書いて考えるスキルは、あらゆる分野の基礎であり、土台となるスキルなのです。
だからこそ、このスキルをじっくりと身に付けてほしいと思います。
「1週間ですべてできるようになろう」と考えず、時間をかけて少しずつ確実に習得していくこと。「基礎」をやめず、数ヶ月、数年後も学び続けること。
まず重要なのは、この「焦らない気持ち」です。
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