睡眠時間と食べたものの記録が残せるようになったら、次はこれにほんのわずかな変化を加えます。 とは言え、新しいことは少しずつしか取り入れません。今回も、いきなり記録が難しくならないように「ほんの少し変える」ことだけを目指します。 小さな小さなステップを積み上げていったら、いつの間にかすごいことができるようになっていた。これが目標です。 では、次のステップに進みましょう。 今度は、これまでの記録を「文章のかたち」にしていきます。 つまり「晩ごはん:牛丼」と書くのではなく「今日の晩ごはんは牛丼を食べた」という形式で記録を残していくのです。 →[[文章で睡眠時間と食べたものを記録したサンプル]] メモ書きから文章にステップアップ、という印象ですね。 一見するとなにも変わらないようにも見えますが、そこには大きな違いがあります。 これをご覧になられた方は、おそらくこう感じるでしょう。 「わざわざ文章にするのはめんどくさい」 その通りです。わざわざ文章にするのはめんどくさいです。 そして、その「めんどくさい」という感覚こそが、文章で記録を残す重要な理由なのです。 人間が「めんどくさい」と感じる時には、主に2つのパターンがあります。 1つ目は、あまりにも単純で簡単すぎる作業に対して感じる「めんどくさい」です。これは脳が退屈を感じて「やりがいがない」と判断している状態です。 2つ目は、労力の割に得られる価値が少ないと感じる時の「めんどくさい」です。つまり「この作業は難しすぎる割に、見返りが少ない」と感じている状態です。 なにかを「めんどくさい」と感じた時は、自分がどちらのタイプなのかを考えてみましょう。多くの場合、それは2つ目の「労力が高すぎる」タイプです。 さらに言えば、「得られるものが少ない」という判断は、単に脳がエネルギーを節約したがっているだけかもしれません。冷静に考えれば、その作業は実は「やった方が良いこと」である場合が多いのです。 これには進化的な理由があります。生物は生存のために、できるだけエネルギーを節約するよう進化してきました。しかし現代では、この本能は逆効果になることもあります。十分な食料が手に入る現代において、過度なエネルギー節約は不要なのです。 つまり、知的で理性的な生活を送るためには、この本能的な「めんどくさい」という感覚を時には乗り越える必要があります。 言い換えれば、「めんどくさいと感じても、やった方が良いこと」が多いということです。 食べたものを文章で記録することが「めんどくさい」と感じるのは、一見簡単そうに見える「文章を書く」という行為が、実は予想以上に難しく、エネルギーを使う作業だからなのです。 そもそも、私たちが日常生活できちんとした文章を書く機会というのは非常に限られています。 普段の会話で「これはあなたのペンですか?」なんていう中学校の英語の授業のような文章を使う人は少ないでしょう。(そもそもそんな文章を日常で使うかは一旦忘れて)実際には「これ誰の?」程度の言葉で十分通じるはずです。 日常会話をきちんと記録してみるとわかりますが、ほとんどの会話は文字にしても意味が分からないものなのです。現実の世界には多くの文脈が存在し、その文脈を前提としてコミュニケーションすることでエネルギーの節約をしているのです。 スピーチや講演などのような「論理立てた構造で」「前後の文脈がきちんとつながる」話を、原稿なしで、練習もせずにいきなり上手に話すことは困難です。 そして当然これは文章を書く場合でも同じことが言えます。 たかが昨日食べたご飯のことを文章にするだけでも「論理立てた構造で」「前後の文脈がきちんとつながる」文章を書くのは、いきなりには簡単にできるわけではありません。 そして当然、昨日食べたご飯という「事実」をスムーズに文章にすることができなければ、自分の頭のなかにある言葉にならない「なにか」を文章にすることなんて、ほとんど不可能に近いくらい難しいことなのです。 ということで、これらを踏まえてステップ2では「睡眠時間と食べたものを文章で記録する」ことを練習していきましょう。 これもまた、忘れていても構いません。できない日があることは普通のことです。 なんなら、まずは「箇条書きのメモ」を残しておいて、後日文章にして整理する、というようなやり方でも問題ありません。 これまでのメモを、改めて文章に書き換えてみる、ということを試してみるのも「アリ」です。 まずはさっそく「Ctrl + D」を押して、今日食べたものを文章にしていきましょう。 📖次はこちら→[[文章にすると連想的にアイデアが思いつきやすくなる]] > [!NOTE] デイリーノートに記録すること > 「食べたもの」を文章の形式で記録する > 1日5分「真剣に記録する時間」を作って記録する > 目安:2週間〜4週間 > [!HELP] ヘルプ > 困った時は→[[Obsidianの基本的な使い方(概要)]]