[[ノートはいつか必ず「多すぎ」になる]]ということを踏まえて、長く快適にObsidianを使っていくためになにをすればいいのか。
ここでは、より具体的な方法と心構えを整理していきましょう。
## 必要なノートはタイトルで取り出す
ノートが無限(に近い分量)になっていくことを前提にして、どうやって長くObsidianを快適に使っていくのか。
そのための大原則は「すべてのノートにわかりやすいタイトルを付ける」ことです。
では、この「わかりやすい」とはなにを意味するのか。
大きな原則は[[「発見」したらタイトルを付ける]]で紹介した時のものと変わりません。
基本ルールは「自分以外の人でもタイトルだけを見れば内容がだいたいわかる」ようにすることです。
この原則は、アイデアや発見に使う場合だけでなく、仕事や日常生活での情報整理的でObsidianを使う場合でも同じことが言えます。
その上で、これから「いちばんだいじなこと」をお伝えします。
これからObsidianを使う場合には「サイドバーからノートを探す」ことをやめましょう。
パソコンの操作に慣れている人ほど、ついつい右側にあるファイル一覧にフォルダを並べ、それを開いたり閉じたりしながら目的のノートを「すばやく」見つけることができます。
しかしこれは数百から数千程度の「少ないノート数」の時にしか通用しない方法です。
## クイックスイッチャーでノートを見つける
そのための対策は一つ。
とにかく「タイトルを鍵にしてノートを見つける」ことです。
具体的には、Obsidianの「Quick Switcher」という標準のプラグインを使います。(なにも設定しなければ、標準でONになっています)
Obsidianを開いた状態で、⌘+O(Control+O)を入力することで、このクイックスイッチャーが起動します。
そして、このクイックスイッチャーにキーワードを入力して、目的のノートを開きます。
これがうまく行くようになるためには、ノートのタイトル一つ一つを、きちんとあらかじめ考えておく必要が出てきます。
「会議メモ」というタイトルでは、いつ、どんな会議をした時のメモなのかが分かりません。そういう場合には「2025年5月10日に〜について〜と話した時のメモ」というような、一見すると冗長すぎるようなタイトルの方が、目的のノートを早く見つけらます。
また、最初のうちはこうやって頑張ってノートのタイトルを考えても、それでもノートを見つけられずに苦労する、ということもよく起こります。
ずっと「議事録」というキーワードで検索していたので「メモ」というタイトルを付けていたノートが見つけられなかった。
重要なのは、これを「失敗」だと思わないことです。ノートが見つからなかった時は、そのノートをよりよくするチャンスです。
なんとかノートを見つけることができたら、ノートのタイトルを改めて考え直して、自分自身が確実に見つけられるノートタイトルを付け直しましょう。
(今回は詳しくは触れませんが、こういう時はノートに「aliases」というパラメーターを設定しておく、という方法もあります。「別名検索」にも対応できるようにすることで、タイトル設計の自由度は大きく上がります)
## ノートをむやみに増やさないために
ここまでの話を聞くと、おそらく多くの方が「いちいちそんな丁寧にノートにタイトルを付けるのってめんどくさすぎじゃない?」と思われるでしょう。
おっしゃる通りです。
ノートにタイトルを付けるのって、めちゃくちゃ手間がかかってめんどくさいんですよ。いつ、だれと、どんなことを話した、とか、毎回タイトルに含めるのだって、簡単とはいえ手間がかかる。
そんなことをいちいちやっていたら、新しいノートを作る気がなくなってしまうかもしれません。
実は、ノートタイトルを超丁寧に付けないといけない、と主張している理由は「新しいノートを作る気をなくす」ためのでもあるのです。
そもそも、使うか使わないか分からない新しいノートを作っても、ゴミが増えるだけで、作る意味はないのです。
さっきの「会議のメモ」でも同じです。
ほとんどの会議のメモは、わざわざ新しいノートを作る必要なんてありません。デイリーノートに「会議メモ」として記録を残しておけば、それで十分です。
数日前の会議のメモであれば、その日付を選んであげれば、それで目的のメモは見つけられます。わざわざ整理して、ノートを分けておく、なんてことは必要ないんです。
「全部デイリーノートでいい」という前提を踏まえた上で、それでも何度も何度も使う内容だけを新しいノートとして分けておく。
「これは新しいノートを作らないとさすがに不便すぎる」という段階ではじめて新しいノートを作るべきなのです。
この話の多くは[[デイリーノートは整理不要で見つけやすい「最強のデジタルノート」]]と同じ内容が含まれているんですが、意図的に同じ内容を何度も繰り返しています。
「不要なノートを増やさないこと」と「デイリーノートだけはゴミ溜め状態であることを認める」という2つの原則は、そのくらい重要なことです。
タイトルを付けることに慣れるまで、デイリーノート以外に新しいノートを作ってもいいのは週に1つまで。最初はこのくらいがちょうどいいバランスです。
そうやって週に1つだけ「超重要なノート」を作って、今後そのノートは毎回「クイックスイッチャーで探す」ようにする。
これに慣れるまでは、左サイドのバーは閉じてしまいましょう。
そうすれば、ついつい「ノートを探してしまう」ことを抑制できるし、コンピューターの画面も広く使えて、ノートパソコンで快適に2つのノートを左右に並べることもできるようになります。
## このステップのまとめ
今回のポイントは以下の通りです。
- あらゆるメモはまずはデイリーノートに書く
- 新しく作っていいノートは週に1つまで
- 「何度も使うノート」しか新しいノートにしない
- どれだけ長くてもいいから「タイトルだけでわかる」ように工夫する
その上で
- ノートはタイトルから見つける
- 慣れるまではサイドバーを非表示にする
これらを習慣にできれば、Obsidianはこれまでのデジタルノートとはまったく異なるノートとしてつかっていくことができるようになります。
「ノートが見つからない」と思ったときこそノートの使い方を見直す絶好の機会です。そんなノートを見かけたら、すぐに「わかりやすいタイトルに変える」ことを考えてみましょう。