[[Note Refactorでノートを分割する方法]]を覚えたら、次に考えたいのは「なにを分割するか」です。
具体的にどういった内容のノートを分割すると便利なのか。これにも様々な方法論が考えられますが、私が一番オススメする、手間と便利さのバランスがちょうどいい方法をご紹介します。
一言で言うとそれは「必要になって見返したノートを分割する」という方法です。
基本方針として、とにかくあらゆることはまずすべてデイリーノートに書き込んでいく、というのはずっと変わりません。私自身、今でもずっとその方針でObsidianを使っています。
その上で、すべての項目を整理しようとはしないこと。整理のタイミングを「もう一度必要になった時」に限定することで、整理の手間と成果を最大化することを目指します。
これは、かつて野口悠紀雄さんが「超・整理法」という名で提唱したシステムのデジタルバージョン、という感覚です。
一度使ったノート(資料)はもう一度使う可能性が高くなる。なので、使った資料は使うたびに見つけやすくする工夫をしていく。逆に、使わない資料は整理の手間をかける方が大変なので、デイリーノートに残っている、ということさえわかっていればそれでいい。
大事なのは、そのノートを使うかどうかでわけるのではない、ということです。自分がどう思ったかということではなく、実際に使ったかどうかだけを基準にする。
いつかこのノート使うかもしれない、と思うものを別のノートにわけておけば、間違いなく将来便利になります。ですが、思いつくもの思いつくものを「いつか使うかも」と整理していると、実際に便利になること以上に整理に時間を使いすぎるハメになってしまいます。
デジタルノートがどこまで進化しても、人間が完璧な存在になれないかぎり、一定程度の整理は必ず必要です。
ですが、あれも使うかもしれない、これも使うかもしれない、と整理ばかりしておくことも、これまた「無駄に整理しすぎ」な状態に陥ってしまいます。
そこでオススメしたいのが「ノートに書いてあったことをもう一回探した時」という基準です。
たとえば先ほどの「沖縄旅行に行きたいと思った」メモ。このメモを分割するタイミングは、後日もう一度「そういえば旅行に行きたいと思ったんだった。あの時何を考えたんだっけ?」とノートを振り返った時。
そのタイミングで、デイリーノートの中から必要なメモを探し、ノートをわけて整理するのです。
「もう一回使いたい」と思うノートは、大抵が一週間以内に書いたデイリーノートに書いたものです。そして、ほとんどは一ヶ月以内のデイリーノートから見つけ出せるようなものばかりです。
ごくまれに、三ヶ月前だとか、去年のノートに書いた項目が必要になることもあるかもしれません。そんなノートを探す時は、当然メモを見つけるのもに時間がかかるでしょう。
ですが、そんなことが起こるのは大抵「まれ」なことです。普段はそうそうないことだから、見つけるのに苦労するのです。昔のノートなんだから、見つけるのに多少時間がかかるのは当たり前。それでも、必要以上に「使うかもしれない」と思ってノートを増やしすぎる煩わしさ、整理にかかる手間を考えれば、たまに苦労するくらいは仕方ないことだと割り切ってしまいましょう。
デジタルノートのリンクと検索を駆使すれば、間違いなく紙では考えられないほど多くの情報を快適に扱うことはできるようになります。ですが、どこまで頑張っても「完璧」は不可能。すべてが完璧に整理されているのは、映画やマンガの世界だけです。
このあたりの、整理にかける手間と、結果得られる見つけやすさのちょうどいい距離感を見つけていくことも、長くデジタルノートを使っていくためにはよく考えておきたいところです。