とにかくまずは、デジタルノートに慣れていくことです。なんでもいいから色んなことをデイリーノートに書いて、書くことが当たり前になるようにしていくことです。
気になっていること、これから覚えたいこと、明日までにやらなければならないこと、ふと思い浮かんだ新しいアイデア。こうしたものごとはすべて、書かなければ忘れてしまいます。なによりも恐ろしいのは、思ったことを書いていなければ、忘れたということすら忘れてしまう可能性があることです。
人間の脳の仕組み上、どれだけ重要だと思っていても思い出せなくなってしまうことは起こりえます。「だいじなことは忘れない」なんてのは幻想です。
それを踏まえて、まずはデイリーノートには「書こうと思ったことすべて」を書くことを目指します。これ書こうかな、どうしようかな?と悩んだら、まずはとにかく書き残しておくようにしましょう。
今あなたが書いたそのメモは、将来重要なものになるかはすぐにはわかりません。
メモに不慣れな間は、あとになってからたくさんの「役に立たなかったメモ」が出てきます。でもそれは、まったくもって無駄なことではありません。
「役に立たなかったメモ」が見つかったということは、自分にはこういうタイプのメモは不要だったとわかったのです。
また、そもそもメモというのは必ずしも「使う」ことが目的とは限りません。そのメモを書いたことで自分の頭が整理されたならば、そのメモは書いただけで価値があったメモだった、ということです。
紙のノートでは、雑多で整理されていない情報が「かっこ悪い」と感じる人もイルカもしれません。汚く、乱雑なメモが目に入ることを不快に感じる人もいるかもしれません。
先ほど述べたように、デイリーノートは日付が変わるたびに自動的に新しいページが作られます。なので、「ごちゃごちゃした汚いもの」は翌日になれば気にならなくなります。
**中身がゴミだらけになったとしてもほとんど問題が起こらない。これがデイリーノートの大きな特徴**です。
そう考えれば、デイリーノートになんでも書いていく、ということを実践しやすくなるでしょう。
そして、こうやってなんでも書いていくことに慣れていくと、少しずつ「うれしいこと」が起こるようになってきます。
先月の会議の日に、今の問題を解決できそうないいアイデアを思いついたはず。そんなことを思いだした時に、手帳から会議の日付を確認して、デイリーノートを見てみる。そうすると、その時に自分が書いたメモにきちんと再会ができます。
同時に、デイリーノートに多くの情報を残しておくと、人が書かないと忘れてしまうということを、自分自身の経験として実感できます。会議の時のノートを見返したら、完全に忘れていたメモも同時に見つかった。こうやって、ほんの1週間前のことでもかなりのことを忘れていることを自分の経験として理解できる。この体験は重要です。
先週の晩ごはんのメニューをすべて自力で思い出せる人はあまり多くないはずです。しかし、食べたものすべてについて日記が残っていれば、全部とは言わないまでも、かなりの部分を思い出せるでしょう。
この程度の体験でも、頭でわかったつもりになることと、実際に自分で経験してみることには天と地ほどの違いがあります。それを実感として味わうためにも、デイリーノートに「なんでも書いて」「たまに見返してみる」という習慣が役に立ちます。
まずは書く。そして、書いたものを見返してみる。見返してみると、こんなにもいろんなことを忘れていることに気がつける。それをきっかけにして、書くことの意義が分かる。これを繰り返して、少しずつ自分は何を書いておくと便利だと思うのかを理解できていきます。
そしてこれは、どんなに優秀な人でも始めてから1日や2日で習得できるものではありません。人間はそのくらい複雑だし、自分のことというのは案外よくわかっていないものです。
記録を残すことにどこまで熟達しても、必ず失敗はします。あのノート、あのメモが見つからない。人間が人間である限りは、こうしたことを完全にゼロにすることはできません。
しかし、こうした「見つからない」問題は、デイリーノートに慣れるだけでも発生確率を100分の1くらいまで減らし、探し物に必要な時間を100分の1以下にまで減らすことができます。
少なくとも私はそのくらいの実感があります。(さらに、アトミックノートを上手に作ることができるようになれば、そこからさらに10倍のスピードでノートを見つけることができ、ノートを探す時間は1000分の1以下にできると考えています)
デイリーノートに思ったこと書く。考えたことを書く。これが当たり前にできるようになるためには、必ず一定以上の期間が必要です。明日から出来るなんて奇跡は起こりません。一定以上の期間「練習」を繰り返すことで、少しずつ当たり前になっていくことです。
一度これが当たり前にできるようになれば、必要な情報が見つからずに苦労する時間、以前調べたことがどんなことか忘れてしまって、もう一度調べなおす時間というのが何十分の一、何百分の一にすることができるようになるのです。
将来発生するかもしれない時間のロスと、今これから行う努力を比較して、そのどちらを選ぶのか。「合理的」に考えるのであれば、今努力をすることが合理的な選択だと言えるはず。
また、こうした記録の習慣は、続けていくことで確実に少しずつ上達します。毎日記録をつけることを繰り返すだけでも、自分に必要な情報を書き残しておく能力はどんどん上達します。そして、少しずつ探し物に使う時間は少なくなっていきます。
デイリーノートに何を残すのか。これに関しては、残念ながらすべての人に当てはまる唯一絶対の答えは存在しません。自分にとって何が重要なメモなのかは、その人の趣味趣向や、仕事の内容、性格などによって異なります。結局、自分にどんなメモが必要なのかは、自分が書いたメモを振り返りながら見つけていくしかありません。
役に立たなかった、必要なかったメモも、自分に必要なメモを知るためには必要なものなのです。
そう考えると、すべてのメモに無駄はないし、メモを書いてる時間はすべて意味がある時間だと考えることができます。
結局、なにか上達するためにはこういった失敗が必要なのです。そして、きちんと失敗するためには書くことです。まずはなにかを書かないと、失敗すらできません。
失敗してもいい。無駄なメモがあってもいい。そう考えて、とにかくまずはなんでも書いておこうと思うこと。これはデジタルノートに限らずあらゆるノート術に関して言えることです。
📖次はこちら→[[ステップ0:デイリーノートを快適に使うための基本操作を覚える]]
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